RAWシカゴ客CMパンク、ベッキー連呼!同じカード結末逆連続の失策

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 WWEニュースとしてはフィーンド、ブレイ・ワイアットの解雇があったが、本誌は電子書籍拡大版でチクリ、チクリ活字に残してきたことであり驚きはない。お化けのギミックはアレクサ・ブリスに乗り移っていた経緯である。もっとも、ブラウン・ストローマンと同じくAEWが盗る可能性はないと踏んでのことであり、大幅なダウン年俸で再契約になるのかもだが・・・。

 番組はボビー・ラシュリーから。ここでは約束通りゴールドバークが出てきて、ハンサムな息子が花道角の客席にいるという設定に。詳細は以下に続く。


 試合はドリュー・マッキンタイアとインド軍の抗争から。とりあえずハンディキャップ戦とかでシャンキー&ヴィア相手なんだが、まぁそれはどうでもいい。というか、誰も気にしてない(笑)。結局はジンダー・マハールがパイプ椅子を持ち出しても、聖剣エクスカリバーの方が勝つという絵をやりたかったようで。


 リア・リプリーとナイア・ジャックスのシングル戦は、ナイアがガチ流血したので公式写真は白黒に。そういえば、AEWが日本流のデスマッチをやって派手にダブルジュースやったのをWWEは「お茶の間向きのテレビ番組でなんてことを」とボロカスなんだが、しかし、番組の質でこのところ負けているのでは? 
 試合は巨体を丸め込んでのリア勝利。それからシェイナ・ベイズラーとの口論があり、さらにリップタイドのオマケ付きだったが、Hardway流血の予定外ながらなにも順番とかは変えてないと思う。


 T-Bar(ドミニク・ダイジャコビック)&Mace(ディオ・マデン)に、マンスール&ムスタファ・アリって、「また先週の再戦カードかいな」だけでなく、パンデミック期の人数絞ってやってた構成に逆戻りなのかと。しかも、”行って来い”で今回はマンスールが沈んで大型コンビの勝利。まして、試合後にもダブル・チョークスラムをアリが喰らうと。そりゃ海外ニュース見ていれば、デルタ変異株のフロリダの異常な繁殖数とか、日本の騒ぎの比じゃないんだが・・・。


 本誌が海外ネットワーク最強を名乗れるのはいいんだが、東京五輪の開幕以来、やたら長いメールが来るようになり、「シモーネ・バイルス(新日本東京ドームとの対比を報道したLAタイムズの巻頭記事)がどうたら」も、正直、記者は当初知らなくて、あとからリオ五輪体操女子の四冠王なんだと。そりゃどこの国も、五輪中継は自国の選手中心になるから「ニッポン選手大活躍」一辺倒なのは仕方ないのかと思っていたんだが・・・。
 日本時間の昨晩深夜から火曜早朝にかけてCNN見てると、そのシモーネ・バイルスが平均台には出ることになった件(本日、銅メダル)と、ベラルーシの美人陸上選手が亡命の2大ニュースであり、英国BBCにチャンネル変えてもその2つなのである。亡命事件はともかく、シモーネに関しては「ありゃ、やはり日本だけが世界情勢とかけ離れた報道なのか」と。
 そんな流れのあとにRAWを見たら、シャーロットが「シモーネ・バイルスの精神不安定はよくわかる」をやり出したのだ。RAWのシナリオ班、やはり時事ネタなのである。ただ、シャーロットのプロモ、途中から会場客が「ベッキー、ベッキー」とベッキー・リッチ復帰待望をやり出して、シカゴの客は勝手が多く一筋縄ではいかない。ただ、シャーロットもさすがというか、そのベッキーも咄嗟に取り込んで「オールステート・アリーナを満杯にしたのはワタシのおかげ、ベッキーじゃない」と、ヒール全開アドリブ加えていたから、さすがは一流である。そんな、覚えた台詞しか出来ないのが露呈してしまう奴などいくらでもいる怖い世界なのだ。
 セグメント内容は番組トリのニッキーA.S.H.戦煽りなのだが、さっきのRETRIBUTION組の試合といい、大人のファンは「ああ」と読めてしまったかと。ここでは正義の味方ニッキーが、パイプ椅子でシャーロットをどつき、メインはNo Holds Barred(何でもあり)戦なんだと。


 前週のRAWでナタリア姉御がかかとをくじいた件、今回は別角度からのカメラ再紹介があり、「ここかぁ」と納得なのだが、元パイパー・ニーブンのミスではないと思う。それにナタリアは過去にもくじいていた箇所なんだそうだ。手術したとのこと。しかし、今回は残ったタミーナとドゥードロップのシングル戦となれば、罰ゲームやらされてサモアン・ドロップに沈むのは仕方ないのか。
 ただ、例によってアクレサ・ブリス&人形リリーがスクリーンに登場、「エヴァ・マリーの負けぇ~!」とやるのは・・・今回は許す。


 ミズTV、ゲストはダミアン・プリーストなのだが、ついにシカゴのわがままな客、「CMパンク、CMパンク」やり出した。LIVE中継だから音を消すわけにもいかない。ちなみにAEWシカゴのユナイテッド・センター、前売りで早くも売り切れが近いとのこと。えらいことになってきた。プロレスはお客様がイチバン偉いんです。

