RAWビッグE冒頭金網最後Bラシュリー必死!シェイマスDプリースト

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 とにかくWWEは必死なのである。前日の『エクストリーム・ルールズ』、そもそも新WWE王者ビッグEのカードが事前に発表されておらず、どうするのかと思っていたら予定にない第1試合の6人タッグにニュー・デイとして出場である。相手のボビー・ラシュリーはわかるとして、残り二人が「なんでやねん」のAJスタイルズ&オモスだったのだが・・・。
 いずれにせよ、前日に関するなら「お前は俺に勝ったわけではない」とMITB権利を行使して王者になったビッグEに噛みつくラシュリーに、「明日の8時に王座戦やってやる」と啖呵を切るビッグEである。こうなると、やるんだろうが冒頭では決着付けず、3時間目の最後にまたやるんだろうと大人のファンなら悟る次第だが、やっぱりそうなりましたかという・・・。

 番組オープニングに登場した王者ビッグEと前王者ラシュリーが王座戦リマッチで激突すると序盤、ラシュリーがバリケードやポストにビックEを叩きつけて圧倒。試合途中にはハートビジネスのメンバーだったシェルトン・ベンジャミンとセドリック・アレクサンダーがリングサイドに姿を現すと動揺したビッグEはラシュリーのスパインバスターやスピアーを食らってピンチになってしまう。するとそこへニュー・デイのコフィ・キングストン&エグゼビア・ウッズが救援に現れて乱闘となると王座戦はノーコンテストに。試合後にはWWEオフィシャルのアダム・ピアースが登場してスチールケージでの王座再戦を決定する。


 あらたに血縁コンビとなったエンジェル・ガザとウンベルト・カリーヨの色男プッシュが始まっている。今宵はバイキング・レイダースの禿げ頭エリックとガザのシングル戦で、まぁ両陣営のちょっかいはあるんだが、ウィング・クリッパーが決まりました。


 24/7王者レジーの、あのリングサイド下からそのままトップロープ越えてリングインするサーカス芸のおかげもあり、またTikTokの再生回数、WWEのフォロー数が凄いことになっているとテロップ出ていた。それでリコシェとのシングル戦が会場のリングで始まるんだが・・・。案の定、決着はつけません。


 結局、イチバン凄い試合内容で見ごたえがあったのはUS王座戦のダミアン・プリーストvs.シェイマスだったかも。決着戦ということでノーDQ戦となり、前日の『エクストリーム・ルールズ』でそのルールだけなのは最後のカードだけだったじゃないかと批判を買った反省なのか、こちらはテーブルもお互いにバンバン割る激しい内容に。

 ちゃんとクリーンな決着つけて一度目のレコニングはうまいこと交わされるも二度目が決まってのプリーストの王座防衛。まぁ、AEWの攻勢でWWE王座戦をテレビでやる、冒頭と最後に2回やりますのみならず、これも普段のテレビ番組ではやらない内容だったのであるが、最後に比べられるのは「ちゃんとしたプロレスの試合をやってくれるかどうか」という帰結なのでもあった。


 前日の『エクストリーム・ルールズ』で目立ったのはと問われれば、ジェフ・ハーディも存在感を残したのだが、それのご褒美なのか中東系ということで組まされるも仲が悪いままのムスタファ・アリ&マンスールという(一応は)ベビーフェイス組に対して、PPVの出番もなく連敗街道になっていたジンダー・マハルのインド軍(狂暴ヴィアと長身シャンキー)という6人タッグも挿入。ここはそろそろインド軍が勝たないと終わりなので、ヴィアが豪快にクローズラインを決めた。フォールガイは無論のことアリである。


 キャリオン・クロスがジャクソン・ライカーをクロスジャケットで沈めるカードもあったんだが・・・。NXTでの無敵の快進撃と違い、なんかRAWでは目立ってないなぁ。早く(正式に結婚した)スカーレットを出せよ!


 もうひとつ、いつものお茶の間向けテレビ番組とは違う試合カードがあった。リドルvs.AJスタイルズである。当初の予想ではMMAで実績のあるジミー・スミス実況の起用はどうせ短期だろうと思われていたのだが、ここにきてどんどんうまくなっている。この試合ではMMAの専門家らしい「足が破壊されてる」とかも話していて、わからないものである。

 しばらく職人役に徹していたAJがスタイルズ・クラッシュで勝利するんだが、オマケでオモスがリドルにチョークスラムは許してやろうじゃないか。試合途中に絡んだわけじゃないから。


 イマイチ試合デザインの意図がわからなかったのが、アレクサ・ブリスのお人形キャラを葬ったシャーロットに、エヴァ・マリーに連勝したからとRAW女子王座戦への挑戦となるドゥードロップ。やはり途中で出てきたエヴァ・マリーに気を取られてナチュラル・セレクションが決まってしまう。

 しかも、それだけでは終わらずエヴァがドゥードロップに仕返しするんだが、そんなの見たくないよ~。

 さらに、さらにシェイナ・ベイズラーが出てきてエヴァを締め落とし、ダメ押しでナイア・ジャックスを欠場に追い込んだ(とされる)ステール・ステップ上でのヒジ破壊をやるという・・・。この一連の女子部門の流れ、イマイチかなぁ。


