ジャスティン・ゲイジー王座防衛3・28『World Series of Fighting 19: Gaethje vs. Palomino』+『BAMMA 19: Petley vs. Stapleton』

(C)WSOF

 2015年3月28日にアリゾナ州フェニックスで『World Series of Fighting 19: Gaethje vs. Palomino』が開催された。
 UFC、ベラトールに次ぐ全米第三のMMAメジャー団体として精力的に活動するWSOFだが、今大会はライト級王座戦、そしてライトヘビー級トーナメント準決勝が行われた。

 メインで行なわれたライト級王座戦は、D1レスラーとして輝かしい実績を誇り、MMA転向後は、北米ローカル大会で連勝を重ね、WSOFと契約、そこでも連戦連勝でMMA13連勝無敗のまま王座を奪取したWSOF生え抜きと言える王者ジャスティン・ゲイジーが、ぺルー国籍というMMA選手としては珍しいファイター、ルイス・パロミーノの挑戦を受けた。パロミーノも2006年MMAデビュー、北米でキャリアを重ねベラトール参戦経験もあるベテランだけに、若き王者を翻弄出来るか?王者が力まかせに勝利するか?注目された。会場はケイジーの地元アリゾナ州という事もあり、ケイジーに圧倒的な声援。その声援を受けたケイジーがバロミーノを金網に追い込み攻勢に出る。最後は3R、重たいローキックでダウンを奪い、パウンドでTKO勝利したケイジー。地元で満点の勝利で防衛となった。

 セミファイナルでは、ライトヘビー級トーナメント準決勝が行われ、元UFCファイター同士の激突となる予定だったが、生まれつきの聴覚障害というハンデがありながら、UFCではティト・オーティスに勝利という実績を持つ(ジョン・ジョーンズにも勝利しているが、これは反則勝ち)マット・ハミルが直前に欠場となった。その為、テディ・ホルダーがチアゴ・シウバと戦う事になった。チアゴ・シウバはシュートボクセ重量級の雄、ヴァンダレイ・シウバの弟分として荒々しい試合で人気があったが、2014年に元妻とのトラブルで銃で脅すという事件を起こし、UFCから永久追放されている。そして試合だが、代打抜擢されたテディ・ホルダーが圧勝。あのシウバをスタンドで追い詰めダウンを奪い、最後はパウンド葬。伏兵ホルダーがライトヘビー級王座獲りに名乗りをあげた。

■ World Series of Fighting 19: Gaethje vs. Palomino
日時:2015年3月28日
場所:アメリカ・アリゾナ州フェニックス

<ライト級タイトルマッチ>
○ジャスティン・ゲイジー(王者)
 3R TKO
●ルイス・パロミーノ(挑戦者)

<ライトヘビー級トーナメント 準決勝>
○テディ・ホルダー
 1R 2分00秒 TKO
●チアゴ・シウバ

<バンタム級>
○チムール・ヴァリエフ
 1R 1分39秒 TKO
●エド・ウェスト

<ライトヘビー級>
○クリフォード・スタークス
 2R 4分11秒 肩固め
●ジェイク・ヒューン

 2015年3月28日にイギリス・ブラックプールで『BAMMA 19: Petley vs. Stapleton』が開催された。イギリスのメジャーMMA団体としてCage Warriorsと共に精力的に大会を開催しているBAMMAだが、今大会はベラトール参戦経験もあり、現在は地元イギリスに戻りBAMMAで活躍しているマーティン・ステイプルトンが、カナダ人ファイター、ジェレミー・ペットレイを迎え撃つ英国対カナダの対決となった。試合は、ステイプルトンが3RにハードなキックでKO勝ち。見事イギリスの勝利となった。

 またヘビー級戦では、同じくベラトールに参戦経験のある2人の選手が地元イギリスに凱旋となった。ベラトールでシーク・コンゴと対戦して敗れているマーク・ゴッドビアーはトーマス・デンハムをカウンターでダウンさせ、うずくまるデンハムをパンチで滅多打ちにしてKO勝利。見事な凱旋勝利を果たした。しかし、ベラトールでボビー・ラシュリーに敗れているカール・エドリントンはカミール・バゼラクに痛恨の逆転負けとなってしまった。試合はエドリントンが圧倒し、腕をブンまわして突進、テイクダウンしてパウンド連打でバゼラクは何も出来ない。しかし、打たれ強いバゼラクを仕留めようとチョークを仕掛けたエドリントンは失敗して、バゼラクにマウントを奪われてしまう。バゼラクはマウントパンチを連打。エドリントンはまったく動けなくなりレフェリーがストップ。地元凱旋勝利とはならなかった。

■ BAMMA 19: Petley vs. Stapleton
日時:2015年3月28日
場所:イギリス・ブラックプール

<ライト級>
○マーティン・ステイプルトン
 3R 0分23秒 TKO
●ジェレミー・ペットレイ

<英国ライト級王座決定戦>
○マーク・デキシーズ
 判定 3-0
●ジャック・マクガン

<英国ミドル級王座決定戦>
○アンディ・デベント
 1R 2分05秒 リアネイキドチョーク
●コナー・クッキー

<ヘビー級>
○カミール・バゼラク
 1R 4分13秒 TKO
●カール・エドリントン

<ヘビー級>
○マーク・ゴッドビア
 1R 1分33秒 TKO
●トーマス・デンハム

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