NXT金網VワグナーKオライリー重大発表Jガルガノ…Gウォーラー襲撃

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■ WWE NXT 2.0
日時:12月7日(現地放送 WWEネットワーク日本時間木曜以降配信)
会場:米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center


 いくらWAR GAMESでのインぺリアムが防衛となったタッグ王座戦に負けて仲間割れになった因縁があるとはいえ、カイル・オライリーvs.ヴォン・ワグナー戦をまた金網にするのか? そりゃWAR GAMESの仕様は2つのリングを使うまた別形式とかはあるが、翌日のRAWでも第1試合が金網戦である。それに続くNXTもとなれば、さすがに連発やり過ぎかと。形式に凝ったカードはたまにやるから面白いのであって・・・。

 あと気になったのはワグナーの入場時、業界用語でパイプすると言うが、ブーイングの音声をかぶせている。会場のリアルな反応ではないのだ。そりゃWAR GAMESの仲間割れでも、会社の方針はワグナーをヒールで売っていくのは明白ではあったのだが、やらせのブーイング音声というのは興冷めなのではなかろうか。

 試合はオライリーが作っているからうまく構成されている。最後は典型的なヒールとして急所蹴り見舞って、ワグナースラムでフォールというものだった。カイルはやられ役を熟した。そしてNXTとの契約がじきに終了と噂されている。


 ジョー・ゲイシーの「『WAR GAMES』では負けたけど、それはどうでもイイ」とのプロモ内容は興味深い。次週にハートランドの試合投入は、恐らく『205 LIVE』の看板変更が近いのだろう。実際会場では、本隊がプッシュするブロン・ブレイカーの絡む相手がダイヤモンド・マインだ。今回の会場にロデリック・ストロングはいない(ハッチも)のだが、「もう階級は関係ない!」とマイケル・ビベンスがプロモやっている。

 そのままタッグ戦になり、クリード兄弟とジョシュ・ブリッグス&ブルックス・ジェンセンなんだが、途中で職人インぺリアムの顔見世や、GYV(グリズドル・ヤング・ベテランズ)も実況席という図式に。ただ、なんか間抜けなフィニッシュというか、GYVがタッチロープを隠したのでレフェリーから交代が認められないのだが、そもそもコーナーのターンバックルに手が付いている。タッチロープというのは、さらにロープの長さ分タッチが届くルールなのだが・・・。だいたい、WAR GAMESで凄い試合をした(ヒールの)インぺリアム登場に、常連客は歓声を送っている。今回出てきたタッグ戦線おさらい、どのチームがベビーフェイスなのか曖昧になっている。事実、アマレス強豪として売り出したジュリアス・クリードが丸め込まれてました。ジャケットタイム(イケメン二郎&KUSHIDA)には二連勝だったのだが・・・。正直、アマレスの投げはともかく、まだ個性カラーが見えない。
 ちなみにMSKのウェス・リー&ナッシュ・カーターは、このところ珍道中ビデオが少しづつ挿入のみならず、シャーマンなるキャラの投入も予告されていたのだが、なんとRAWのマット・リドルのことだった。恐らくマネージャー役でMSKに就くということなのだろう。インパクト・レスリングでラスカルズだったMSKは、着実にステップアップしてきている。


 キャメロン・グライムスに坊主にされたデューク・ハドソンの出番は・・・とりあえずカツラでした。次回、NHBルールで再戦とのことで、恐らくハドソンが星を戻すんだろう。


 デクスター・ルミスは・・・とりあえず解雇リストには入ってないようで(笑)。手を椅子に挟んでガシャンとやられたから入院していたという設定なので、カーメロ・ヘイズがその手を執拗に攻める展開のシングル戦が組まれた。流れとしてはルミスがヘイズに必殺サイレンスを極めるも、セコンドのトリック・ウィリアムスが殴ったんで反則でのルミス勝利。試合後、トリックにもサイレンス見舞っていたんで、これも旧世代vs.新世代の対決カードなんだが、ルミスは引き立て役にはならなかった点がミソだ。なにしろ今宵のトリがガルガノ親分なんである。


 Toxic Attractionの出番は現タッグ王者のオレンジ髪ジジ・ドリン&ジェイシー・ジェインに、よく知らないヴァレンティナ・フォレス&ユリサ・レオン相手なんで、記憶に残らないかも。

 ジェシーの方がキックで3カウント取っていたが、ジジは受け役も出きるというくらいで・・・。当然このセグメントは、カワイ子ちゃんコーラ・ジェイドが出てきて「勝ったんだから王座挑戦」をアピール、椅子を持ったラケル・ゴンザレスも飛び込むという絵にしてました。


 新Sexy Boyザイオン・クインとサントス・エスコバの一騎打ちは、どさくさに紛れてエレクトラ・ロペスがブラス・ナックルズ(メリケン・サック)をザイオンに装着したが使わないというのがミソで、さて、エレクトラはどっちの味方なのかというアングル進行だ。ファントムドライバーでエスコバ勝利なんだが、まだまだこの展開は続きます。


 番組トリが、『WAR GAMES』の中継終了後に会場客に「次の番組で重大発表」すると予告、Please Don’t Goの大合唱となったジョニー・ガルガノのプロモ時間。たっぷり好きなこと喋れとショーン・マイケルズ現場監督に言われたそうなんだが、もう最初から「ジョニー・レスリング」の大合唱である。また、WWEネットワーク視聴の我々にはわからないのだが、調べたら現地では約10分のオーバーランで放送やったようで、それをやっても視聴率取れるとの判断に他ならない。まさに今回の目玉セグメントなのである。
 幾多の『NXT テイクオーバー』での激闘に名勝負の数々こそが、WWE本隊のやってるPPV大会よりはるかに凄いし、面白いとユニバースに認知されてきた原動力である。その伝説を作ったのが疑いもなくガルガノや、AEWに行ってしまったアダム・コール、現時点で去就不明のカイル・オライリーらであった。ガルガノの泣きそうな表情といい、お客さんの反応がもの凄い。


 今から6年前のWWEトライアウト、「お前は無理だ」とはっきり言われた話は事実である。しかし、ウィリアム・リーガルがフル・セイル大学収録のダークマッチにガルガノを呼ぶ。対戦相手は現アポロ・クルーズだったそうだ。そして翌週も、また翌週も契約のないままダークマッチに呼ばれた男。しかし、もう身体はボロボロなんだと。また2月には妻キャンディスとの間に長男が生まれる。岐路に立ったガルガノ、お客さんは再び「行かないで」コールである。
 と、そこにWAR GAMESのメイン、新世代軍では目立っていたデキるグレイソン・ウォーラーが背後から襲撃。実況席テーブルにもパワーボムだ。さて、どうなる?で番組は終了なんだが・・・ということは、やはり残る決断をしてくれた、AEWには行かないということなのだ。一方で、契約更改もしておらず、とりあえず子供も生まれるから休養すると。だから、もしも復帰がある場合にドアは開かれているとばかり、若手のグレイソンが噛みついてきたのである。


 それにしても観客の、いやWWEネットワークを見ている世界のファンの感情を揺さぶって、間違いなくこの日のメインだったのはガルガノだった。


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’21年12月16日号WarGames AEW Stardom ノア潮崎 九州プロ決勝 堀口恭司 RISE-WEST