(c) 2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.
番組は『NXTテイクオーバー 36』でLAナイトを倒しミリオンダラー・ベルトを確保したキャメロン・グライムスとテッド・デビアスから。恐らくデビアスの特別出演はこれが最後。こういうのはどうオチをつけるかであり、曖昧なままでなかったことにするWWEの悪い習性だけは勘弁して欲しい。冒頭は「次はどこに向かうのか」、いつもの”To the MOON”で締めたが、あとのセグメントで巨大なリモに乗ったデビアスが、ベルトを交換してキャメロンが裏側を見たら単なるレプリカだったという「らしい」笑えるオチ。これはうまくいったかと。デビアスさんの特別出演シリーズ、優秀の美であった。
ラグビー出身のゴツゴツ戦士リッチ・ホランドが、ノーザングリットでティモシー・サッチャーを下すカードは期待通りのハードヒット戦に。ホランドの頭突きはどう(WWEネットワークの利点でスグに)再生を戻して見てもプロテクトのないガチ、ガチ、ガチ。ましてサッチャーの咽喉に警棒で客席との強化ガラスにまで押しやったりと、かなり危険な内容に。アングルなのかガチなのか不明だったが、あとの試合の際に実況がサッチャーはメディカルに手当とか言っていた。当然トマソ・チャンパやピート・ダンら英国勢も絡んでいた内容だが、次週のホランドはチャンパと一騎打ちだそうだ。事故だけは勘弁して欲しい。
最小ケイシー・カタンザーロと職人ケイデン・カーターが、ジージー・ドリン&ジェイシー・ジェインにアメリカン忍者が450スプラッシュを決める。小さいチームだって勝てるのだ。髪の毛の色とか身なりが派手な組のほうは、あとで(ようやく番組に出た)マンディ・ローズと合流していた。ふ~ん。
ついにNXT UK女子王座最長保持記録のケイ・リー・レイが米国本土に公式のお披露目。バレンティーナ・フェローズをリバース・ゴリー・スペシャルで片付づけていよいよである。ショッツイ・ブラックハート&ティーガン・ノックス他が召集で抜けていたが、これでNXT女子部門も強力な補充である。日本からの視聴者はスターダム以来の紫雷イオ戦が見たいゾ。
新王者サモア・ジョーには、ピート・ダン、LAナイト、カイル・オライリーと次々に挑戦名乗りでます。これでいいのだ。
ブレイクアウト・トーナメント決勝は『テイクオーバー』PPVではなくこちらの番組に持ってきた。本誌の予想通りカーメロ・ヘイズが巨漢のオデッセイ・ジョーンズを丸め込み返して優勝している。KUSHIDA戦、アダム・コール戦はまぐれではなかったのだ。
日本のやり方をパクったと確信しているが、トーナメント優勝者にはどの王者に挑戦してもイイとのご褒美がある。ズバリ、本誌の望みは新NXT UK王者・最凶兵器イリヤ・ドラゴノフ戦に他ならない。
あっちの世界ではアレクサ・ブリスが呪術を使うと選手はオカシクなるんだが、こちらでは不老不死の老女メイ・インが信号を送ったのに、BOAがザイオン・クインという知らない新鋭に負けてしまう。これは新しい展開である。続く。
番組トリはHIT ROW軍とファンタズマ軍の6人タッグ。全員出来るから面白い。特に巨漢のトップ・ドラ($)、最近実況は英語読みのダラーと言ってるんだが、ホアキン・ワイルドとラウル・メンドーサの二人まとめてどころか、最後に飛びついた親分サントス・エスコバもまとめて3人を投げたのは絵になった。公式写真にはなかったのだが・・・。
ジェニファー・ロペス似のエレクトラ・ロペスがセコンドに付いていたHIT ROWの紅一点B-FABを警棒で襲撃というツイストがあり、どさくさに紛れてサントスがアイゼア”SWERVE”スコットをピンフォール。あれ、足の長いB-FABもラテン系なんだけど、まぁいいか。
ということで、ファンタズマ軍はスペイン語が通じるエレクトラを加えて軍団抗争は4対4になったのだった。
■ WWE NXT
日時:8月24日(現地放送時間)
会場:米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center
◆新王者サモア・ジョーがピート・ダン、LAナイトらと乱闘となってNXT王座戦線が混沌
新NXT王者となったサモア・ジョーが王座を狙うピート・ダン、LAナイトらと乱闘となってNXT王座戦線が混沌となった。新王者ジョーがリングに登場して「NXTテイクオーバー36でキャリオン・クロスを倒して史上初の3度目のNXT王者になったぞ」と王座戴冠を誇ると、続けて「1つの質問に答えろ。ここに来て俺に挑戦するのは誰だ?」と問いかけた。するとそこへ登場したピート・ダンが「ちょっとお願いしてもいいか? バックステージのリーガルGMに試合を組むように言ってくれないか」と王者を挑発すると、LAナイトも現れて「最初の挑戦者としてここに来たぞ」と王座挑戦を主張した。
さらにカイル・オライリーも現れて「俺こそ王座挑戦に値する」と王座挑戦をアピールすると突如リッジ・ホランドがオライリーを背後から襲撃。続けてジョーとダンがリングで一触即発となると突如現れたトマソ・チャンパがダンに襲い掛かって乱闘に発展したが、最後はジョーがLAナイトをヘッドバッドで蹴散らすとダンとホランドを睨みつけて牽制した。
※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)
▼ブロック・レスナーまで投入4時間11試合祭典:全容と詳細辛口評の肝
▼アメプロ夏天王山~多様性とは何か?片翼の飛行機パラ五輪リベンジ
※500円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻、銀行振込対応)
’21年09月02日号CMパンク-SスラムTakeover天王山 新日巡行 湘南プロレス Mミラー号