［週刊ファイト10月28日号］収録 ［ファイトクラブ］公開中
▼AEW前倒1時間ブライアン鈴木みのる夢試合Rampage無CMパンク
(c) AEW タダシ☆タナカ編
・急遽のYouTube Live番組でWWEの延長拡大SmackDownに対抗
・リング復帰サンタナ・ギャレット！NXTで数字取ったタイ･コンティと再戦
・ボビー・フィッシュAEW2試合目、所属となった黒人リー･モリアーティ戦
・突然のクリスマス？鈴木みのる-ブライアン・ダニエルソン戦Awesome
・なぜマット・サイダルか？～WWEと被るRampage番組冒頭CMパンク
・意外に面白かった意地悪バニーの跳躍ぶりとルビーSOHOメデタシx2
・JDS初試合インナーサークル対マイアミ本拠地MMA総本山ATT熱気
・目立つホルヘ･マスヴィダル美貌ペイジ・ヴァン・ザント～金曜戦争総括
■ AEW Buy In Rampage
日時：10月15日（現地時間）
会場：米フロリダ州マイアミ ジェームズL.ナイトセンター
大リーグ中継に端をたどるAEWとWWEの現地金曜夜戦争は、本誌の戦争予想を超えたものになっていた。なにしろこちらはきっちり2時間半のSmackDownを見て、写真を選択したり合成したり、そしてしっかりした記事を書いてやっとサイトに公開となる。その一連の作業が終了するまで、AEWは見てなかったのだ。まして記者は自身が見終わるまでネット情報は遮断、他のに影響されるなんか真っ平ごめんである。絶対に先に結果なりを知りたくないポリシーを貫いている。
そしてAEW視聴となるのだが、なんと突然、まるでPPV大会よろしく1時間のBUY INをYouTube放送、SmackDownが延長の30分かぶるだけでなく、計1時間半で徹底攻勢をやっていたのである。これは正直SmackDownのレビューを作成している段階では記者はまったく知らなかった。現地では戦争、いや総力戦の死闘がえらい次元になっていたのである。もっともこのBUY-INは急遽決まったYouTube番組であり、これがSmackDownの視聴者数に影響を及ぼすことはないのであるが、ハードコア層にとってはドリームマッチが実現したことになろう。
そして始まったCMナシでたっぷり1時間の現地からのLIVE中継、記者はあとから見ることになるのだが、これがもの凄く充実の内容となったのである。最初に出てきたのはサンタナ・ギャレット。タイ･コンティ戦は二人がNXTの時代に同じくギャレットのTV初登場となったカードであり、当時はブラジル出身の柔道五輪チームまでいったタイナラ・コンティ名義だった。また、結構このカードの視聴率が高かったことがあとから話題になった、つまりは「水曜生TV戦争」の最中にDynamiteが煮え湯を飲まされたセグメントであり、今や二人ともAEWなんだという嫌味なメッセージでもある。もっとも、そこまでマメにフォローしてないと多分マッチメイクの意味がわからないとは思うのだが・・・。
これが良かったのだから本誌としては大満足。ギャレットもまだ所属のオファー貰ったわけではないが、使って貰って良かったとなろう。勝利した美貌のタイちゃんには、アナ・ジェイが駆け寄ってました。
続いてはTNT王座初の防衛戦サミー・ゲバラに寝る役のデビューだったがAEWに迎えられたボビー・フィッシュが、こちらは本日所属になったと発表がSNSに出ていた黒人のリー･モリアーティである。なんかオーバーマスクにヘッドフォンというユニークな恰好で花道入場してきていた。
こちらは当然ベテランの勝利となるんだが、次々に新しい選手もデビューさせていることになる。
さて、いよいよドリーム・マッチの実現である。なんでこれがYouTubeのBuy In番組なのかはあるだろう。ただ、TV番組Rampage用のカードは事前に発表されているし、いくら情勢が変わってWWEが2時間半のSupersized SmackDownをぶつけてきたとはいえ、この二人がやるとなればブライアンはケニー・オメガ戦を超えてやると考えるに違いなく「30分の尺をくれ」となってしまう。TV番組用には難しいのである。しかし、今回鈴木みのるがアメリカに来ている機会というか期間は限られている。WWEがそうくるなら、ここでやってしまおうとなったのではなかろうか。
Buy InなのでRampage開始までの時間が表示されており、20分強、いや25分弱の死闘になっていく。お客さんはFight Foreverを大合唱、それがやがてAwesomeに変わっていく。その瞬間の公式写真こそなかったが、鈴木のエルボーがブライアンの顔面に命中、大きな音を伴って一発で倒れた場面には、♪Sermons of the Sinner（罪人の教え）が頭で鳴った気がした。
That sound though 😳 pic.twitter.com/afH9noImJC
— Marc Raimondi (@marc_raimondi) October 16, 2021