前田吉朗:感動の引退興行!稲垣克臣ハイブリット戦士らとガチ・エキシ

 最高気温24℃にもなろう大阪の地で、前田吉朗選手の引退興行が梅田ステラホールで行われた。
 15時過ぎに会場入りした前田吉朗選手は、筆者や会場に来てくれた格闘技関係者らに自ら応対して、それは開場時間が過ぎた後も続いた。
吉朗選手の人脈の多さ、性格を表していた。

 若手中心のフレッシュでエネルギッシュな闘いは、観客もついついルールを忘れて声を出してしまうこともしばしばであった。

 そしてメインイベント。
 前田吉朗選手エキシビションマッチという名のガチ試合が始まった。

 先に入場した前田吉朗選手はケージの中で1人待つ中、やってきた一人目の対戦相手「砂辺光久」選手とはキックルール2分を闘い、ラスト40秒はパンチのみでバチバチ打ち合い試合が終わった瞬間、両者とも笑顔になった。

 二人目の対戦相手「北方大地」選手は、試合前に三人目まで行かせないと宣言していた通り、グラップリングルールで吉朗選手のバックを取りあわや一本を取りかけた。


’22年04月07日号スターダムKAIRI 集客惨敗NJCザック 現地取材SDニタ ONEX秋山青木

 三人目の対戦相手「稲垣克臣」さんに、入場を観て観客がどよめいた。
筆者が観戦した1993年10月14日、パンクラス旗揚げ第二戦で観た稲垣克臣選手がそこにいた。この試合に向けカレンダーに毎週体重を記入して計画的に体重を落し、ハイブリットファイターになっていたのであった。

photo by 猫山文楽拳

 掌底あり、レガースで闘う旧パンクラスルールの試合は吉朗選手が稲垣さんのバックを取りチョークで極めかけたが、稲垣さんが意地で決めさせなかった。

 エキシビションを完走した前田吉朗が言った 
「お世話になった人に無事にありがとうと言えた事が良かった」

 こんないい大会を観戦したことは過去に無かったぐらい感動した。

photo & text by ケーシー


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