アンジェラ・リー産休明け防衛成功!交互ルールDJ勝利!秋山 青木を爆殺!秋元皓貴 日本人初ONEキック王者!『ONE X』

☆トップ写真向かって:上段左から 4度目の防衛に成功したアンジェラ・リー、ミックマッチに勝利したデメトリウス・ジョンソン(DJ)、下段左から青木真也を滅多打ちにする秋山成勲、日本人初ONE打撃王座を獲得した秋元皓貴
(c) ONE Championship

 3月26日シンガポール・インドアスタジアムで開催されたONE CHAMPIONSHIP10周年記念大会『ONE X』3部構成大会。日本時間14:00から開始した1部、2部はABEMA格闘チャンネルで無料配信されたが、3部“Grand Finale”は、ONE初の有料配信、試合内容がよかっただけに、今後も大会の有料配信は増えそうだ。
 その3部メインファイト注目の試合、女子アトム級タイトルマッチ王者アンジェラ・リーが出産・育児休養明けでの防衛戦に成功。ムエタイ⇒MMAと交互に試合形式が変わるスペシャルミックスマッチでは、MMAのデメトリウス・ジョンソン(DJ)が2R MMAラウンドで勝利。ONE MMAフライ級王座奪取の期待があった若松佑弥は一本敗け。水抜きができないONEでの減量とリカバリーに成功した秋山成勲は、フィジカルの差で青木を圧倒しKO勝利をおさめた。


        ◇5万US㌦(約610万円)のボーナス獲得選手
タン・カイ‐Tang Kai(中国)、秋元皓貴-Hiroki Akimoto (日本)、カン・ジウォン‐Kang Ji Won(韓国)、アンジェラ・リー-Angela Lee(米国)、秋 成勲/秋山成勲-Choo Seong-hoon/Yoshihiro Akiyama(韓国/日本)、ダニエラ・ケリー‐Danielle Kelly(米国)、シムサット・クリンミー‐Sinsamut Klinmee (タイ)

※体重は計量時とハイドレーション・テストの数値
 ONEでは水抜きによる急激な体重増減を禁止しており、規定体重をクリアしてもハイドレーション・テストをパスしないといけない。尿比重(尿中の水分と水分以外の物質の割合を算出した割合)が1.00250以下が基準上限とされ、1.0250以下は合格。1.0251以上の値は不合格となり、1日目または2日目に体重とハイドレーション・テストに失敗した選手は、大会当日朝にもテストを行う。

■ ONE Championship『ONE 130: ONE X』3部大会
日時:2022年03月26日(土)
現地(シンガポール):1部13:00/2部17:00/3部20:00
日本時間:第1部 開始14:00/第2部 開始18:00/第3部 開始21:00
会場:シンガポール・インドアスタジアム
観戦方法:
 ONEオフィシャル
日本配信
【第1部・第2部】13:30~
ABEMA格闘チャンネルで無料
【第3部】21:00~
ABEMA PPV ONLINE LIVE

◇対戦カード
ONE X: Part Ⅲ

<メインイベント第6試合 ONE世界女子アトム級 (47.7㎏–52.2kg) タイトルマッチ 5分5R>
○アンジェラ・リー(米国/王者)51.71㎏ 1.0049
 2R一本 4分50秒 ※バックチョーク
●スタンプ・フェアテックス(タイ/1位)51.71㎏ 1.0074
※アンジェラ・リーが4度目の防衛に成功

出産、育児でおよそ2年半ぶりの試合となるアンジェラ・リーが、昨年の女子アトム級ワールドGP優勝者・スタンプ・フェアテックス(タイ)に挑戦を受けた女子タイトル戦は、スタンプの打撃を凌いだアンジェラ・リーが、2Rバックチョークでタップを奪い、久々の試合で防衛に成功した。

