4・19「K-1 WORLD GP 2015~-55kg初代王座決定トーナメント~」全カード決定+卜部功也&野杁正明&出貝泰佑&寺戸伸近インタビュー

(C)M-1 Sports Media

 4月19日に国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015~-55kg初代王座決定トーナメント~」の全カードが発表された。

■ K-1 WORLD GP 2015~-55kg初代王座決定トーナメント~
日時:4月19日(日) 14:30開場 16:00開始
会場:国立代々木競技場第二体育館 東京都渋谷区神南2-1-1 tel.03-3468-1171

<-65kg Fight 3分3R(延長1R)>
HIROYA(TRY HARD GYM/元Krush -65kg級王者)
vs.
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/Fighting Kairos/マイウェイジム)

<-65kg Fight 3分3R(延長1R)>
左右田泰臣(シルバーウルフ/K-1 WORLD GP -65kg初代王座決定トーナメント準優勝、元RISEスーパーライト級(65kg)王者)
vs.
久保優太(Fighting Kairos/GLORY -65kg SLAM優勝、元Krush -67kg級王者)

<決勝 3分3R(延長1R)>
準決勝(1)勝者
vs.
準決勝(2)勝者

<準決勝(1) 3分3R(延長1R)>
一回戦(1)勝者
vs.
一回戦(2)勝者

<準決勝(2) 3分3R(延長1R)>
一回戦(3)勝者
vs.
一回戦(4)勝者

<一回戦(1) 3分3R(延長1R)>
武尊(チームドラゴン/Krush -58kg級王者)
vs.
アレクサンダー・プリリップ(ロシア)

<一回戦(2) 3分3R(延長1R)>
瀧谷渉太(KSS健生館/元Krush -55kg級王者)
vs.
ダニエル・ウィリアムス(オーストラリア)

<一回戦(3) 3分3R(延長1R)>
寺戸伸近(Booch Beat/ISKA世界バンタム級(55kg)王者)
vs.
チャールズ・ボンジョバーニ(フランス)

<一回戦(4) 3分3R(延長1R)>
大雅(TRY HARD GYM/Krush -55kg級王者)
vs.
ソフィアン・エラージ(オランダ)

<リザーブファイト 3分3R(延長1R)>
出貝泰佑(TEAM GYAKUSAN/元Bigbangスーパーバンタム級(55kg)王者)
vs.
ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)

ワンマッチ

<-65kg Fight 3分3R(延長1R)>
ゲーオ・フェアテックス(タイ/フェアテックス/K-1 WORLD GP -65kg王者)
野杁正明(K-1ジムEBISU小比類巻道場/元Krush -67kg級王者)

<-60kg Fight 3分3R(延長1R)>
卜部功也(チームドラゴン/K-1 WORLD GP -60kg王者、ISKA世界ライト級王者)
ハビエル・エルナンデス(スペイン/チームUFM/第3代IT’S SHOWTIME -61kg級世界王者)

<-65kg Fight 3分3R(延長1R)>
左右田泰臣(シルバーウルフ/K-1 WORLD GP -65kg初代王座決定トーナメント準優勝、元RISEスーパーライト級(65kg)王者)
久保優太(Fighting Kairos/GLORY -65kg SLAM優勝、元Krush -67kg級王者)

<-65kg Fight 3分3R(延長1R)>
HIROYA(TRY HARD GYM/元Krush -65kg級王者)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/Fighting Kairos/マイウェイジム)

プレリミナリーファイト

<-55kg Fight 3分3R>
西京春馬(チームドラゴン)
武居由樹(POWER OF DREAM)

<-70kg Fight 3分3R>
小鉄(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
K-Jee(K-1ジムEBISU小比類巻道場)

<-65kg Fight 3分3R>
平本 蓮(チームペガサス/K-1甲子園2014優勝)
飯塚祐己(KFG URAWA)

<-55kg Fight 3分3R>
Kazyosi(シルバーウルフ)
伊藤佑一郎(池袋BLUE DOG GYM)

