AEW特番Battle of The Belts変更Sゲバラ暫定王者 Bベイカー里歩

(c) AEW

Rampageジェイク・アトラス負傷デビュー!里歩DMD翌日特番前哨戦

■ AEW Rampage
日時:1月7日(現地放送時間)
会場:米ニュージャーシー州ニューアーク プルデンシャル・センター

 順を追って説明すると、現地金曜深夜のRampageは、Dynamiteのニュージャーシー州会場からの3時間目だったのだが、もともとWWEと違ってAEWは平気で2日後とかにマスコミ用公式写真が届く場合もあるのだが、結局ナシのままに。1つにすぐ翌日に、こちらは生中継での特番BATTLE OF THE BELTSが放送されたこともあるが、メインの試合がケガの試合になったこともあると推測される。録画番組なので編集が可能だから、実際に放送された番組は目立たないようになっていた次第。ただ、報道機関として伝えないわけにもいかないので、とりあえず試合結果を列挙すると・・・。


 RampageはWWEのSmackDown終了後から番組が始まる時間帯なので、第1試合が実質メインであり、アダム・コールが、NXTを解雇されるもAEWに迎えられたジェイク・アトラスを迎え撃った。インディ事情通によれば、約3年前のインディ・ランキングというか、もっとも期待されていたのがジェイク・アトラスであり、ジャングルボーイはずっと格下だったという。なのでAEWはアトラスにもオファーを出したのだが、本人が「WWEが長年の夢だった」とWWEを選んだ経緯がある。
 ところがAEWが始まってジャングルボーイの活躍はご存じの通り。しかし、アトラスは例によってWWEスタイルの試合を押し付けられたせいなのか持ち味を発揮できず、結局NXTから「要らない」と通告された経緯だ。
 試合はイイ試合になったのだが、アトラスが着地に失敗して足をくじいたようで、フィニッシュの一つ前のコールの必殺パナマ・サンライズを受けられないと囁いた。そりゃそうだ、受ける側も一緒に回らないといけない技なので、足が踏ん張れなければ成立しない。なので足関節でタップするフィニッシュを急遽やってまとめることになる。最初のデビュー戦で不運なのだが仕方ない。幸い、大きなケガにはなってないとのことなので回復を期待したい。

 続いてがタズの息子HOOKのテレビマッチ3戦目。QTマーシャル道場のアーロン・ソロウとは恐らく練習仲間と思われるが、例によってのタズ・ミッションのフィニッシュを、あえてAEWはチョークとだけ実況して、親の名前を使わないようにしている。逆に言えば、親の七光りを使わなくても次世代スターだとプッシュしている証拠だろう。次は師匠であるQTマーシャル先生とのカードになるようだ。これまた順調な計画通りなのだろう。

 さらに、スグ翌日になる女子王座戦の前哨戦として、Dr.ブリット・ベイカーD.M.D.&ジェイミー・ヘイターに、里歩&ルビーSOHOのタッグ戦が組まれ、これはセオリーに従いジェイミーがブリットに誤爆してしまうことで、里歩が丸め込んで勝利する。まぁ翌日がどうなるか読めてしまう訳だが、その先にジェイミーとブリットの仲間割れも仕込んだことになる。このカードは面白そうだ。

 番組トリがエディ・キングストン&サンタナ&オルティーズに、カナダの2.0とダニエル・ガルシアのトリオ戦。しかも因縁の抗争なので、反則ありのNHBルールということに。すでに定番カードなので、ド派手でうまくニュージャージ会場を締めてくれた。オルティーズがクローズラインでフォール取るんだが、当然これで終わりでなくヒール軍が暴れるので、解説席にいたクリス・ジェリコが救援に駆けつける絵にしている。まだまだ続くということだ。

AEW特番Battle of The Belts変更Sゲバラ暫定王者 Bベイカー里歩

■ AEW BATTLE OF THE BELTS
日時:1月8日(現地時間 現地生中継)
会場:米ノースカロライナ州 シャーロット ボージャングルズ・コロシアム

 シャーロットにあるボージャングルズ・コロシアムは2019年11月、さらに昨年の7月にも大会開催しており、どちらかといえば南部プロレスを継承しているAEWにとっては3度目、すっかり馴染みの会場になっている。


 旧クロケット王国なので、デビッド・クロケットさんがベルトのプレゼンターとして出てくるのはつい先日のグリーンズボロ大会に続いて呼ばれているのだが、そもそも1時間の特番としての中継で2試合だけやる予定だったので、肝心のTNT王座戦、王者のCodyがコロナに引っかかり、かといって名称がBATTLE OF THE BELTSにした手前、急遽「暫定王者戦」ってのはどうなのかとも思うのだが・・・。ということで、予定されたサミー・ゲバラと、急遽兄貴のダスティン・ローズとの間でベルトを争う格好に。こちらは「仕方ない」とは本誌は活字にしない。もっと違うやり方なかったのかとも思う。格闘技ならともかく、プロレスの暫定王者って、あまりロジックが通らないと思うのだが。


 結果はこうするしかないのだが、ゲバラがなんとか丸め込んでの暫定王者戴冠。ただ、ダニエル・ガルシアが突っかかって行ったから次の恰好はついたかも。ラテン系同志のカードということになる。


 王者Codyの欠場を受けて、急遽もう1つの王座戦となったのがFTW王座戦なんだが・・・。そもそもFTW王座はあくまで自称しているだけでAEW非公認という建前なのだが、かなり無理があるかも。ただ、ケガで長期試合が出来ずに解説席でしゃべれるところを披露していたリッキー・スタークス、復帰となったようで王座も返上していないと(笑)。ただ、挑戦者マット・サイダルとなればイイ試合内容になることは保証付き。

 中身が良かったから誉めるしかない。当然ローシャンボーでフォールしてのスタークス防衛なんだが、タズ軍のパワーハウス・ホッブスとさらにボコっていると、リー・モリアーティが救出にくるも、それでも収まらないのでダンテ・マーティンが来てと、例によってAEWの仕込みが展開することに。ただ、リオ・ラッシュはどうなったんだ?と思う方はAEW通なんだが・・・。なんか、またリオの舞台裏反抗劇があったようで、出して貰ってないのだ。天才肌なんだが、また辞めるとか言い出しそうな雲行きなんだそうで・・・トホホ。


 一応、Dynamiteでも流れていた「これまでDr.ブリット・ベイカーは里歩に勝ったことがない」の映像まとめが再度強調されていたんだが、実際の試合はやはりベイカー軍の介入があちこちで出てきて、そこにジェイミー・ヘイターの仲間割れアングルが加わるという展開で、こういうのはもうディック東郷とEVILのカードで、新春から「もういい加減にしてくれ」となったばかりなのに・・・。

 里歩とベイカーの攻防自体はきっちりレスリングやれてたのが救いか。最後はカーブストンプの2度目、そしてロックジョーの必殺パターンでの王座防衛。まぁWWEだけでなくAEWもコロナに見舞われて選手だけでなく、恐らく裏方さんも来れなかったとかもあるんだろう。土曜の時間帯を試す意味でも特番扱いだったのだが、急遽の変更があり正直イマイチな番組だったかも。


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