ドス・アンジョスとポーランドから女子の新王者誕生も「興奮回」の期待裏切るテキサスUFC 185

(C) Photo Courtesy of UFC

 現地時間3月14日にテキサス州ダラスで『UFC 185: Pettis vs. Dos Anjos』が開催された。

 UFC185はダブルタイトルマッチが実現。メインイベント、ライト級タイトルマッチはアンソニー・ペティスvsハファエル・ドス・アンジョス。UFC164で王者ベンソン・ヘンダーソンに腕ひしぎ十字固めで勝利、王座に就いたアンソニー・ペティスは強敵、ギルバート・メレンデスを相手に初防衛。2度目の防衛戦の相手、ドス・アンジョスは直近3連勝中で、中でも2014年8月のUFCファイトナイトで、ヘンダーソンを衝撃の1ラウンドKOで下し、鮮烈な印象を与えた。そして、試合は、なんと挑戦者のハファエル・ドス・アンジョスが圧倒、あのペティスを相手に打撃で追い込み、テイクダウンして、グランドで攻めるという猛攻を見せたのだ。魅せる派手な試合で“ショータイム”と呼ばれるペティスが思わぬ劣勢に回り、最後の最後まで、アンジョスが優勢で、試合終了。判定は当然、アンジョスで新王者に輝いた。

 もう一つのタイトルマッチは、TUFシーズン20で初代女子ストロー級王者になったカーラ・エスパルザの初防衛戦。試合は下馬評を覆し、挑戦者のヨアナ・イェンジェチェクが、王者エスパルザのタックルをきり、スタンド戦に持ち込み、最後は金網際に王者を追い込みパンチラッシュでレフェリーがストップ。イェンジェチェクが見事にTKO勝利でポーランド人初の王者となった。
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 さらに、UFC JAPAN2014でマーク・ハントにKO負けを喫したロイ・ネルソンが復活を懸け、元ストライクフォース・DREAM・K1王者のアリスター・オーフレイムと対戦するヘビー級戦も注目された。試合は、打撃を食らってもひるまないネルソンが前に出るが、オーフレイムは、有効打を当てては背を向けて打ち合いを避ける戦法。それでもネルソンがオーフレイムを金網際に追い込み、3Rにはオーフレイムからダウンを奪うなどしたものの、試合前半に頑丈なネルソン相手に激しい打ち合いを避けたオーフレイムが有効打の差で判定勝ちとなった。競技的には間違っていないものの、ヘビー級に望まれる迫力満点の殴り合いを避けた、距離をとってコントロールする戦法のオーフレイムに観客からは激しいブーイングが浴びせられていた。

 この試合速報は、あくまで電子書籍の宣伝である為、試合結果を簡単に報じるだけです。『週刊マット界舞台裏』は、タダシ☆タナカ記者や谷川貞治氏の海外格闘技界裏情報、稲垣收記者のUFC専門家による大会見所考察など、より深い内容の記事が掲載されています。こうした記名記事こそ、『週刊マット界舞台裏』は海外に圧倒的に強いという理由であり、ブログ欄の速報だけで判断せず最強陣容を誇る各記名記事を是非、読んで頂きたい。
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■ UFC 185: Pettis vs. Dos Anjos
日時:2015年3月14日
場所:アメリカ・テキサス州ダラス

<ライト級タイトルマッチ>
○ハファエル・ドス・アンジョス(挑戦者)
 判定 3-0
●アンソニー・ペティス(王者)

<女子ストロー級タイトルマッチ>
○ヨアナ・イェンジェチェク(挑戦者)
 2R 4分17秒 TKO
●カーラ・エスパルザ(王者)

<ウェルター級>
○ジョニー・ヘンドリックス
 判定 3-0
●マット・ブラウン

<ヘビー級>
○アリスター・オーフレイム
 判定 3-0
●ロイ・ネルソン

<フライ級>
○ヘンリー・セフード
 判定 3-0
●クリス・カリアーソ

プレミアムカード
<ライト級>
○ロス・ピアソン
 2R 1分33秒 TKO
●サム・スタウト

<ミドル級>
○エリアス・テオドロウ
 2R 4分07秒 TKO
●ロジャー・ナーヴァイス

<ライト級>
○ベニール・ダリウシュ
 2R 2分48秒 リアネイキドチョーク
●ダロン・クルックシャンク

<ヘビー級>
○ジャレッド・ロショルト(米国)
 3R 3分12秒 TKO
●ジョシュ・コープランド(米国)

<フライ級>
○ライアン・ベノイット
 2R 1分34秒 TKO
●セルジオ・ペティス

<ライト級>
○ジョセフ・ダフィー
 1R 1分47秒 TKO
●ジェイク・リンジー

<女子バンタム級>
○ジャメイン・デランダミー
 2R 2分02秒 TKO
●ラリッサ・パシェコ

電子書籍版はマット界舞台裏3月26日号ノア奥底NJC広島決勝藤波WWE殿堂パンクラスKASSEN2安生洋二長瀬に掲載されました。

今大会の見どころを稲垣收WOWOW実況解説が徹底的に解説!
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▼UFC185盛りだくさん!ライト級王座戦&女子ストロー級王座戦展望
 Text by 稲垣 收 (C) Photo Courtesy of UFC
・”忍者キック”の使い手、ライト級王者ペティスが2度目の防衛戦
・ロンダ同様ペティスも“父の非業の死”乗り越えUFC王者に
・ライト級挑戦者ドス・アンジョスは青木真也のチームメート
・女子ストロー級王者カーラはグレイシー柔術+レスリングの選手
・挑戦者ヨアナはポーランド娘 元ムエタイ世界王者で”右の殺し屋”
・アリスター・オーフレイム Rネルソン 前王者ジョニヘンも登場
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