4・19『K-1 WORLD GP 2015~-55kg初代王座決定トーナメント』左右田泰臣vs久保優太、HIROYAvs木村“フィリップ”ミノル発表
「K-1のためにこの身を捧げます」木村”フィリップ”ミノル~4・19K-1 WORLD GP 2015出場
4・19『K-1 WORLD GP 2015~-55kg初代王座決定トーナメント』左右田泰臣vs久保優太、HIROYAvs木村“フィリップ”ミノル発表
4・19「K-1 WORLD GP 2015~-55kg初代王座決定トーナメント~」カード続々決定+HIROYA久保優太&インタビュー
ゲーオvs野杁正明、卜部功也vsハビエル・エルナンデス発表~4・19K-1 WORLD GP 2015 武尊インタビュー

150227k1

K-1-60kg初代王者・卜部功也「僕の相手には最強のチャレンジャーしか必要ない。僕は誰もが認める”本物”のチャンピオンになる」

 4月19日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015~-55kg初代王座決定トーナメント~」。スーパーファイト出場選手インタビュー第6弾はK-1 -60kg Fightでハビエル・エルナンデスと対戦するK-1 WORLD GP-60kg初代王者・卜部功也だ。

――1月の代々木大会でK-1 WORLD GP-60kg初代王者になった功也選手ですが、ベルトを獲ってどんな変化がありましたか?

「あまり自分の中では変わらなくて、このベルトを獲ったことで『これからもっともっと挑戦する!』という気持ちになりました」

――達成感を感じたのは試合直後だけですか?

「試合が終わって数日間だけですね。K-1-60kgの一番上に立ったことで、他のメディアにも出て行かないといけないと思っているし、もっともっと注目されるような努力をしていきたいと思います」

――K-1王者としての自覚やK-1王者はこうあるべきだということは考えますか?

「僕自身はいつも通り自然体ではいるんですけど、もっと(選手として)厳しく行かなきゃいけないと思います。もっと変えられる部分もあると思うし、今以上に野心を強く持って有名になりたいという気持ちを持たないと、K-1のベルトにも失礼だと思います」

――トーナメントそのものを振り返ると、大きなダメージや怪我もなく、非常にいい内容で1日3試合を勝ち抜いたと思います。試合内容についてはいかがでしょうか?

「理想の試合が出来たと思います。1回戦・準決勝ではダメージを受けることなく勝ち上がることが出来て、決勝の兄弟対決(VS卜部弘嵩)もやって後悔はありません。兄弟で試合をしたことで色んなところで注目されたと思うので」

――1回戦でデニス・ピューリック、準決勝で山本真弘選手をKOできたことはどう感じていますか?

「自分の中ではずっとKOを目標にしていたので、それを見せられたかなと思います。自分が追求しているスタイルで倒すことが出来たのは大きいです」

――これからもテクニックを駆使しながら勝負所で倒す、というスタイルを追求してきいたいですか?

「打ち合って激しい試合をする選手はたくさんいるので、自分にしか出せない色を出していきたいと思います」

――そして今大会ではトーナメント3位のエルナンデスと対戦することになりました。試合が決まった時はどんな心境でしたか?

「誰もが納得する相手になったと思いました。兄は同門で決勝で戦ったばかりなので、次の相手としてはエルナンデスが一番いいのかなと」

――トーナメントでエルナンデスは功也選手と逆ブロックにいた選手ですが、決勝まで勝ち上がってくる可能性があると思っていましたか?

「正直、組み合わせ的にはエルナンデスが決勝まで上がって来ると思っていました。1回戦でエルナンデスが戦った島野(浩太朗)選手は足を蹴るタイプじゃなくて、パンチで勝負するタイプじゃないですか? ああいう相手と戦うと意外とダメージが溜まらないんですよね。だからエルナンデスは普通にダメージなしで勝ち上がってきたと思うし、準決勝も兄が最後の最後にダウンを取りましたが、それまでペースを取っていたのはエルナンデスでしたからね。本当に強い選手だと思います」

――功也選手がおっしゃる通り、エルナンデスのファイトスタイルや試合運びを見ているとK-1ルールの申し子のような選手だと思います。

「身体も強くて激しく打ち合って…本当にK-1向きの選手ですよね」

――ずばり卜部功也VSハビエル・エルナンデスはトーナメントの決勝でもおかしくない試合ですが、どんな試合になると予想していますか?

