[ファイトクラブ]奪い合ったシンデレラのガラスの靴 スターダムを量産する最強ロジックとは

[週刊ファイト5月12日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼奪い合ったシンデレラのガラスの靴 スターダムを量産する最強ロジックとは
 photo & text by 編集部 スターダム4・29大田区総合体育館
・王座戦線関係なく出ずっぱりコズエン アクトレス系カラーズと開戦
・シンデレラも赤ベルトも食った AZM駿河メイ進化形ハイスピード戦
・MIRAIがシンデレラ初出場初優勝 ゴッズアイがセミ・メイン締め
・元同ユニットの絆がエグイ試合に昇華 朱里ひめか赤ベルト壮絶
・早期脱落で一人前!? 諸刃の特別ルールとワッショイワッショイ


■ スターダム CINDERELLA TOURNAMENT 2022 優勝決定戦
日時:4月29日(金祝)17:00
会場:東京・大田区総合体育館 観衆2017人(主催者発表)

 新日本プロレスにおける真夏のG1クライマックスに対して春祭典ニュージャパンカップが存在するように、5スターグランプリに対するシンデレラ・トーナメントが位置づけられる。「トーナメント戦」というだけではなく「10分1本勝負で時間切れなら両者脱落」「オーバーザトップロープルール」というところに面白味と逃げ場がある。準決勝&決勝の場となったスターダム大田区総合体育館に進んだ4強は葉月、コグマ、なつぽい、MIRAI。ガラスの靴を奪い合ったファイナル大会と、そこにあるロジックを検証する。

王座戦線関係なく出ずっぱりコズエン アクトレス系カラーズと開戦

<第4試合/6チーム出場ガントレットマッチ>
○岩谷麻優&飯田沙耶&向後桃(4分6秒 横入り式回転エビ固め)林下詩美&上谷沙弥&レディ・C●
○渡辺桃&スターライト・キッド&琉悪夏(5分11秒 ひとでなしドライバー⇒エビ固め)岩谷麻優&飯田沙耶●&向後桃
渡辺桃&○スターライト・キッド&琉悪夏(5分1秒 黒虎天罰⇒片エビ固め)鹿島沙希&吏南●&フキゲンです★
ジュリア&○舞華&テクラ(3分35秒 みちのくドライバーII⇒片エビ固め)渡辺桃&スターライト・キッド&琉悪夏●
○中野たむ&白川未奈&ウナギ・サヤカ(7分19秒 オーバー・ザ・トップロープ)ジュリア●&舞華&テクラ
※中野たむ&白川未奈&ウナギ・サヤカが勝ち抜き
※COLOR’SのSAKI、清水ひかり、網倉理奈、櫻井裕子が登場

 ハイライトは“大江戸隊”対決だった。勝ち抜き状況と入場順で対戦カードが決まるという趣向ならではの展開を、やる側も観る側もエンジョイというやつである。そして“最終試合”はDDMvs.コズエン。桜井まいがDDM移籍となってからずっと負け続けてきたコズエンだったが、大将同士のエプロン攻防で中野がジュリアをエプロンジャーマンから落とす。オーバーザトップロープルールにより勝利となった。

 喜びを爆発させたコズエンの背後にガールズプロレスリングユニット“COLOR’S”が迫る。プロミネンスとの抗争はアイスリボンつながりでDDMがプロデュースしているかのようだが、今度はアクトレスガールズつながりでコズエンが受け持つユニット対抗戦の火蓋が切って落とされた。主要大会から会見、ニューブラッドに至るまで出ずっぱり状態のコズエンが、2021年の週プログランプリでベストユニット第1位となったことも記憶に新しい。王座戦線関係なく、キャラクター浸透と全力パフォーマンスで何でもカタチにしてしまうコズエン。どんな開戦をクリエイトするのかに注目が集まる。

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