階級を超えた王者対決、ステファン・プッツ勝利！5・2『M-1 Challenge 57: Battle in the Heart of the Continent』

(C)M-1

　2015年5月2日にロシア・オレンブルクで『M-1 Challenge 57: Battle in the Heart of the Continent』が開催された。
　ロシアの老舗メジャーMMA団体として精力的に活動するM-1、日本の石井慧も主戦場にすると語っており、日本との結びつきも深い。また、あのエメリヤエンコ・ヒョードルも主戦場していた大会であり、引退した現在も大会のゲストとして招かれており、今大会でもリングサイドで闘いを見守った。

　今大会のメインは豪華にチャンピオン対チャンピオンとして、現ヘビー級王者、マルチン・ティブラと現ライトヘビー級王者、ステファン・プッツという重量級現役王者２人が一騎打ちを行なう豪華過ぎる夢のカードが組まれたのだ。ティブラは、ポーランド人で総合12戦全勝無敗、あのケニー・ガーナ―を下して王者になったダミアン・グラボウスキーにわずか1Rでチョークで一本勝ちして新王者になったM-1最強の男だ。対するプッツはドイツ人ファイターでM-1を主戦場にしており、団体エース格であるヴィクター・ネムコフに勝利している。

　試合は1Rからティブラが組みついてさば折りのようにテイクダウンを奪い、パウンド、そしてバックを制して攻めるという展開。2Rも、ティブラが組みついてテイクダウンを狙うが、プッツも必死でグランドにいかないように耐えるという展開、なんとかティブラがテイクダウンに成功するもスタミナをかなり消費していた。そして3R、またしてもティブラが組みつきテイクダウン狙いだが、スタミナが切れている事もあり、プッツがしのぎ、逆に飛び膝蹴りからパンチラッシュ。なんとティブラが流血し、ドクターのチェックでストップがかかり、階級下のプッツが逆転のTKO勝利となった。階級上、ヘビー級、それも無敗の王者を下したことで、プッツがM-1最強の男となったようだ。

　またセミファイナルではライト級王座戦が組まれ、王者、マキシム・ディヴニチにフランス国籍のマンスー・バヌイが挑戦。試合はなんと、挑戦者のバヌイがスタンドで打ち勝ち、最後はマウントパンチでディヴニチにTKO勝利。フランスの100% Fightで王者になり、現在はBAMMAとM-1を主戦場にしているバヌイがメジャー団体M-1でも新王者となった。

■　M-1 Challenge 57: Battle in the Heart of the Continent
日時：2015年5月2日
場所：ロシア・オレンブルク

＜メインイベント　ヘビー級＞
○ステファン・プッツ（現ライトヘビー級王者）
　3R TKO
●マルチン・ティブラ（現ヘビー級王者）

＜セミファイナル　ライト級王座タイトルマッチ＞
○マンスー・バヌイ（挑戦者）
　1R 4分47秒 TKO
●マキシム・ディヴニチ（王者）

＜ウェルター級＞
○アレクセイ・クンチェンコ
　1R 2分55秒 TKO
●デズ・パーカー

＜フェザー級＞
○マゴメド・イドリソフ
　判定 3-0
●マックス・コガ

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