「相手がエルナンデスなので間違いなく激しい試合になると思います。あとはチャンピオンになって最初の試合はすごく大事だと思うし、例えばボクシングでもベルトを防衛するために相手を選ぶ選手がいるじゃないですか? でも格闘技ファンの人たちは分かっていると思うんですよね、その選手が”本物”か”偽物”か。僕は誰もが認める”本物”のチャンピオンになりたいので、そういう意味でエルナンデスは僕にとって相応しい相手だと思います」

――むしろ毎回トーナメント決勝戦のような試合をやりたいくらいですか?

「はい。僕の相手には最強のチャレンジャーしか必要ないです。防衛数を増やすとか関係なく、毎試合危険でピリピリした試合をしていきたいと思います。そっちの方がお客さんも感情移入してくれますからね」

――「俺と戦いたいヤツは世界中どこからでもかかってこい!」という気持ちですか?

「僕はオファーを断る人間じゃないし、K-1が用意してくれた相手なら誰とでも戦います」

――これから功也選手はK-1王者として60kgの中心に立って戦っていくことになります。どんな試合を見せて行きたいですか?

「自分にしかない色を出して、誰が見ても綺麗な試合をしたいです。そして僕はお客さんの想像を超えたい。どんどんみなさんの想像を超えて『おっーーー!』と思われる試合をしたいです」

<選手プロフィール>
卜部功也
Urabe Koya
所属ジム:チームドラゴン
出身地:東京都江東区
誕生日:1990/6/8
身長:172cm
クラス:-60kg
戦績:42戦36勝(8KO)6敗
ツイッター:@koyaurabe
ブログ:http://ameblo.jp/urabe-kyoudai/
タイトル歴
・初代K-1 WORLD GP -60kg王者
・ISKA世界ライト級王者
・Krush YOUTH GP 2012 -63kg級王者

150227k1-1

野杁正明「主役やヒーローは遅れて登場するもの。ここまで65kgを盛り上げてくれた選手たちには“おつかれさま”という感じです」

4月19日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015~-55kg初代王座決定トーナメント~」。スーパーファイト出場選手インタビュー第5弾はK-1 -65kg FightでK-1 WORLD GP-65kg王者ゲーオ・フェアテックスと対戦する野杁正明だ。

――いよいよ野杁選手にとって念願のK-1参戦が決まりました。新体制でスタートしたK-1の2大会を見て、どんな感想を持ちましたか?

「毎大会で違う階級のトーナメントが行われて、スーパーファイトも含めて試合自体も盛り上がっていますよね。昔のK-1を思い出すわけではないですが、すごく盛り上がっている興行だなと思いました」

――過去に野杁選手がプロとしてK-1に出場したのは1度だけですか?

「はい。2011年に行われた63kgの日本トーナメントに出た時だけです」

――ではK-1MAXが一番盛り上がっていた時代は経験していないんですね。

「ただK-1甲子園の決勝は大晦日のさいたまスーパーアリーナで、魔裟斗さんの引退試合だったので、あの時はむちゃくちゃ盛り上がっていました」

――K-1という名前がつく大会で会場も大きい。やはり試合に挑む気持ちは違いますか?

「K-1甲子園の頃はプロを経験せずに、大きな会場で試合をしたので緊張しましたが、プロになってからは会場の大きさは特別に意識していないです」

――例えば久しぶりにK-1の熱気を感じて、あのリングに立ちたいと思いましたか?