<コーメイン第5試合 スペシャルマッチミックスルール フライ級(56.8㎏ – 61.2㎏) 3分4R>
※ムエタイ→MMA→ムエタイ→MMAと1Rごとに試合形式が変わる
●ロッタン・シットムアンノン(タイ/ONEムエタイフライ級王者)60.781㎏ 1.0229
 2RMMAルール一本 2分13秒 ※バックチョーク
○デメトリウス・ジョンソン(DJ)(米国/ONE MMA1位、元UFCフライ級王者、2019年ONE MMAフライ級ワールドグランプリ優勝)60.781㎏  1.0207

 1Rムエタイルールで倒しにかかるロッタンの攻撃を凌ぎ、2R MMAルールで本領を発揮したデメトリウス・ジョンソン(DJ)が裸締めで、ロッタンを締め落としミックスマッチならではの結果となった。

<第4試合 ONE MMAフライ級(56.8㎏ – 61.2㎏)タイトルマッチ 5分5R>
○アドリアーノ・モライシュ(ブラジル/王者)60.781㎏ 1.0237
 3R一本 3分58秒 ※フロントチョークによるタップ
●若松佑弥(日本/同級2位)61.235㎏ 1.0237
※アドリアーノ・モライシュが2度目の防衛に成功

 アドリアーノ・モライシュは、ONE MMAフライ級王座を3度戴冠して前戦2021年4月の「ONE ON TNT I」では今回自身の次の試合に出場するDJ(デメトリウス・ジョンソン)にKO勝で初防衛に成功している。対する若松佑弥は、ONE5連勝中でタイトル奪取の期待も高まっていたが、3Rフロントチョークによるタップで世界の壁にはね返された結果となってしまった。

<第3試合 ライト級(70.4㎏ – 77.1㎏) 5分3R>
●青木真也(日本/同級3位)74.843㎏ 1.0009
 2RTKO 1分50秒 ※パウンドによるレフェリーストップ
○秋 成勲/秋山成勲(韓国/日本)76.657㎏ 1.0074

 因縁のあった両者の対決は、1Rグラップリング技術で優る青木がバックをとって、秋山を崩しにかかるが攻略できず、消耗。2R青木に合わせて大幅な減量して、リカバリーにも成功した秋山が、フィジカルの差で打撃で打ち勝ち、タックルも潰し、座り込んだ状態となった青木をパンチ、膝で滅多打ちにしてレフェリーが試合をストップ。秋山が勝利した。

<第2試合 ムエタイ・ライト級(70.4㎏ – 77.1㎏) 3分3R>
○エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)76.657㎏ 1.0053
 判定3-0
●ジョン・ウェイン・パー(豪州)76.657㎏ 1.0057

 90年代後半から活躍していたオーストラリアキックボクシング界の古豪ジョン・ウェイン・パー、ラストマッチでの勝利を飾ることはできなかったが、最後まで激戦を展開した。

<第1試合 ONEキックボクシングフェザー級(65.9kg – 70.3kg)タイトルマッチ 3分5R>
○スーパーボン・シンハマウィーン(タイ/王者)69.4㎏ 1.0156
 判定3-0
●マラット・グレゴリアン(アルメニア/同級1位)69.4㎏ 1.0018
※スーパーボンが初防衛

ONE X: Part Ⅱ

<メインイベント 第5試合 ムエタイバンタム級(61.3㎏– 65.8㎏)選手権試合 3分5R>
○ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ/王者)65.317㎏ 1.0000
 3RKO 2分15秒 ※右アッパー
●フィリッピ・ロボ(ブラジル)65.317㎏ 1.0107

<コーメイン 第4試合 ONEキックボクシングバンタム級(61.3㎏– 65.8㎏)タイトルマッチ 3分5R>
●カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ/王者)65.317㎏ 1.0144
 判定0-3
○秋元皓貴(日本/同級2位)64.864㎏ 1.0027


 ローキックを効かせ、パンチ連打も浴びせ、試合の主導権を握った秋元が、ユナニマス判定で、日本人として初のONE(キック ムエタイ)での王座獲得を果たした。ONEキックボクシングルールの為、カピタンには、ホールディングのイエローカードも有、内容的にも秋元の完全な勝利だった。

