[ファイトクラブ]王座戦不透明決着是非論:心臓鼓動音Demon蘇生もロープ外れ転倒+新日ピンチ!

[週刊ファイト10月7日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼王座戦不透明決着是非論:心臓鼓動音Demon蘇生もロープ外れ転倒
 サーシャ復帰ローマン帝国20分Demonベイラー駆逐Extreme Rules
 提携中AEWと新日プロの明暗!国内盟主の凋落は止められるのか?
 photo: (c) 2021 WWE, Inc. All Rights Reserved. 週刊ファイト
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・女子&トリ2大王座戦PPVなのにBリンチBブレア再戦ケツなし?セミ
・最初からオハイオ会場We want Table合唱課題メインだけ大会名順守
・Let’s Go Becky, EST掛け合い合唱望ましいのか?うやむや決着バカ
・株主総会意見「新日面白くない」~技名通りバック・スタバーのサーシャ
・なぜこうなったのか?西武ドーム連戦主催者発表2095-2780集客数
・ファンが壁にブチ当たる?「本誌購読してれば卒業せずに済んだのに」
・パラリンピック閉会式と24/7王者に学ぶ「一番スゲェのはプロレス・・・」
・ローマン帝国Demonベイラー初黒星はターンバックル外れコケる演出
・20分の激しい攻防満足なんだが誰もが王座防衛わかっている場合は
・人形リリー破壊でアレクサ・ブリス悲鳴キャラ終焉号泣?シャーロット戦
・ジェフ・ハーディ輝く!ダミアン・プリーストUS王座シェイマスと3way戦
・ニューデイ再集結他ブランド再編の目前WWE決して悪くないPPV総括
・グローバルマット界秋の陣WWE-AEW&新日G1関心度低下打開策は


女子&トリ2大王座戦PPVなのにBリンチBブレア再戦ケツなし?セミ
<第5試合 SD女子王座戦>
[王者]ベッキー・リンチ
 16分30秒 ノーコンテスト
[挑戦者]ビアンカ・ブレア

―― 有料の [ファイトクラブ]記事となると濃く、深い分析と他媒体にはない裏情報波状攻撃が求められます。例によってWWEジャパンからのリリースを軸にしたオモテ版試合結果とはまったく異なる斬り込みでいきましょう。

オフレコ 今回のPPVは、一般ファン目線としても実質はかなりの長期間、産休からの復帰になるベッキー・リンチvs.ビアンカ・ブレアのSD女子王座戦の目玉。さらにメインのユニバーサル王座戦、一応はフィン・ベイラーがDemonでやる時はこれまで無敗だった、さてどうなるか?の2大王座戦を売りにしていた。ところが、女子戦はウヤムヤ決着。トリはクーデグラをやろうとしてコーナートップに立った瞬間、ターンバックルが壊れてコケて足くじいたとのセールがあり、ローマンのスピアーが決まるケツに。ここを掘り下げることになる。

最初からオハイオ会場We want Table合唱課題メインだけ大会名順守

―― ではセミの女子王座戦から。久しぶりのベッキー、そりゃ『サマースラム』のサプライズ登場かつ、27秒での王座奪回ありましたが、結局は当初の本人との合意通り10月から試合となって、ようやく16分30秒のまともな試合です。ただ、ブランク感じさせないイイ試合やってくれたことは評価しないといけません。

オフレコ ビアンカ・ブレアもね。ただ、その試合しないで各番組の会場には遠征で顔見世で来て、「再戦というなら受けてやる。なんでもありのエクストリーム・ルールズだ」とマイクで煽っておいて、この試合も普通の形式だった。というか、まず最初に指摘しないといけないのは、オハイオの会場客がもう冒頭の試合からWe want Tableとかやってたことが問題やろう。

―― 日本は緊急事態宣言解除でも「大声出すな!」なんですけどね。その違いの件は置いておくとしても、別に大会名がエクストリーム・ルールズだからって、その形式のを並べる必要はありません。『ロイヤルランブル』だって、そりゃ男女のランブル・カードは必要条件ですが、他のまでそれでやるなんて法則のほうがオカシイ。

