RAWビッグE金網Day-1元旦PPV仕込みメインにBリンチLモーガン

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■ WWE RAW
日時:12月6日(現地時間)
会場:米テネシー州メンフィス フェデックス・フォーラム


 番組としてはセス・ロリンズが出てきてからにせよ、最初の試合が金網戦って、前夜のNXTのPPV『WAR GAMES』をなかったことにするのかとまず驚く。いや、これまでだって生中継版に現地火曜夜のNXTの宣伝こそ挿入はされているが、PPV大会のリキャップとかは、「あれはまた別の世界の番組」扱いなのでなかったにせよ、金網大会のあとに、こっちも金網ってどうなのか。まぁあっちの金網は2つのリングを並べて使うゲーム性のある軍団戦なのに足して、こちらは高さは大会場使用の大きな金網のシングル戦なので別モノなのかもだが・・・。

◆WWE王者ビッグEがオーエンズとの前哨戦に勝利もラシュリーの襲撃に沈む

 WWE王者ビッグEがPPV「DAY1」の王座戦を前にスチールケージ戦で対戦したケビン・オーエンズを撃破すると試合後には襲撃してきたセス・ロリンズも蹴散らしたが、その後にボビー・ラシュリーに襲われてリングを制圧された。ビッグEはスチールケージ戦序盤でオーエンズを金網に叩きつけてダメージを与えれば、オーエンズにムーンサルトやサンセットフリップ・パワーボムで反撃されて白熱の攻防を展開。さらにビッグEがオーエンズのボストンクラブを決められながらも這いつくばってドアから出ようとすると今度はロリンズにドアを閉められてダメージを負ってしまう。

 終盤にはビッグEがオーエンズのフロッグスプラッシュやパワーボムで攻め込まれながらも最後は2ndロープからのビッグ・エンディングでオーエンズを沈めるとケージから出て勝利を収めた。試合後、ビッグEは場外でロリンズの襲撃を受けるも捕まえたロリンズをベリー・トゥ・ベリーで投げ飛ばすとオーエンズにも2発目のビッグ・エンディングで止めを刺したが、突如現れたラシュリーのスピアーを食らうとオーエンズ、ロリンズもハートロックで沈んでリングを制圧された。

 ビッグE vs. ロリンズ vs. オーエンズのWWE王座トリプルスレット戦が行われるPPV「DAY1」は日本時間1月2日にWWEネットワークで配信される。


 カーメラは自身のワインの販売を始めたそうで・・・。相棒クイーン・ゼリーナがニッキーA.S.H.にコードレッドを決める短い試合もありましたが・・・。


 リドルの発案で無理やりランディ・オートンにも実況者用のブレザーを着せて「タッグ王座挑戦トーナメント」、その名も「Broーナメント」なるものが開始だそうで。早速ストリート・プロフィッツvs.AJスタイルズ&オモスなんだが、お荷物のオモスとAJの仲がオカシクなり、負けたあとになじられていると、一人で無視して巨人は帰っていきましたとさ。はい、本誌としてはプロレス出来ない下手くそはもう永久に帰ってこなくていいです。
 ちなみに元MMA戦士のリドルは、ベラトール実況もやっていたジミー・スミスをジンボ・スライス呼ばわりしていたが、これはアメプロとMMAの両方見てる方にしかわからないと思われる。お茶の間向きなのに、やたらマイナーなネタを入れてくるのもRAWも変なところである。


 US王座戦でダミアン・プリーストがロバート・ルードにレコニングなんだが、ドルフ・ジグラーがスーパーキックかまして続くと言われても、職人組は便利屋だけの起用になってしまっている。


 ところで例によってちょこっとだけ24/7王座(現在デイナ・ブルックス)に絡んで戸澤陽、レジーらのスキットもあれば、メンフィス大会なのでキング・ジェリー・ローラーも顔見世とかあったのだが、ビアンカ・ブレアの出番にせよ、いきなりドゥドロップがぶっ飛ばして、そこから尺は貰ったシングル戦になるのだが・・・。

