達人山本雅樹、痛恨の準優勝!「あーあ、やっちまったなー」第1回極真護身空手道選手権大会

■ 第1回全日本極真護身空手道選手権大会
日時:4月29日(金・祝)
会場:代々木第2体育館

達人山本雅樹、痛恨の準優勝!「あーあ、やっちまったなー」

 全国から44名の猛者が、代々木第2体育館に集結

達人が殴る!達人が蹴る!達人が投げる!!

 痛くないグローブ、ドラグローブと2重・3重の金的カップ着用を義務づけ、従来の極真にはなかった顔面突きと急所攻撃を可能にした『第1回・極真護身空手道選手権大会』が4月29日、代々木第2体育館で開催された。

 全国から44名の猛者がエントリー。オープントーナメントだけあって本隊の極真空手をはじめ、プロキックボクシング王者や元ムエタイ世界王者、伝統派空手などから約3分の1以上の選手が現役王者か元王者というすべての試合が激戦区に。

 大会選手宣誓をおこなった、達人・山本雅樹。極真の看板を背負う一人。
 
 総額200万円の賞金を目指して、1回戦から100kgオーバーの空手強豪選手が金的蹴りを被弾し一本負けするなど、”小よく大を制す”試合で盛り上がる中、優勝したのは68kgの軽量級選手で伝統派空手吉田開威(朋武館)だった。対する山本雅樹(ビクトリーカラテスクール)は、この大会の第1回プレ全日本大会の王者で新極真世界大会にも出場。95kgの重量選手ながらトリッキーな動きから、殴る・蹴る・担ぐ・転ばす・KOすると縦横無人の活躍で、まさに武人の立ち振る舞い。あれよあれよと、第1回プレ大会を制覇していた。
 当然本大会も優勝候補の第1人者だったわけで、勝ち続けた達人、山本は準々決勝で極真(松井派)の全日本ウェイト制中量級3位で、世界代表にもなった福田高広と極真同士の対戦となる。福田はムエタイ WMC日本王者の原一仁を下して勝ち上がってきた。試合終盤に福田の蹴りに合わせ山本が右フックのカウンターを、安全なグローブながら入れ豪快なKO勝ち。極真対決を制した。

 そして決勝戦。吉田は、その山本に遠間からのノーモーションの飛び込み突きを決めポイント先取。山本は逆転を狙い、その後アグレッシブに攻めたが得点ならず、吉田が記念すべき第1回王者に輝いた。達人を倒し優勝した吉田は万感の思いを込めて天を仰いだ。


 この日、達人山本は好調の仕上がりに見えただけに、「あーあ、やっちまったな」という本人の声が聞こえてくるような思いが伝わってきた。進化する52歳。山本雅樹の挑戦は続く。

 吉田は現在22歳。防具空手大会『19年全日本硬式空手選手権』中量級2位、柔術も学びアマチュアのMMA大会(パンクラスなど)に参戦し実績を重ねる。準々決勝では優勝候補のムエタイのIMCインターコンチネンタル王者プライチュンポン・ソーシーソムポン(GTジム)と対戦。相手のローキックに合わせ、右の追い突きで1ポイント先取し大金星の勝利。
 準決勝でも極真KWU世界大会-80kg準優勝での宮原穣に上段突きをヒットさせポイント先取。決勝の相手となった山本雅樹は、準々決勝で極真(松井派)の全日本ウェイト制中量級3位で、世界代表にもなった福田高広と極真同士の対戦となる。福田はムエタイ WMC日本王者の原一仁を下して勝ち上がってきた。

優勝賞金(武道奨学金)として50万、準優勝40万、3位30万、4位20万が与えられた。
 「今後は金的蹴りのエキスパートも出てきて欲しい。次回は来春を予定してます」と、第2回大会の開催を浜井識安師範は予告。この日、タイヤファイトに出場していた元K-1戦士、内田ノボルの参戦予告も受け、盛り上がる極真護身空手。今後の躍進が期待できる。


出場選手達に、とことん顔面攻撃と金的の有効性を説く浜井識安師範。68歳の年齢ながら、アグレッシブだ。

【試合結果】
優勝:吉田開威(朋武館)
2位:山本雅樹(ビクトリーカラテスクール)
3位:宮原穣(ビクトリーカラテスクール)
4位:吉田理玖(剛柔流朋武館)
ベスト8:プライチュンポン・ソーシーソムポン(GTジム)
ベスト8:小池喜音(極真浜井派)
ベスト8:福田高広(空手道 福田道場)
ベスト8:杉本昇也(士魂 村上塾)

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