4・19K-1ゲーオ野杁正明戦中止!武尊「全試合KOで優勝するつもり」

 4月19日(日)、国立代々木競技場第二体育館で開催される『K-1 WORLD GP 2015 IN JAPAN ~-55kg初代王座決定トーナメント~』のスーパーファイトとして組まれた野杁正明vs.K-1 WORLD GP-65kg初代王者ゲーオ・フェアテックス戦の中止が発表された。
 ゲーオはディファ有明で行われた3・22『WPMF JAPAN×REBELS SUK WEERASAKRECK FAIRTEX』大会にヒジ有りムエタイルールのカードに出場。健太のヒジ打ちで8針を縫う裂傷を負ったもののドクターストップには至らず、判定勝利を収めている。当初は「問題ない」としていたが、タイでの練習中に傷口が化膿などにより悪化、所属するFAIRTEXから出場辞退の申し出があり欠場となった。野杁に関しては、欧米選手とのカード変更が検討されている。


記者会見動画(C)M-1 Sports Media

武尊、K-1史上最短記録でセーム・シュルトを超える!「全試合KOで優勝するつもりなので、最初からバチバチに倒しに行きます」
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 4月3日(金)東京・町田のK-1ジムDRAGONにて、4月19日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015~-55kg初代王座決定トーナメント~」のトーナメント1回戦でアレクサンダー・プリリップと対戦する武尊が公開練習を行った。

 昨年11月の代々木大会で大雅をバックブロー一発でマットに沈め、鮮烈なK-1デビューを果たした武尊。今大会ではいよいよ-55kg初代王座決定トーナメントに出場し、K-1 WORLD GP-55kg王者のベルトを目指す戦いに挑む。武尊はシャドーボクシングとチームドラゴン渡辺雅和代表とのミット打ちを2分1Rずつ公開。ミット打ちでは体重の乗った右ストレート・右フック、キレのある左フックを叩き込み、調整が順調であることをうかがわせた。

 Krushでは58kgを主戦場にしている武尊は、55kgで戦うために普段より3kg体重を落とさなければならない。昨年11月の試合は2年以上ぶりに55kgまで体重を落とし「ずっと58kgで戦う身体を創っていたので、55kgまで落とすのはしんどかったです」と振り返る。

 2・6「Krush.51」でKrush-58kg級王者としての防衛戦をクリアした武尊は、K-1参戦に向けて通常体重も63~64kgにキープ。いつもは試合後に地元・鳥取まで勝利報告のために帰省するのだが、今回は東京に残ったまま「試合が終わってすぐ練習を再開して、K-1を見据えて55kgで戦う身体を創ってきました。11月の減量がきつかったことを踏まえて、ずっと節制を続けていたので、前回と比べると全然調子はいいです」と緻密な減量&調整を続けている。

 もちろん58kgで戦っていることでのメリットもある。「トーナメントはパンチが有利。58kgのパワーが落ちないように気を使っているので、58kgのパワーを出せる身体に仕上がっています」とパンチの重さには手応え十分で「1日3試合を戦うためにずっと走り込みを続けています。3試合ともフルラウンドにはならないと思いますが、そのつもりでスタミナをつけています。いつもより体重が軽くて無駄な重さがない分、スタミナはありますね」とスタミナ面の向上も感じている。

 一回戦で対戦するプリリップは“ロシアの速射砲”と呼ばれる55kg屈指のハードパンチャー。2013年8月のKrush広島大会ではISKA世界バンタム級タイトルマッチで王者・寺戸伸近から2度のダウンを奪ってKO寸前まで追い込んでいる。トーナメント初戦で危険な相手を迎え撃つ武尊だが「向こうもガンガン来るし、僕もそのタイプなので楽しみですね。ものすごい打ち合いになると思います」とニヤリ。「僕はいつも通りに行きます」とトーナメント用に戦い方を変えるつもりはなく「よく僕はトーナメント向きじゃないと言われるけど、倒してしまえばそこで終わり。全試合KOで優勝するつもりなので、最初からバチバチに倒しに行きます」と初っ端からエンジン全開で倒しに行くつもりだ。

 武尊は準決勝で対戦経験のない瀧谷渉太、決勝で外国人選手との対戦を希望しているが、それは「寺戸選手と大雅選手には勝っているので、瀧谷選手に勝てば日本人を全員コンプリートできる。それにKO負けしていない相手をKOするのがモチベーションで楽しみ」だから。「瀧谷選手がKO負けしたところを見たことがないので、それが出来たらうれしいですね。瀧谷選手はちょこちょこ動き回るイメージがあるので、それを捕まえてボコボコにします。また僕はずっと世界の戦いたいという気持ちが昔からあるので、ヨーロッパの選手を倒すのも楽しみです」とキャッチフレーズでもある“ナチュラル・ボーン・キラー”(生まれながらの壊し屋)ぶりを垣間見せた。

 今大会は-55kg初代王座決定トーナメント以外にもスーパーファイトで注目カードが続々と組まれている。デビュー当時から「相手にも負けたくないし、他の選手にも負けたくない。誰よりも自分が輝くつもりで戦ってきた」という武尊は「確かにスーパーファイトも豪華だけど、最後は僕が全部持っていきます」と主役は俺だと言わんばかり。

「トーナメントが決まった時から優勝すると決めている。Krushで58kgのベルトを獲った時以上に人生をかけて追い込んでいます。この大会で身体がボロボロになって限界になってもいいくらいの気持ちです。今回も人生をかけてK-1の世界一のベルトを獲りに行く」とK-1王者への覚悟を語った。

 会見の最後、全試合KO優勝を掲げている武尊は「トーナメント3試合の合計で過去最短記録を超えます!」と宣言。2009年の「K-1 WORLD GP 2009 FINAL」でセーム・シュルトが打ち立てたトーナメント3試合の合計5分53秒という記録をも塗り替えるつもりだ。K-1史上最速の階級で、K-1史上最短記録王者の誕生なるか?

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