「Krushの後楽園大会とは違う良さを感じて『あのリングに自分が立ったら、どれだけお客さんが盛り上がってくれるのかな?』と思いながら大会を見てましたね」

――昨年12月のKrush仙台大会で約10カ月ぶりの復帰戦を迎えて、緒方惇選手にKO勝利。2月のKrush後楽園大会ではK-1 WORLD GP-65kg初代王座決定トーナメントのリザーブファイトで勝利したイリアス・ブライドに勝利と、順調にステップアップしてゲーオ戦を迎えたという印象があります。

「僕は誰が見ても『野杁をK-1に出せ!』と思われるような試合をして(K-1)に出たいと思っていました。だからK-1のリザーブファイトでKO勝ちしたイリアス選手にああいう勝ち方をして、納得のいく形でK-1参戦することが出来て、僕としてはすごくよかったなと思います」

――野杁待望論がある中でK-1に出たかったわけですね。

「はい。イリアス選手に接戦で勝って参戦するというの嫌だったので、そうじゃなくてみなさんが『早く野杁をK-1で見たい』と思ってくれるような状況で出たいと思っていました」

――しかもその最初の相手がK-1 WORLD GP-65kg初代王者のゲーオです。一番注目される状況でゲーオと戦うことになったと思います。

「ずっとゲーオ選手とやりたいと言っていて、オファーが来た時に『やっと来たか!』と思ったのが率直な感想です」

――ゲーオのことはいつか戦うと思って見ていたのですか?

「11月のトーナメントも1月のスーパーファイトも自分だったらこうするのにな、と思いながら見ていました」

――野杁選手も色々な世界の強豪と戦ってきましたが、なぜそこまでゲーオに惹きつけられるのでしょうか?

「やっぱり日本人無敗というのが大きいですね。そこに僕が初めてゲーオ選手に勝った日本人になれば歴史に名を残すことになると思うし、注目もされると思うので、そこが僕にとっては大きいです」

――ゲーオはK-1ルールでも圧倒的な強さを見せています。野杁選手はゲーオの強さをどう分析していますか?

「試合の運び方や距離感がすごく抜群なんだと思います。必ず自分の距離で戦うし、今まで何百戦もやって経験も豊富だと思うので、相手がこう来たらこう来るというのを頭で考えながら戦っているんでしょうね」

――そんなゲーオと野杁選手と戦ったら、どんな試合になるんだろうと想像が膨らみます。

「短期決着はないと思いますね、2Rか3RにどちらかがKOで倒れるか。最低でもダウンは取って勝ちたいです。ギリギリの判定で勝って日本人びいきだと言われるのも嫌だし、判定で勝つならダウンを取って勝つ。圧倒的な試合内容で勝ちたいです」

――1月の代々木大会でゲーオは木村“フィリップ”ミノル選手に負けていますが、ダウンのポイント差が勝敗を分けた試合でした。もっと差をつけて勝ちたいですか?

「(ゲーオVS木村は)お客さんからは『ドローでもよかったんじゃないか?』や『延長戦が見たかった』という声もあったと思うので、僕はKOで勝つか、試合が終わった時に野杁の判定勝ちだろうと思われるような内容で勝ちたいです」

――完璧にゲーオを超えたいですか?

「はい。もし判定になっても、前回のイリアス戦のようにダウンも奪って、それ以外の場面でもポイントを取られない。それでフルマークで勝つという勝ち方をしたいです」

――野杁選手にとってはここからK-1での戦いが始まることになります。今はどんなことを考えていますか?

「11月にトーナメント、1月にスーパーファイトが行われて、今K-1では65kgが一番盛り上がっている階級だと思っているので、ここまで盛り上げてくれた選手たちには“おつかれさま”という感じですね。やっぱり主役やヒーローは遅れて登場するものじゃないですか。僕が一番の主役だよって言いたいですね」

――野杁選手も目立つのは嫌いじゃないですよね(笑)?

「……そうですね(笑)。こういう競技をやっている以上、目立ってナンボだと思っているので」

――ずばりこれからのK-1の主役は野杁正明ですか?

