世界基準牽引スターダムが新ステージ WWEからKAIRIが帰還して両国2連戦開幕

 26日、スターダムが両国国技館2連戦の初日『STARDOM WORLD CLIMAX 2022 ~The Best~』を開催した。

 女子プロレスジャンルでの世界基準を牽引するスターダムが新ステージだと高らかに記したい。“感情で闘う”中野たむと抗争を開始し、プロレスラーとして“途上”のウナギ・サヤカを受け止めた。リングネームこそが宝城カイリでもなくカイリ・セインでもないが、そのレスラーは海賊王女であるKAIRIに他ならない。“盟友”岩谷麻優とのタッグでWWEからの帰還を果たした。

 日本ではプロレス最先端をひた走るスターダムにありながら、KAIRIの描く闘い模様のなんと新鮮なことか。漫才におけるボケとツッコミのように、中野・ウナギとの会話は違和感がない。どう関係性を描こうかと考えたときに、いくらでもアイディアは出てくるのだ。それでいて、今日のところは挨拶代わりということになるんだろう。KAIRIのダイビング・エルボーを挟んでおいての岩谷のムーンサルトプレス。凱旋試合を勝利で飾ってみせた。

 KAIRIの帰還を“セミ前”に配置し、両国初日は赤白ベルト戦がセミ&メインとなった。上谷沙弥が林下詩美をフェニックスで下した白ベルト戦。朱里がジュリアを振り切った赤ベルト戦。赤白ベルト王者とも防衛で2日目へと突入する。

■ スターダム LECクリンぱっ!Presents STARDOM WORLD CLIMAX 2022 ~The Best~
日時:3月26日(土)17:00
会場:東京・両国国技館 観衆2712人(主催者発表/コロナ対策限定人数)

<第1試合/フューチャー・オブ・スターダム選手権試合>
〇[第8代王者] 羽南(STARS)
 7分5秒 バックドロップ・ホールド
●[挑戦者] 吏南(大江戸隊)
※羽南が3度目の防衛に成功

<第2試合/黄金世代シングルバウト>
●飯田沙耶(STARS)
 10分23秒 ミラマーレ
〇MIRAI(Donna del Mondo)

<第3試合/6人タッグ・ガントレットマッチ ※4チームによる勝ち抜き戦>
○鹿島沙希&琉悪夏&フキゲンです★
 4分9秒 マイエンブレム⇒片エビ固め
白川未奈&●月山和香&向後桃

○AZM&レディ・C&天咲光由
 2分39秒 回転足折り固め
鹿島沙希●&琉悪夏&フキゲンです★

〇ひめか&なつぽい&桜井まい(Donna del Mondo)
 3分10秒 JPコースター⇒片エビ固め
AZM&●レディ・C&X(Queen’s Quest)
※ひめか&なつぽい&桜井まいが勝ち抜き

<第4試合/DDMvs.プロミネンス>
舞華&●テクラ(Donna del Mondo)
 10分27秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
世羅りさ&〇鈴季すず(プロミネンス)

<第5試合/ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合>
[第22代王者] ●コグマ&葉月(STARS/FWC)
 14分8秒 ピーチ・サンダー⇒片エビ固め
[挑戦者]〇渡辺桃&スターライト・キッド(大江戸隊/BLACK DESIRE)
※コグマ&葉月が3度目の防衛に失敗、渡辺&キッドが第23代王者組に

<第6試合/海賊王女スターダム復活/スペシャル・タッグマッチ>
〇岩谷麻優(STARS)&KAIRI
 17分36秒 ムーンサルト・プレス⇒片エビ固め
中野たむ&●ウナギ・サヤカ(COSMIC ANGELS)

<第7試合/ワンダー・オブ・スターダム選手権試合>
〇[第16代王者] 上谷沙弥(Queen’s Quest)
 27分11秒 フェニックス・スプラッシュ⇒片エビ固め
●[挑戦者]林下詩美(Queen’s Quest)
※上谷が3度目の防衛に成功

<第8試合/ワールド・オブ・スターダム選手権試合>
〇[第14代王者] 朱里(Donna del Mondo)
 26分54秒 朱世界⇒片エビ固め
●[挑戦者]ジュリア(Donna del Mondo)
※朱里が2度目の防衛に成功


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’22年04月07日号スターダムKAIRI 集客惨敗NJCザック 現地取材SDニタ ONEX秋山青木