 そのままダミアンとジョン・モリソンの試合、内容は良かったかと。ブロークンアローでダミアンです。

 ただ、そこから続けてダミアン&リコシェ組とモリソン&シェイマスのタッグ戦というのは、番組台割りを埋めるだけだったのか? これまたダミアンの必殺ヒット・ザ・ライトは、元のレコニングに名称戻ったようで・・・。


 でかいだけのオモスなんか、真面目に見る気が失せます。


 そしてキース・リーとキャリオン・クロスの再戦と。こうなるともう、最初から番組見てた大人のファンはどうなるかはわかったことだろう、スピリットボムで返り討ちに。それにしてもNXTでやってることをなかったことにするRAWのやり方、それでいいのか? そんなんだから、CMパンクのチャントをやられるんじゃないのか。
 ちなみに裏情報の計画では、クロスは負け続けて、そこにスカーレットが合流してから勝ち出すんだそうで・・・トホホ。巷では、また次の鷹木信悟の挑戦者はEVILとやってる某団体と、どっちがワーストかの議論沸騰だそうで。そりゃトニー・カーンAEW代表がベスト・ブッカー賞になるわな。こりゃダメだぁ。


 「俺の名前はレジー、最初の役がカーメラのフレンチ・ソムリエだったからレジナルドと名乗らされただけ」と自己主張を始めたレジー。24/7王座は今宵もリングで防衛戦です。相手はAKIRA TOZAWAと。さて、WWEの五輪対抗はサーカスの大道芸人が凄いか、アマの競技が果たして崇高なのか否か。めでたくベラルーシの美人選手はポーランド大使館に保護されたのであった。


 「こういう形式の試合はやったことない」と述べていたニッキーだが、もう最初からじっくり見てた方にはどうなるかは説明不要だろう。ただ、シャーロットのヒールが素晴らしい。確かにWWEの顔である。時を同じくして、親父リック・フレアーがWWEに契約解除を申し入れたという。風雲急なのであった。

■ WWE RAW
日時:8月2日
会場:米イリノイ州シカゴ オールステート・センター

◆ラシュリー vs. ゴールドバーグのWWE王座戦がPPV「サマースラム」で決定

 “超人類”ゴールドバーグが対峙したWWE王者ボビー・ラシュリーに再び王座挑戦を表明するとラシュリーがバックステージのインタビューでこの挑戦を受諾して2人のWWE王座戦がPPV「サマースラム」で決定した。王者ラシュリーと共にリングに登場したMVPは「ゴールドバーグは招待もしてないのに現れて王座挑戦を表明してきた。もしこの対戦を受けたら、ゴールドバーグの最後の試合になってしまう」と話しているとそこへゴールドバーグが姿を現した。ゴールドバーグはラシュリーを睨みつけると「誰かが何かを失うなら、それはお前のWWE王座だ。サマースラムでお前は俺のスピアーで沈むことになる。次はお前だ!」と再び王座挑戦を表明してリングを後にした。
 しかし、ラシュリー&MVPがリングサイドにいたゴールドバーグの息子を睨みつけて挑発すると戻ってきたゴールドバーグはスピアーでMVPを沈めて「息子に手を出したら殺すぞ」とラシュリーを牽制した。その後、ラシュリーはインタビューで「ゴールドバーグはサマースラムに息子を連れてくるといい。ゴールドバーグが惨敗するのを目撃できるからな」と返答して王座挑戦を承諾した。王者ラシュリー vs. ゴールドバーグのWWE王座戦が行われるPPV「サマースラム」は日本時間8月22日にWWEネットワークで配信される。

◆戸澤陽が“忍者パワー”不発で24/7王座奪還ならず

 戸澤陽が王者レジーとの24/7王座戦で“忍者パワー”攻撃を狙うも不発となり、レジーの前転セントーンに沈んで王座奪還に失敗した。試合前に戸澤はレジーのベルトを指差して「俺の物だ」と意気込むもレジーは戸澤の攻撃を華麗にかわして余裕を見せた。攻撃が当たらず戸惑う戸澤は突如「ストップ」とレジーに大声を上げると「忍者パワー」と唱えて会心の一撃を狙ったが、最後はこの攻撃もかわしたレジーがバックエルボーから前転セントーンを放って3カウント。戸澤は王座奪還に失敗し、王者レジーは先週に続いて王座防衛に成功した。

◆王者ニッキーA.S.H.がノー・ホールズ・バード戦で次期挑戦者シャーロットに逆転勝ち

 “オールモスト・スーパーヒーロー(A.S.H.)”ことRAW女子王者ニッキーA.S.H.が反則裁定なしのノー・ホールズ・バード戦で“女王”シャーロット・フレアーをスウィンギング・ネックブリーカーで仕留めて逆転勝ちした。先週行われたノンタイトル戦の雪辱を狙うニッキーは序盤からクロスボディで攻め込むも王座奪還を目論むシャーロットはバリケードを突き破るスピアーでニッキーに大ダメージを与えた。さらにシャーロットがパワーボムでニッキーを解説席に叩きつけて試合を圧倒したが、放ったスピアーをニッキーによけられてテーブルに誤爆。

 これで形成逆転となるとニッキーがスウィンギング・ネックブリーカーでシャーロットを沈めて3カウント。ニッキーがシャーロットに逆転勝ちして先週の雪辱を果たすと自身のベルトを掲げて勝利をアピールした。

 王者ニッキー vs. シャーロット vs. リアのロウ女子王座トリプルスレット戦が行われるPPV「サマースラム」は日本時間8月22日にWWEネットワークで配信される。


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