「もちろんです。そのためにもゲーオ選手に勝たないといけないし、ゲーオ選手に勝てばK-1の主役が誰か分かると思います」

<選手プロフィール>
野杁正明
Noiri Masaaki
所属ジム:K-1ジムEBISU小比類巻道場
出身地:愛知県出身
誕生日:1993/05/11
身長:175cm
クラス:-65kg
戦績:29戦24勝(10KO)5敗
ツイッター:@masaaki_noiri
ブログ:http://ameblo.jp/noiri-masaaki/
タイトル歴
・K-1甲子園2009王者
・第2代Krush -67kg級王者
・Krush YOUTH GP 2011王者
・元WBCムエタイ日本スーパー・ライト級王者
・2009全日本新空手K-2軽量級王者

150227k1-2

出貝泰佑「インパクトのある大技で一般の人たちにも分かりやすい試合をやりたい。リザーブファイトからでも僕が台風の目になります」

 4月19日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015~-55kg初代王座決定トーナメント~」。トーナメント出場選手インタビュー第5弾はリザーブファイトでポルトガルのルイ・ボテーリョと対戦する出貝泰佑だ。

――今大会でK-1初参戦が決まりました。試合が決まった時の心境を教えてもらえますか?

「『やっと来たか』という感じでしたね。過去にオファーをいただいたこともあったのでK-1に出ることは想像していたのですが、4月大会で僕の階級のトーナメントが行われることになって、トーナメントが発表された時から出たいと願っていたので、勝手にトーナメントに出るつもりで準備をしていました」

――新体制でスタートしたK-1の2大会を見て、どんな感想を持ちましたか?

「久しぶりのK-1で盛り上がったなと思いました。K-1は他のキックの団体と違って、大会そのものを見に来るK-1ファンがいて、K-1を盛り上げようというお客さんの気持ちや熱を感じました」

――その2大会では55kgのスーパーファイトも行われましたが、それについてはいかがでしょうか?

「あの規模の会場でも盛り上がる試合になって、K-1がイベントとして”来る”と思いましたね」

――自分がそこに入ったらともっと盛り上がると思いましたか?

「やっぱり意外な選手がいた方が面白いと思うんですよね。お客さんからも『K-1が復活したら、K-1に出て盛り上げて欲しい』と言われることもあって。今回、自分の階級のトーナメントが開催されるタイミングでK-1に参戦出来るというのは、僕にとってはベストタイミングだと思います」

――出貝選手は格闘技を本格的に始める前に”K-1ごっこ”をやっていたんですよね?

「10代後半の頃に仲間たちと”K-1ごっこ”をやっていました。もともと自分は空手をやっていたのですが、全部自己流なんですよね。空手をやっている先輩の練習に付き合って、基本的なことを教わっただけで、あとは自己流でシャドーボクシングをやったり、テレビで見たK-1の試合を真似したり、仲間とK-1ごっこをしたり…。今回、僕がK-1に出ることになって、当時の仲間にそれを伝えたら『あいつ、本当にK-1に出るまでになったんだ!』と夢を与えることにもなるのかなと思います」

――どこか場所を借りてK-1ごっこをやっていたのですか?

「いや、そこまで本格的ではないです。学校の休み時間に友達とやってみたり、夜遊びして公園で遊んだ延長で私服のままローキック合戦をやったり、そんな感じです(笑)」

――でもそれが出貝選手にとって格闘技の原点になったわけですよね。

「僕が格闘技で熱くなったのはアンディ・フグやピーター・アーツが活躍していた頃で、最初はあまり興味がなかったのですが、試合を見ていくうちにどんどんハマっていって。周りのみんなよりブームに乗るのは遅かったのですが、最終的には僕がみんなを追い抜いて、K-1ごっこではフグの真似をしたり、『このガードが誰のガードか分かるか?』と問題を出したり、みんなが迷惑してる中、ずっとそんなことをやっていました(笑)」

――そういったオリジナルな部分は出貝選手のファイトスタイルの基礎になっていますか?

「そうですね。最初の入りが自己流だったので、どちらかというと映像を見て研究するところからスタートして、試合の映像や教則DVDを見て、技を練習していました」

――今回はリザーブファイトでの参戦ですが、本戦出場は意識していますか?