 試合途中にドゥドロップが帰ってしまうというウヤムヤ決着で、どうもRAWは中ダレする傾向がある。よって視聴者が途中でチャネルを変えてしまい、3時間目まで持たないことはデータからも明らかなのだ。


 ビンス・マクマホンとオースチン・セオリーのスキットは、恐らく前に撮り貯めしてあった使ってない箇所のを出したかのようで、結局「お前の試合は今日はない」のオチなんだが、ビンスを出しておけば視聴者は持続するとの法則があるので、単にここで使っただけかと。もちろんセオリー君はあとで試合ではないが、リングに出てはきます。


 MIZ TVで明らかになるのはエッジの対戦相手がミズという・・・。ただ、エッジのTシャツがFAITH NO MOREの名作『Angel Dust』だったのは素直に嬉しい。今でも解散はしてません。


 先述の「Broーナメント」、ミステリオ親子とアルファ・アカデミー(オーティス&チャド・ゲイブル)になって、ドミニクがゲイブルにフォールを取るという・・・。ただ、レイもオーティスも試合してないほとんどシングル戦だった、企画者のリドルは「ふざけるな」とオーティスにやられてたんだが、なんか必死で元旦PPV『Day-1』を仕込んでいくと。


 フィン・ベイラーがT-Bar(ドミニク・ダイジャコビック)をクーデグラで仕留めるカードが組まれ・・・

 なるほど、ここに自撮り男オースチン・セオリーが出てきてATLを見舞って何枚も撮ってました。失敗のないように。


 それにしてもなんとかリブ・モーガンはビックタイム・ベッキーの挑戦者にふさわしい、なおかつ「これはメインに足るカード」というのを視聴者に納得させる工夫は認めるしかない。なにしろ17年前のトリッシュ・ストラウスvs.リタの、DIVA時代から女子プロレスに以降していく象徴となった試合(豊田真奈美のビデオを研究してムーンサルトやトぺを女子がやった)を挿入するのみならず、そのトリッシュにSNSで「今回はブロンド(リブ)が勝つと思う」と事前に煽らせていた。いや、そりゃトリッシュさんのDIVA時代に、写真のようなブリッジの攻防はなかったですけどね。
 あと、紙芝居仕立てでいかにリブちゃんはニュージャージーで生まれ育った少女時代から、プロレスラーになると決めていた娘だったかが紹介されて、これはテレビの向こう側のお茶の間庶民にも感情移入させてくれたことであろう。そしてこの女子メインを見た全国の少女が、「ワタシもプロレスラーになる」と誓ったに違いない。歴史は受け継がれていくのだ。
リブちゃん、がんばれ! そりゃいくらバケモノ級に大きかろうが、プロレスわかってないオモスに感情移入なんか不可能ですから。

◆女子王座戦ベッキー・リンチvs.リブ・モーガンが番組トリの快挙

 “ザ・マン”こと王者ベッキー・リンチがリブ・モーガンとRAW女子王座戦で激突するとロープを掴んだ丸め込みで王座防衛してリブの夢を打ち砕いた。序盤、ベッキーはいきなりディスアーマーを狙って攻め込むと大一番を迎えたリブにダブル・ニーやクロスボディを決められて意地のぶつかり合う攻防を展開。続けてベッキーはレッグドロップやリバースDDTで反撃するとリブに延髄切りからのダブル・ニーやミサイルキック、ダブル・アームバーを食らって倍返し。

 終盤、ベッキーが善戦するリブにディスアーマーを決めたが、これをロープエスケイプで回避されると最後は丸め込みで3カウント。但し、ロープを掴んだ言い訳は残してくれている。ベッキーが王座防衛に成功してリブの王座戴冠という夢を打ち砕いた。

 いや、果たしてそうなのか。現AEWのルビーSOHOや日本ではミス・バカ外人クレイジー・マリーだったサラ・ローガンを解雇して、ライオット・スクワッドは解散させられたが、なぜリブ・モーガンが残されたかがここに明らかになる。プロレスは底なし沼だった。


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