聖夜SDトニータイム不発シャーロット!Pヘイマン生前葬SゼインIC戦

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■ WWE SmackDown
日時:12月17日(現地放送時間 録画番組)
会場:米リノイ州シカゴ オールステート・アリーナ

 現地クリスマス・イブなので、前週のシカゴ会場から続けて収録された録画番組だ。J-sportsさんの中継も日本時間夜8時からに。J-sportsのCM入れても1時間37分番組だったけど(笑)。いつものように自動録画にしているユニバースは、勝手に前週の字幕版RAWが録画されていて「#土曜の朝はWWE」なのに困ったことだろう。
 現地ではフルに2番組4時間やったわけではないようで、番組は先週のローマン・レインズにクビにされたポール・ヘイマンの弁明というか、「ワタシはあくまでローマンを守っているのです」を延々と流すところから。つまり事前収録のセグメントを多く使っての番組構成である。


 試合は前週に約束されたトニー・ストームvs.女王様シャーロットからだった。尺は貰ったカードなんだが、もう少しトニーが攻めて追い込む展開になるかと期待したのだが、「格が違うんです」とWWEの看板スーパースターが貫録を見せつける内容に。丸め込み返しで切り返しての3カウントフォールだった。

◆“女王”シャーロット・フレアーが因縁のトニー・ストームを撃破してSD女子王座防衛

 “女王”ことシャーロット・フレアーが因縁のトニー・ストームとSD女子王座戦で激突するとフォールの取り合いを制して王座防衛に成功した。シャーロットは先週のタッグ戦でピンフォールを奪われたトニーに「私が誰かわかっているのか?」と挑発しながらクローズラインやビンタを放って攻め込んだ。さらにトニーにスープレックスやヒップアタックで反撃されるとシャーロットもスタンディングムーンサルトやナチュラル・セレクションで応戦して白熱の攻防を展開。終盤にはシャーロットがロープを掴んだままフォールを狙うもこれがレフェリーに見つかるとお返しとばかりにトニーに連続の丸め込みを狙われたが、最後はシャーロットがフォールの取り合いを制して王座防衛に成功した。


 続いては12人ガントレット戦、勝者が『DAY-1』でインターコンチ王座に挑戦ということで、比較的長くリック・ブークスのギター紹介から現王者・中邑真輔が入場。実況席の横に座っての体裁に。エンジェルとマンスール戦から始まるが、中身で目立ったのはやはりシェイマスとセザーロの時かも。

 もっとも同郷ということで組んでいたリッチ・ホランドと早くも仲間割れみたいになっていた点は注目。あと、さすがに重いヘビー級のシェイマスをセザーロは4回しか回せないと、お客さんにわかりやすくしていた。

 あとはリコシェが見せ場を貰っていた。ガントレットの場合、ランブル形式よりもさらに最後に出てきた選手が有利に決まっているんだが、サミ・ゼインの登場であり、ヘルヴァキックをリコシェに見舞って中邑真輔戦が決定した。同じカナダはフランス語圏のケビン・オーエンズだけでなく、サミも契約延長になったと伝えられているが、これは元旦にそういうことになるのかも知れない。もっともシンスケとはイイ試合やってくれることは間違いないので文句はありません。

◆IC王者中邑真輔が次期王座挑戦権を奪取したサミ・ゼインと睨み合い


 王者中邑真輔が12人ガントレット戦を制してIC王座挑戦権を奪取したサミ・ゼインと睨み合って火花を散らした。中邑&リック・ブーグスが観戦する中、IC王座挑戦者決定12人ガントレット戦が行われるとエンジェルがマンスール、エリックをウイングクリッパーで撃破した。その後もシャンキー、アイヴァー、シェイマス、ドリュー・グラック、セザーロと次々にIC王座を狙うスーパースターが登場して熱戦を展開。終盤にはリコシェがシェイマス、ウンベルト、ジンダー・マハルに華麗な攻撃を繰り出して下したが、最後に登場したサミ・ゼインがリコシェのシューティングスタープレスをヒザで迎撃するとエクスプロイダーからのヘルヴァキックでリコシェを沈めて12人ガントレット戦を制した。試合後、中邑はIC王座ベルトを掲げながら次期王座挑戦権を奪取したゼインと睨み合いを展開するとNXTデビュー戦の対戦相手でもあるゼインに対して「伝説の中邑真輔 vs. サミ・ゼインの第2ラウンドだ」と自身のツイッターに英語で投稿した。

 さて、さて、次のセグメントは事前収録だから公式写真がないのだが、なんとポール・ヘイマンのキャリアを振り返るトリビュート映像というか、まるで亡くなった選手かのように、しかもかなり長い尺を取って・・・これは生前葬なのか?

 最初のセグメントの際に、「俺のキャリアは終わったのかも」とは確かに言ってたんだが、生前葬としてはさすがWWE、映像の編集は凝ってました。


 番組トリはニューデイ&ドリュー・マッキンタイアに、ヒール軍ウーソズ&マッドキャップ・モス、Happyコービンはセコンドという6人タッグ戦にして、「34丁目の奇蹟ストリートファイト」とわざわざテーマ付きの試合。そもそもアメリカに詳しくないと日本からのユニバースには小道具の数々が分からないかも。前夜のテレ東『ワールド・ビジネス・サテライト』でもやっていたが、チキン食うのは日本とか数か国だけであって、シュガークッキーの乗ったお盆ごとガシャンとか、エッグノットをぶっかけられる展開に。

 はい、ドリューのクレイモアキックが決まってベビーフェイス軍の勝利となるのはお約束なのです。

 来週の現地大晦日、ニューヨークはタイムズスクエアからの中継とか、オミクロン株の猛威でのきなみ各局の特番が中止になったので、エンタメのFOXがどう対応するか注目だったのだが、予定通りSmackDownはFS1に移行しての放送だと発表されていた。地上波FOXとはカバー世帯が違うので、視聴率は放棄ということになろう。


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