カート・アングル完敗！エリック・ヤング狂い咲き！TNAインパクト・レスリング

(C)TNA

　2015年5月1日に放送された『Impact Wrestling』では、遂にTNA世界ヘビー級王座が移動してしまった。現TNA世界ヘビー級王者であるカート・アングルへの挑戦権は本来、挑戦権をもつブリーフケース所有者でるオースチン・エリーズであったが、そのエリーズを襲い試合出来ない様にしてしまった狂えるエリック・ヤング。度重なる暴挙を繰り返すヤングの挑戦を遂に、王者アングルが受けた形になってしまった。

　ただし、今回はストレッチャー（救急用の動けない怪我人や病人を搬送するための器具）マッチとなり、相手を完全にKOしてストレッチャーに固定する事で勝負が決まる特殊なルールでの王座戦の前哨戦だ。試合は、ヤングが狂い咲き。膝と共に、アングルが昔から痛めている首を集中攻撃するかのように、ドリル・ア・ホール・パイルドライバー（PG指定のあるWWEでは禁止されている。アンダーテイカーが使用するツームストンは許可されている）を連発、何度も何度もパイルドライバーでアングルを傷めつけ、ついにストレッチャーに固定。見事にアングルを仕留め、次は王座を奪うと猛アピール。

　もちろん、観客は激しいブーイング。試合形式もピンフォールを奪うものではなかった事もあり、アングルもこのまま黙っていないだろう。TNAの王座戦線も混沌としてきたようだ。

　また、舞台裏ではスマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンがTNAのシニア・プロデューサーに就任。TNAのテレビジョン・アンド・タレント部門のエグゼクティブ副社長ジョン・ガブリック率いるチームに加わり、撮影にも参加する予定でクリエイティブ権限を与えられるという事。番組でも大きく紹介された。コーガンは「ワールドクラスのプロレス団体、TNAのチームに迎えられるこの機会を得られたことを光栄に思い、恐縮していますし、夢が叶いました」と喜び、ディクシー・カーターTNA社長は「長年ビリーのことを知っていますし、彼の音楽作品だけでなく、プロレスに対する知識や理解には常に驚かされます。彼の持つ我々のビジネスに対する想像性と情熱にいつも感動させられています。ビリーは観衆と繋がる心理に伴う感情を自然と持っており、それを理解しています。話せば話すほど、彼の考えがTNAに大きな影響をもたらす可能性があることを気づいてきます」と声明文を発表。ますますTNAが盛り上がるだろう。

■　Impact Wrestling　
日時：2015年5月1日（放送日）
場所：アメリカ・フロリダ州オーランド

＜ストレッチャーマッチ＞
○エリック・ヤング（挑戦者）
　ストレッチャー固定
●カート・アングル（王者）

＜Pipe on a Poleマッチ＞
○ドリュー・ギャロウェイ
　ピンフォール
●ロウ・キー

＜ノックアウツ王座タイトルマッチ＞
○タリン・テレル（王者）
　ピンフォール
●ブルック・テスマーカー（挑戦者）

＜Xディビジョン王座4WAYマッチ＞
○ケニー・キング（挑戦者）
　ベルト奪取
●ロックスター・スパッド（王者）、ティグレ・ウノ（挑戦者）、マンドリュース（挑戦者）

＜6人タッグマッチ＞
○マッド・ハーディ、ジェフ・ハーディ、デイビー・リチャーズ
　ピンフォール
●ザ・レボリューション

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