オフレコ しかし、最初からそういう合唱をやられるということは、お客はなにか物足りないものを感じたということになる。翌日のRAWでダミアン・プリーストとシェイマスが派手にテーブル壊して竹刀でシバいてをやってくれたけど、本来はこっちでそれをやるべきとの反省はあるやろう。

―― もっとも現在のWWEはNBCグループのピーコックにWWEネットワークを高値売りしたんでPPVの数字は問われなくなった。その背景もあれば、AEWの攻勢が強まり普段のテレビ番組の方でまともな王座戦やる、しっかりしたレスリングの試合もじっくり見せると方針変わった事情があります。また、PPVのカードを前後の番組のほうで前哨戦だ、再戦だと、PPVまで見てないお茶の間向けに何度も同じのを繰り返すようになりました。

オフレコ ただ、オハイオの客はPPV大会だということで足を運んでいるんだから、普段の番組と違うものが生で見られる。その前提で集っている以上、早くから「さっさとテーブル壊せ!」合唱になってしまった。しかも、プロモのベッキーの事前煽りと違って、このセミも通常ルールなのかというのはあったやろう。

Let’s Go Becky, EST掛け合い合唱望ましいのか?うやむや決着バカ

―― 問題は、本人が望んだこととはいえ、復帰後のベッキーがヒールであることです。はっきり言って人気では一番だった選手であり、象徴的なベビーフェイスだったわけですから、お客さんの戸惑いが大きい。実際会場でも、「Let’s Go Becky, EST」と、両方を声援する掛け合いの合唱がたびたび起こり、実況でも「二分してますねぇ」とやってました。

オフレコ 感情移入がしにくくなる。ヒールはブーイング受けて、会場にヒート起こしてナンボの役割なんだけど、ベッキーの場合はそういう憎たらしいヒールでもないから、やっぱりベッキーを応援となってしまう。

―― そしてサーシャ・バンクスの突如の出現、試合介入です。これまたヒールなんですけど、応援したいキャラの選手であり、しかもなんか長く番組に出てなかった印象がありました。あとで聞いたら5週間とか6週間と、大したブランクじゃないのに、サーシャはやはりSmackDownの顔ですから、「一体どうなったんだ?」の声もSNSには出てました・・・。

オフレコ なにかと気になるサーシャの場合、またゴネてほされて消されていたんじゃないかとか、どうしてもそういう憶測になってしまう(笑)。

―― あと、実況はDQと言うんですが、それは反則だけでなく、うやむやになった、ノーコンテストだったも含まれるんですが、よくわかってなくて反則と出しているサイトも目にしました。

オフレコ どっちの反則なんや。不透明決着になったことは間違いない。しかも、まずビアンカをボコって、いざ「ベッキーとグルだったのか」と思わせておいて、ベッキーもボコるから、次は三つ巴なんだろうけど、「PPV大会でうやむや決着はバカだ」と不満書き込んでるのも見かけた。

―― せっかくレベルは高い、イイ試合だったんですけどね。

株主総会意見「新日面白くない」~技名通りバック・スタバーのサーシャ

オフレコ だからこれはちょうど、新日本プロレスの2.8億円の赤字報告があったのみならず、ブシロード株主総会でプロレスへの詰問があり、「新日面白くない」との意見に拍手も出たというのと似ている。単に取り上げた1つの試合評を超えて、もっと根の深い団体方針議論に繋がる。

―― コロナ禍のせいではない。EVILのプッシュと、ディック東郷らの度重なる試合介入、さらに毎大会どころか、毎試合のようにレフェリー・バンプがあったりと、そこら辺りから皆さんが想像する以上に、中間層というか王道ファンなのか、新日本プロレス離れが急速に起きています。

オフレコ 実際、この週末はたくさん大会あったんだけど、特に注目なのが大田区体育館やろう。スターダムの『5★グランプリ』は制約下ではガッチリ客が入っていたのに、新日本プロレスは酷い客数だったことが、マスコミや関係者間の最大の話題になっている。

記事の全文を表示するにはファイトクラブ会員登録が必要です。
会費は月払999円、年払だと2ヶ月分お得な10,000円です。
すでに会員の方はログインして続きをご覧ください。

ログイン