 そして冒頭で邪魔が入ったからと引き伸ばして、今度は金網で決着つけますとアナウンスされたテレビでやるWWE王座戦。ちょっと小さい、天上が開いている仕様の金網です。そしてやっぱり邪魔も入ると。
 それにしても、ハート・ビジネスからクビにされたハズのシェルトン・ベンジャミンとセドリック・アレクサンダーが、MVPがケガで番組に出れなくなった途端に戻っているのは説明なしのままという・・・トホホ。ただ、介入のゴタゴタはちょうど4分の長いCM挟んだあとには、「全員退場を命じられた」との箇所からの再開なので、まぁいいか。とにかくPPV級カードを投入して、闘った両選手とも全力でがんばっていたことは評価しないといけない。

■ WWE RAW
日時:9月27日(現地時間)
会場:米オハイオ州シンシナティ ヘリテイジ・バンク・センター

◆“忍者”戸澤陽が24/7王座奪還失敗&試合完敗のダブルパンチ

 “忍者”戸澤陽が24/7王座奪還に失敗した上にキース“ベアキャット”リーとの試合でも何もできずに完敗した。王者レジーとリコシェが24/7王座戦で激突すると客席にいたRトゥルースとドリュー・グラックがドレイク・マベリックの指示の下、2人に襲い掛かって王座戦はノーコンテストに。さらにマベリックの無線レシーバーから待機していた戸澤がレジーに襲い掛かるも、華麗なクロスボディを食らって逃走を許してしまう。

 1人リングに残った戸澤は「今日は試合をさせろ! Rトゥルース、グラック、マベリックじゃなくて、誰であろうと構わない」と要求すると、そこへ圧倒的に体格差のあるリーが現れた。戸澤はリーの登場に震えあがったが、ゴングと同時に襲い掛かるとパワーに勝るリーのクローズラインを食らって一回転。さらに戸澤はコーナーでのリーのスプラッシュを食らって投げ飛ばされるとビッグバン・カタストロフィーで撃沈して3カウント。戸澤は24/7王座奪還に失敗しただけでなく、リーとの試合でも何もできずに完敗した。

◆ビッグEがラシュリーとのスチールケージ戦を制して王座防衛もマッキンタイアが聖剣で挑発!

 ビッグEが前王者ボビー・ラシュリーとのWWE王座スチールケージ戦を制して王座防衛に成功するも、試合後にドリュー・マッキンタイアが現れて大剣で王者を挑発した。メイン戦となった試合ではビッグEがゴング前からラシュリーに襲撃されて鉄製ステップやポストに叩きつけられてしまう。続けて試合が始まるとビッグEがラシュリーにドラゴンスリーパーで締め上げられ、さらにベンジャミン&アレクサンダーが再び介入して劣勢となったが、キングストン&ウッズが救援に現れて2人を蹴散らした。

 終盤にはビッグEが連続攻撃を食らいながらもビッグエンディングを放ったがこれは決定打とならず、最後は金網を登るラシュリーを捕まえるとそのまま2ndロープから2発目のビッグエンディングを叩き込んで3カウント。ビッグEはラシュリーとのスチールケージ戦を制してWWE王座防衛に成功した。
 試合後にはビッグEがタイトルにキスして自身の王座防衛を誇っていると、突如ステージにドリュー・マッキンタイアが現れて持っていた聖剣で挑発した。

◆1・30 WWE4大大会「ロイヤルランブル」の開催が決定

 WWEはロイヤルランブルが日本時間2022年1月30日(米国時間2022年1月29日)にその輝かしい30年以上の歴史の中での最大の会場となるミズーリ州セントルイスのドーム・アット・アメリカズ・センターで開催されることを発表した。WWEエグゼクティブ・バイスプレジデントのジョン P. サブールは「WWEはセントルイスにおいて歴史があり、ロイヤルランブルをドーム・アット・アメリカズ・センターで開催できることに興奮しています。WWEユニバースにセントルイスで体験を提供できることを楽しみにしています」とコメントし、セントルイス市長のティシャウラ・ジョーンズも「セントルイス市は、1月にドーム・アット・アメリカズ・センターでロイヤルランブルを開催できることに興奮しています。セントルイスは国内で最高のスポーツシーンであり、ロイヤルランブル開催はそれをさらに強調することになります。このイベントは私たちの街にとって素晴らしい機会であり、全国からWWEファンをセントルイスに連れて行き、冬の間、街に活気をもたらします」とコメントした。
 ロイヤルランブルは日本時間2022年1月30日(日)にWWEネットワークで配信され、30人男子ロイヤルランブル戦と30人女子ロイヤルランブル戦の優勝者にはダラスで行われるレッスルマニアにて王座挑戦権が与えられる。


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’21年10月07日号Stardom5★決勝 G1神戸 WWE-新日AEW新秩序 エナジャイズ 岡山ジム

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