[ファイトクラブ]ボクシング古橋岳也Sバンタム級久我勇作再戦ドロー防衛~不死鳥の騎士

[週刊ファイト2月3日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ボクシング古橋岳也Sバンタム級久我勇作再戦ドロー防衛~不死鳥の騎士
 photo & text by 大島慶山  w/編集部編
・50周年後楽園ホールの感染対策規制『第84回フェニックスバトル』
・エロいサイバージャパン・ダンサーズにクロマニヨンズ入場曲が・・・
・『スプリットデシジョン〜袴田巌 無実の元プロボクサー』の漫画がある
・オープンスコアリング・システムで挙行された王座戦他、大会詳細報告
・本名の向山大尊2RTKO重里侃太朗は黒田雅之の右目上をカットする


 日本中を凄まじい勢いで人々を蹂躪するオミクロン、症状はコロナより軽症ながら、プロスポーツ、プロ格闘技界にもその影響を及ぼしている。不可抗力とはいえイベントの送り手側も、受け手側の観客も色んな制限がかかりストレスがかかる。
 新日本プロレスも多数の選手が陽性もしくは、濃厚接触者になった為、大会が延期や中止になっている。先日、新日本プロレスと対抗戦を開催したノアも、かなりの数の感染者と濃厚接触者が発生、マッチメイクの大幅変更を行った。

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今年の4月で還暦を迎えるここ後楽園ホール
●大声での声援禁止のぼり及び横断幕の持ち込み禁止。
●通路での観戦、応援、歓談(お客様、関係者共に含みます)
●選手との握手、ハイタッチ、写真撮影禁止
●お客様から選手への贈答品の直接受け渡し禁止
●5階でのお客様による選手、関係者の入り待ち、出待ち禁止
●飲酒、アルコールの持込禁止

 拍手のみでの応援を観客に強く推奨している。格闘技のメッカで応援の声援や、ブーイングや、喜怒哀楽を表す観客の声が聴こえないのは残念だが、この処置は仕方ないし、観客も全員従っている。飛行機でマスク着用を拒んで、飛行機から降ろされ多額の賠償金を払う羽目になった迷惑男のような存在はない。
 声出し声援して、スタッフに両脇を抱えられ、退場を命じられる時代が来るのだろうか?(笑)。

 ひかりテレビでも実況生中継で放送されたボクシングのメインイベントには、日本スーパーバンタム級タイトルマッチ、3分x10Rを目玉に全6試合の予定であったが、陽性反応が出た選手がいたため第3試合が中止になり、全5試合の取り組みとなった。急なことなので対戦選手変更とかはなし。

第84回フェニックスバトル プロボクシング
 この大会に限らず、プロボクシングの大会は選手紹介時のリングアナの情報量が多すぎかも。現在保持しているタイトル、ランキング、所属ジムぐらいでいいと思う。パンフレットに記載するか、各ジムの公式HPとか、各選手のSNS発信でいいかなと。あと、試合後の選手へのインタビューが長すぎる。メインイベントの勝者だけでいいかなと。

 試合後にラウンドガール2人が勝者を挟み、記念撮影を行うのだが正面(1番客数の多いひな壇側)を除く、3面/3方向だけで行ったのも解せない。些細なことだけど、主催者側の誰も気づかないのだろうか? 四角いリングの花のラウンドガールは、数々のクラブイベントや、著名なミュージシャンのバックダンサーを務めるサイバージャパン・ダンサーズの2人。

エロいサイバージャパン・ダンサーズにクロマニヨンズ入場曲が・・・

 昨年の12月14日に開催された井上尚弥の世界タイトルマッチも、サイバージャパン・ダンサーズが務めた。この日のコスチュームは、モーニング娘を思いだした。 それをイメージして製作されたのではないだろうけど。

 場内アナウンスでクロマニヨンズの真島昌利氏の名前が呼ばれた。真島氏本人はこの日、会場で観戦していたのだろうか? 同じクロマニヨンズのボーカル甲本ヒロト氏が、プロ格闘技やプロレスファンなのは周知だが、パートナー甲本ヒロト氏の影響なのか、真島氏も格闘技ファンなのだろう。そういえば、クロマニヨンズの曲を入場曲に使用していた。

 今夜は当初は新宿FACEでの「西口プロレス」(プロレスや格闘技ではないお笑いイベント)を観戦予定であったが、急遽予定を変更してボクシング観戦にした。
 西口プロレスは2軍というか、マイナーリーグの西口ドアをつい最近みたばかりだし。天気と気分と体調で予定は変動する。

『スプリットデシジョン〜袴田巌 無実の元プロボクサー』の漫画がある

 「チャンピオンカーニバル」と銘打った興行ながらタイトルマッチは①試合だけ。このタイトルは全日本プロレスの春の祭典を思いだした。
 大会パンフレットに掲載されていた『スプリットデシジョン〜袴田巌(はかまた いわお)無実の元プロボクサー』の漫画があることを知った。これは格闘技ファン、プロボクシングファンも必読だと推薦する。

 大会のシリーズ名、コーポレットアイデンティティのロゴマークも黒地に白抜き、アルファベット3文字のPXBも覚えやすい。
 一世を風靡したプロレス団体内のユニット「nWo」も黒地に白抜き3文字のアルファベットでオシャレなデザインのTシャツは、プロレス会場以外でも着用できた。主催者側はその様な戦略を考案するのもよいかもしれない。長い言葉ではなく、短い言葉、文字でのイメージ戦略が重要だ。

 メインイベントは共にアグレッシブな打ち合いを展開し、観客の拍手も否応なしに大きく激しく、ロックのライブ会場のように響き渡った。

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