メインで石田勝希がＲＫＳキックスーパーライト級王座防衛後、ケーキが運ばれてきた。
▼誕生日開催RKS『ゴールドラッシュ』和田修司君の想い出byルーツ鐘中
by ルーツ鐘中
2月20日に大阪堺市で開催された『Ｇold Rush IX』。RKSプロモーション創始者の顕修塾・和田修司師範が亡くなって2年になるが、奇しくも誕生日でもあり、生誕祭ということで2本のローソクのケーキも運ばれることになった場面があった。よくわからなかった方も少なくないと思われるので紹介しておきたい。
中学2年生の時に梶原一騎・原作、中城健・画の『四角いジャングル』に当時の級友の影響もあり、「ブルース・リー共々さらに格闘技にますますはまっていった」あとのお話・・・。
私が彼と出会ったのは、1980年2月2日『格闘技世界一決定戦・アントニオ猪木(新日本プロレス）対ウィリー・ウィリアムス(極真空手）』が蔵前国技館にて開催された余韻冷めやらぬ時期のこと。プロレスは当時は多かった八百長という論調を真に受けて関心外であり、のちには初代タイガーマスクの出現の頃から八百長とかどうでも良くなっていてプロレスにどっぷりとなるのだが・・・。中学3年生になった4月の中旬に、極真会館空手・芦原道場堺支部に入門してからしばらくの事だった。しばらくというのは彼は事情があって休会していたからであり、だから空手では私の先輩という事になる。
後列左より和田修司・顕修塾塾長、宮野孝裕・宮野道場代表、岡村隆志・ドラゴンゲート代表、若槻昌高・正援塾塾長。前列左より塚川師範婦人、塚川醉石師範、酒谷敏生・ACCEL代表
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当時の道場は堺東の東洋ビルという場所の5階に位置してプレハブ造りであった。まあ当時の事なので、今のように色々と開発されていたわけではない。トレーニング器具といったら道場の傍らに置いてあったベンチプレスしかなく、あとはせいぜいサンドバック、キックミット、パンチングミットくらいだったと記憶している。あえて付記しておきたいのは現在のように人口の比較的多いお住まいなら例外もあろうが柔術、キックボクシング、ボクシング、実戦空手道場が探しやすい環境ではなかったのだ。そんな時代の事である。通った道場は私のような貧弱な少年からすると、多少は野獣の檻に近い感覚もあった。
後にUWFに入団した森泰樹氏は大先輩で、よくベンチプレスをしており凄い体躯であった。緑帯、後に茶帯を締めていた。氏が着用していた背中にＦＯＲ・ＥＶＥＲ・ＢＯＢ・ＢＡＣＫＬＡＮＤという白抜き文字の赤いジャージ姿を思い出す。
左から理事長の辰野勇人氏。今大会実行委員長である国際チャクリキ協会顕修塾塾長和田修司とその愛弟子であり息子の和田祥嗣選手。ビジュアル・ファイターの難波久美子
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和田君の第一印象といったらなかなかスマートでかっこよく、アメリカの有名アクション・スターのスティーブ・マックィーンのジュニア版のような、やっちゃなという印象であった。しばらくたつと、彼が私の一学年下という事もわかり、私と帰り道の方向が同一(私は白鷺、彼は三国ヶ丘）であり、いつの間にか道場で出会うと必ず一緒に帰る間柄となっていた。後々彼の通う学校の同級生も2人ほどなぜか入門させられていた(笑）。
まあ今となっては思い出せないが色々よく話をしたものだ。大げさかもではあるが、大昔の事なので記憶が本当に定かではない。稽古日は月水金だったかもしれない、18時から20時だったかなというあいまいな記憶がある。
しかし何気に覚えているのは水曜日に帰宅すると20時から放送していた『噂の刑事トミーとマツ』のエンディング・ソング、松崎しげるの甘いバラード「ワンダフル・モーメント」が流れていたもので、今も私の心の中ではその事が心に刻まれている。松崎しげる、国広富之、志穂美悦子が出演していたアクションコメディ・ドラマであった。主演の一人、アクション女優のリアルな第一人者・志穂美悦子の極真空手との関連性は、おおいに知られるところであろう。
彼の何度か移った家にも十代の頃は良く尋ねたものだ。家の近所でよくスパーリングをしたものだが、彼は足が長くて私は短いそういう差？もあってかやられる方が多かったような気が・・・強調するのもなんだが私の空手の実力ははんまに大したことはないです。だからやる側のプロではなく、観る側のセミプロになってしまったのかもしれない。
（右より写真順・金髪の）国際チャクリキ協会の和田修司理事、辰野勇人理事長、山内悟理事の3名が大阪府の生涯スポーツ振興課を表敬訪問
▼空手選手権の3本のベルトが完成 ドージョーチャクリキ
ここで話は端折ることとするが、私が一時期、大津や伊丹に住んでいた後に、実家に戻った頃に彼が真っ先に夜中に会いに来てくれたことはいつまでも忘れることはなく、感動の再会とでもいえるものだった。のちに就職相談にものったこと、思わぬところでまたも再会など本当にいろいろあったものだ。あることで本誌のメインライター、タダシ☆タナカ（田中正志）氏と親しくなっていた私は、さる事情で彼と引き合わせたりもした。
石田勝希のセコンドとして大阪から新宿入りした顕修塾の和田修司先生
▼いよいよ大晦日Dynamite!!決戦 K-1甲子園・石田勝希を応援しよう
彼はプロレスも大好きで国際プロレスが好きだったなあ。
私が親しくさせていただいている国際プロレスファンクラブ会長だった眞鍋さんとも後に彼も親しくなったりもしたなぁ。ラジャ・ライオンや堀辺正史師範の素晴らしさも良く語ったりもしたなぁ。今なら、力道山3世・力（ちから）の素晴らしさを語り合えたかもしれない（意味深）。
晩年は疎遠になっていたものの、私のつたない人生の節目、節目に彼がいたことはこれは絶対に間違いない。それは他人に決して否定はされたくはない。そのことは本当に強調しても足らないという事はあえて記しておきたい。彼が逝ってしまったのを知って信じたくない虚しい気持ちの自分がそこにいたものだった…合掌。
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