15.5億黒字ブシロードが2.8億赤字へ転落 新日プロには「面白くない」との声も

 6月に見通し発表、8月に最終発表となっていたブシロードの2.8億円赤字が28日開催の株主総会でのニュースでクローズアップされた。会計年度において15.5億円黒字だったものが赤字へと転落した。決算期変更に伴う11か月変則決算となったため通期比較はないが、実質的には増収。その一方で利益の確保において苦戦した。赤字は4年ぶり。

 TCG(トレーディングカードゲーム)部門、MOG(モバイルオンラインゲーム)部門、MD(マーチャンダイジング)部門、メディア部門の4部門が属するデジタルIP事業。音楽部門、スポーツ部門(新日本プロレスとスターダム)の2部門が属するライブIP事業。このデジタルIP事業とライブIP事業からブシロードは成り立つ。

 利益減額幅はデジタルIP事業で15.1億円、ライブIP事業で8.4億円となった。ライブIP事業における音楽部門とスポーツ部門の利益内訳は28日時点では公表されていない。これまでの報道や株主総会の「経済的なリスクでいうと、プロレスの損益分岐点が低く、経済的な損失が少ない」との答弁から、低コストで実施できるプロレス興行の打撃は全体規模からすると限定的と見られる。

 まさに株主総会でのスターライト・キッドの木谷オーナーへのビンタ、コメント「ふざけんなよ。スターダムをこんだけ盛り上げてやってんのに、ブシロード本体が赤字ってどういうことだよ。次は絶対黒字にしろよ!!」は的を射ている。

 とはいえ新日本プロレスにおける「半数に制限している観客席であっても埋まらない」集客での惨状は続いており、コンテンツへの不満のダイレクトな反映となっている。株主総会では質問へのくだりで参加者から「試合が面白くない。原点に立ち返った方がよいのでは」との指摘があり、拍手も発生したとも伝えられた。

 ブシロードは、来期については「アフターコロナとグローバル体制の徹底的な強化により過去最高売上高・大幅な利益回復を見込む」としている。


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