<第3試合 MMA女子アトム級 (47.7㎏–52.2kg) 5分3R>
○ハム・ソヒ(韓国)51.71㎏ 1.0144
 判定3-0
●デニス・ザンボアンガ(フィリピン)51.71㎏ 1.0005 

<第2試合 MMA女子アトム級 (47.7㎏–52.2kg) 5分3R>
●平田樹(日本)52.16㎏ 1.0210
 判定1-2
○ジヒン・ラズワン(マレーシア)52.16㎏  1.0237

<第1試合 MMAフェザー級(65.9kg – 70.3kg)5分3R>Ⅰ
●キジュ・ジェウン(韓国)70.3㎏ 1.0229
 1RKO 2分7秒 ※左フック
○タン・カイ(中国)69.85㎏ 1.0078 

ONE X: Part Ⅰ

<メインイベント第9試合 キック・フェザー級(65.9kg – 70.3kg)ワールドGP決勝 3分5R>
○チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)69.85㎏ 1.0222
 判定3-0 
●シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)69.85㎏ 1.0107

 2017年6月に『K-1 WORLD GP』日本大会で第2代スーパー・ウェルター級(-70kg)王座決定トーナメントを制覇したチンギス・アラゾフが、ONEキックボクシングフェザー級(65.9kg – 70.3kg)ワールドGP優勝。

<コーメイン第8試合 グラップリング・ミドル級 (84.0㎏ – 93.0㎏) 15分1R>
△ライニア・デリダー(オランダ)92.98㎏ 1.0124
 時間切れ引分
△アンドレ・ガルバォン(ブラジル)92.07㎏ 1.0210

<第7試合 ムエタイ・ライト級(70.4㎏ – 77.1㎏) 3分3R>
●ニキー・ホルツケン(オランダ)77.11㎏ 1.0078
 2RKO 1分39秒 ※右フック
○シムサット・クリンミー(タイ)77.11㎏ 1.0040)

<第6試合 MMAストロー級(52.3㎏–56.7㎏)5分3R>
●リト・アディワン(フィリピン) 56.69㎏ 1.0229
 2RTKO 2分56秒 ※リト・アディワン脚の負傷
○ジャレミー・ミアド(フィリピン)55.33㎏ 1.0061

<第5試合 MMAバンタム級(61.3㎏– 65.8㎏) 5分3R>
○スティーブン・ローマン(フィリピン)64.86㎏ 1.0187
 判定3-0 
●佐藤将光(日本)65.31㎏ 1.0053

<第4試合 MMA フェザー級(65.9kg – 70.3kg) 5分3R>
○アミール・カーン(シンガポール)69.85㎏ 1.0116
 判定2-1
●高橋遼伍(日本)69.85㎏ 1.0083

<第3試合 MMAヘビー級(102.2㎏–120.2㎏)5分3R>
○カン・ジウォン(韓国)110.67㎏ 1.0191
 1RKO 58秒 ※右フック
●ポール・エリオット(英国)107.04 1.0023

<愛2試合 グラップリング女子アトム級 (47.7㎏–52.2kg) 12分1R>
△山口芽生(日本)51.7 1.0087
 時間切れ引分
△ダニエラ・ケリー(米国)51.25 1.0040

<第1試合 MMAストロー級(52.3㎏–56.7㎏) 5分3R>
●澤田龍人(日本)56.24㎏ 1.0014
 2RTKO 3分9秒 ※グラウンド状態のヒザ蹴り連打
○池田仙三(日本)56.24㎏ 1.0237


 日本人同士の対戦は池田仙三がTKO勝利


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▼分析:ONE X 青木真也vs.秋山成勲は本当に世紀の一戦だったのか?

[ファイトクラブ]分析:ONE X 青木真也vs.秋山成勲は本当に世紀の一戦だったのか?

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