「出るからには『リザーブだけど頑張ります!』ではしょうがないし、僕に本戦に出るチャンスがあれば、またそこで盛り上がると思います。本戦に出場する日本人と僕が戦うことになれば、今まで予想が出来なかったカードだ思うのでお客さんも喜んでくれると思います。そういう化学反応を起こすためにもリザーブファイトは勝ちます」

――今回のK-1参戦で、今まで出貝選手の試合を見たことがない人たちも試合を見ることになると思います。自分のどんなところを見てもらいたいですか?

「今、僕は独立して自分のチームを作りました。そこでファイトスタイルを少し変えたところやレベルアップしたところを見せたいと思います。あとはインパクトのある大技系で攻めていく姿を見せたいですね」

――過去の試合でも出貝選手は大技を見せることが多いですが、ああいった技はインスピレーションが降りてくるのですか?

「そうですね。僕は格闘技マニアというよりも客観視して格闘技を見ているので、マニアの人たちが喜ぶ試合ではなくて、一般のファンの人たちに受ける試合、初めて格闘技を見る人にも受ける試合をしたいと思っています。パンチでも蹴りでも大技を出せば、一般の人たちにも分かりやすいと思うので、そういう試合をやりたいです」

――出貝選手はこのトーナメントをどんなトーナメントにしたいですか?

「来年もトーナメントがあるかは分からないですが、僕は最初で最後のつもりでこのトーナメントに挑まないといけないと思います。このトーナメントが最後になってもいいくらいのつもりで戦います。リザーブでも本戦に出る気持ちを見せて、本戦の選手たちにも『出貝が来るんじゃないか?』と思わせて、リザーブからでも僕が台風の目になります」

出貝泰佑
Degai Taisuke
所属ジム:TEAM GYAKUSAN
出身地:青森県八戸市
誕生日:1982/5/14
身長:170cm
クラス:-55kg
戦績:32戦17勝(5KO)12敗3分
ツイッター:@degaimimi
ブログ:http://ameblo.jp/degaimimi/
タイトル歴
・Bigbangスーパー・バンタム級王者

150227k1-3

寺戸伸近「55kgでも魅せる試合が出来る自信はあった。軽量級の選手が大舞台に立つことで、今までとは違うものを感じてもらえると思う」

 4月19日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015~-55kg初代王座決定トーナメント~」。トーナメント出場選手インタビュー第3弾は1回戦でフランスのチャールズ・ボンジョバーニと対戦するISKA世界バンタム級王者・寺戸伸近だ。

――今大会でK-1初参戦が決まりました。試合が決まった時の心境を教えてもらえますか?

「自分たちは55kgという軽い階級だったので、K-1で戦うことは難しいのかなと思っていたのですが(K-1参戦が決まって)『やっと来たか!』という感じですね」

――寺戸選手は格闘技をやる上でK-1からどんな影響を受けましたか?

「(K-1を)見てはいましたけど…それがきっかけで格闘技をやろうとは思わなかったですね」

――寺戸選手の世代で言えばK-1はヘビー級が中心でK-1MAXが始まった時代ですよね。軽量級の寺戸選手にとっては別次元のものでしたか?

「そうですね。K-1で63kgが始まった時に自分も63kgまで階級を上げようかなと思ったんですけど、やっぱり骨格的に不利な点があったので…」

――63kgまで階級を上げるのは真剣に考えていたのですか?

「ちょっとは真剣に考えてましたよ。結構食べて体重そのものは増えるんですけど、実際に大きい人とやると勝手が違いましたね」

――寺戸選手にとってK-1で戦うことは現実的に考えられなかったかもしれませんが、軽量級を世に出したいという気持ちはありましたか?

「はい。自分のこの体型を極端に変えることは出来ないので、みんなに『軽量級でも面白い』と思ってもらえるように、と思っていました。日本人はヘビー級や70kgの選手のように身体が大きい人ばかりではないし、自分たちは少し小柄かもしれないけど、軽量級の選手が大きい舞台に立つことによって、今までとは違うものを色んな人に感じてもらえるのではないかと思っていました」

――大舞台で戦っている選手たちを見て、自分たちでも魅せる試合が出来るとウズウズしていましたか?

