前田吉朗の前に前田吉朗なし。
あとにも先にも前田吉朗のような格闘家は、もう現れないのだろう。
2003年パンクラスプロデビュー戦KO勝利という衝撃的なデビューから快進撃を続け、2006年8月にはパンクラス初代フェザー王者決定トーナメントを制し初代王座を獲得、その後戦場を拡げ2008年6月UFCの軽量級部門WECに参戦、当時バンタム級世界最強と呼び声の高かったミゲール・トーレスと互角の激闘を繰り広げ、アメリカでも名を馳せた。
2012年2月には第3代DEEPバンタム級王座を獲得、2017年になると主戦場を修斗に移してランキング1位に到達。
2021年には、RIZIN32に参戦し砂辺光久と対戦して勝利した。
思い出深い梅田ステラホールで、ゆかりの仲間たちと多くのファンに見守られる中、輝かしい戦歴に彩られた20年間のプロ格闘家人生を締めくくった前田の表情に憂いはなかった。
■ 前田吉朗引退興行
日時:2022年4月10日(日)17:00
会場:大阪・梅田ステラホール
<メインイベント 前田吉朗引退エキシビジョンマッチ1 キックボクシングルール vs. 砂辺光久 >
キックルールの形式にのっとりボクシンググローブとレガースを着用。
前田開始早々フェイントでタックル、レフェリーに注意勧告受け苦笑い。
砂辺負けじと飛び膝、ミドル。するともっと蹴りを入れろとアピールする前田。
両雄打ち合い蹴り合って時間切れ。
<エキシビジョンマッチ2 グラップリングルール vs. 北方大地>
バックに回った前田がチョークを狙う。
決まってないと片手を上げてアピールする前田に観衆大受け。
北方がギロチンを仕掛けたところで時間切れ。
<エキシビジョンマッチ3 パンクラス旗揚げルール vs. 稲垣克臣>
アラフィフながらパーフェクトに体が仕上がっている稲垣をじっと見据えていた前田、開始と同時に果敢に飛んで、タックルからバックを取りにいく。師匠の後頭部に掌底を落とす前田。試合後のインタビューで、正面はがっちりブロックされ狙えなかったとのこと。
前田が決死のチョークで仕留めようとするが稲垣タップせず時間切れ。
<セミファイナル DEEPルールストロー級5分3R>
◯潤鎮魂歌
判定 3-0
●木戸脇広樹
鎮魂歌の執拗な足関節責め地獄に木戸脇が苦しめられた。
<第6試合 PANCRASE公式戦/ライト級 5分3R>
◯木村 俊也(BLOWS)
判定 2-1
●林RICE陽太(パラエストラ森ノ宮)
<第5試合 DEEP公式戦/バンタム級 5分2R>
●藤原 大地(UBF)
1R 2分03秒 KO
◯MG眞介(パラエストラ東大阪)
<第4試合>
●中村晃司(パンクラス大阪稲垣組)
判定 3-0
◯堂園悠(修和館)
<第3試合>
◯山崎鼓大(BLOWS)
判定 2-1
●上田祐起(Reliable)
<第2試合>
●延命そら(TEAM FAUST)
1R2分30秒 TKO
◯フェルナンド(Pitbull Brothers)
<第1試合 DEEPルールフライ級肘なし5分2R>
◯亮我(ゴンズジム)
2R 4分3秒 SUB ※裸締め
●梅永海世(パンクラス大阪)
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