「やっぱり軽量級でもKOもあるし、スピードもあるし、ずっと(55kgでも)魅せる試合が出来る自信はありました」

――「早く自分たちにもチャンスをくれ!」と思っていましたか?

「そこまでは思っていなかったもしれないですけど…。でもそのために自分たちは55kgで戦い続けていたのかもしれないです」

――今大会は1日3試合のワンデートーナメントです。寺戸選手にとってはワンデートーナメントも初めてですよね。

「1日2試合はやったことがありますが、1日3試合は初めてです。でも1日3試合のワンデートーナメントは(山本)優弥がやっている姿を間近で見ていて、過酷なものになると思っています」

――1回戦で対戦するボンジョバーニにはどんな印象を持っていますか?

「サウスポーの選手できっちり対策を立てて準備しておかないといけないなと思います」

――今回のトーナメントに出場する選手は若い選手が多いですが、寺戸選手は今年35歳で40戦以上のキャリアがあります。ベテランの意地を見せたいと思いますか?

「若手はガンガン勢いもあっていいと思いますが、僕は自分たちのような30代の選手が頑張っている姿を見せたいです」

――例えばフィジカルトレーニングの数字が落ちたり、衰えを感じることはないですか?

「自分では全然弱くなっているとは思わないし、若い頃よりも戦いの幅は広がっていると思います。昔はトレーニングで数字を測ることはなかったので比較するのは難しいですが、今でも数字的なものは伸びています」

――トーナメントには武尊選手や瀧谷渉太選手など過去に対戦して負けている選手もいます。寺戸選手はどんなトーナメントにしたいですか?

「まずは1回戦を勝つことが大事だし、勝ち上がってくる選手は強い選手だと思います。自分が勝つことで盛り上がる部分もあると思うので、しっかり勝っていきたいですね」

――K-1において55kgのトーナメントは初開催です。どんなものを見せたいと思いますか?

「最軽量なので見た目の迫力が伝わらない部分もあるかもしれませんが、スピードと一発で倒すKOを見せたいです」

――最後にこのトーナメントを楽しみにしているファンの人たちへメッセージをいただけますか?

「僕がこのトーナメントで最年長ですが、その年齢でも出来るというところを見せたいし、たくさんの人たちに試合を見てもらってナンボだと思っています。しっかり自分が輝くところを見てもらいたいです」

<選手プロフィール>
寺戸伸近
Terado Nobuchika
所属ジム:Booch Beat
出身地:島根県浜田市
誕生日:1980/9/9
身長:166cm
クラス:-55kg
戦績:45戦35勝(15KO)9敗1分
ツイッター:@NobuchikaTerado
ブログ:http://ameblo.jp/nobuchika-terado/

タイトル歴
・ISKA世界バンタム級王者
・第24代全日本バンタム級王者
・M-1バンタム級王者
・RISE 55kg級王者

【Krush/K-1アーカイブ】
王者 武尊が圧巻のラッシュで判定3-0でタイトル防衛、K-1挑戦へ〜 Krush.44
141014wb066coverBladeK1
マット界舞台裏10月9日号天龍船木柴田KH噂の真相K-1BLADE桜庭ヘンゾ佐野魂Reina修斗RISE
マット界舞台裏11月13日号武藤W1王者GFW新日Hナイマン追悼Vマクマホン矢野啓太PanK1外人
・谷川貞治の『プチ格闘技通信』第22回 インサイド分析 評判のいい新生K-1の船出の要因は?
・11・3K-1 WORLD GP 2014代々木競技場第二体育館満員御礼
wkbutaiura078MixCover
マット界舞台裏1月1-8日号新日無謀DeepカズTopking巌流島Krush朱里RealFC長瀬館長Z1
wkbutaiura079MixCoverマット界舞台裏1月15日号猪木青木真也DEEP前田日明1.4新日BLADEワラビーKrush年末年始
wkbutaiura081MixCoverマット界舞台裏1月29号新日ノア深淵兄弟対決K-1神興行清原和博DDT?UFCダンヘン長瀬館長
Krush王者・武尊が3-0の圧勝防衛!4月K-1 トーナメント参戦へ!