[ファイトクラブ]ジュリア&朱里=テルマ&ルイーズよりヤバい二人が広島大暴走!

[週刊ファイト5月13日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ジュリア&朱里=テルマ&ルイーズよりヤバい二人が広島大暴走!
 photo & text by 猫山文楽拳
・令和のテルマ&ルイーズ?激ヤバのジュリア&朱里!
・オープニングから掴まれるめまぐるしくも華やかな攻防!
・現役中学生ファイター広島で赤いベルト所持者に散る
・「何度やったって同じだよ ぽいぽい」なつぽい、たむを挑発
・小波凱旋試合岩谷が月面水爆で金星掴む
・「アリカバー!」Alto livello KABALIWAN「このまま走って」行きつく先は?


■ STARDOM Golden Week fight tour 2021
日時:2021年5月2日(日)13時(観衆304人/コロナ対策限定数・主催者発表)
会場:広島産業会館(西館)

<第5試合 ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合>
[王者チーム]◯ジュリア&朱里(Donna del Mondo)
 20分12秒 ノーザンライトボム⇒片エビ固め
[挑戦者チーム]渡辺桃&●AZM(Queen’s Quest)

 「朱里が・・・私の暴走をどめてくれると思ってたんですが」
 試合後ジュリアが苦笑いしながらパートナーに苦笑い。
 理性のブレーキ完全崩壊、ジュリアの暴走を止めだてするどころか煽りに煽ったのは朱里のほうだった。

 タガが外れたアウトローほど限りなく自由でヤバいものはない。

ちょっと待った、このシチュエーションどこかで見た記憶が・・・
令和のテルマ&ルイーズ?激ヤバのジュリア&朱里!

 1991年公開アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞の脚本賞を獲得したリドリー・スコット監督作品『テルマ&ルイーズ』で、暴走逃避行を展開したテルマ&ルイーズそのままではないか。
 さしずめ朱里は、そもそも優柔不断で流されやすい専業主婦テルマだったのに運命に翻弄されるうち本能が目覚め、ジュリアのルイーズも驚く豹変ぶりを果たし拳銃構えてぶっ放すまでに覚醒したのか。
 『エイリアン』、『ブレードランナー』『グラディエーター』あるいは『ブラックレイン』など数々のヒット作品を世に出したリドリー・スコット監督だが、映画『テルマ&ルイーズ』は彼の作品のなかでもエポックメイキング的な映画と位置付けられている。
 専業主婦のテルマと独身のルイーズが日頃の憂さ晴らしにとドライブ旅行に出かけたところ、テルマを暴行しようとした男をルイーズが銃で殺害、成り行きで逃避行するうちにふたりはとんでもないアウトローに変貌し、凶悪犯として追われる身となる。
 ことにテルマの変貌ぶりは別人レベル。所持金をだまし取られ無一文になったとき、テルマは躊躇せず強盗を働きルイーズをあ然とさせるのだ。
 
 試合後のマイク、朱里のハイテンション暴走ぶりにジュリアがタジタジの一幕も。
朱里「アリカバー!」

ジュリア「です!皆さん名前だけで覚えてもらえたらと思ってるんだけど。まあ初防衛の相手にMOMOAZが今日挑戦してくれて、ずっとこの生え抜きの2人っていうのは私の中でも気になる存在だったから、これが生え抜きとコミュニケーションを取っていく上でのきっかけになるような日になれば私は嬉しい。渡辺桃に対してもイジメ足りないし!」

朱里「まあ今日の感じだと楽しみだね。いやメッチャ見ててゾクゾクしたわぁ~!なんかこっちも熱くなるねぇ!自分も今、詩美ちゃん詩美ちゃん詩美ちゃんってなってるんだけど、こっちも燃えてきちゃうね」

ジュリア「私が暴走したら朱里はきっと止めてくれるんだろうなって思ったんだけどこれはちょっと」

朱里「一緒に暴走しよう?!」

ジュリア「うん、一緒に暴走しよう。モノが違う狂気だもんね。行くしか無い」

朱里「どこまでも!」

オープニングから掴まれるめまぐるしくも華やかな攻防!
 関東関西の緊急事態宣言を受け全国各地のプロレス興行、あれもこれもそれもどれも中止決定が相次ぐ中、しかも初夏の嵐が日本列島を席巻するという最悪条件下で、コロナ対策万全で座席数を大幅に間引いて開催されたスターダム広島大会。
 限定数貴重なチケットを手に入れたプロレスファンの、あたかも超満員の如き熱気みなぎる会場の真ん中で世界最高峰の女子プロレス団体の選手たちが、まばゆいばかりの輝きを放って美しくも凄まじい激闘を展開した。

<第1試合 3WAYバトル>
◯上谷沙弥(Queen’s Quest)
 6分44秒 スタークラッシャー⇒片エビ固め
●レディ・C(新人)
※もうひとりは妃南(Queen’s Quest)

 オープニングマッチからハイスピードかつ見ごたえある展開に観客は熱狂。
 3人入り乱れ譲らず、目にもとまらぬ技の応酬は上谷が長身177センチのレディCをスタークラッシャーで豪快にマットに突き刺して3カウント。


 レディC元の職業教師。リングネームは「プロレスラーらしい名前でやっていきたい」とてロッシー小川に命名してもらったそうだ。

現役中学生ファイター広島で赤いベルト所持者に散る
<第2試合 シングルマッチ>
◯林下詩美(Queen’s Quest)
 4分36秒 コウモリ吊り落とし⇒片エビ固め
●吏南(大江戸隊)

 現役中学生ファイター吏南が赤いベルトの王者・詩美に挑んだ第二試合。
 むき出しの闘志で真っ向勝負をかける。
 ショルダーアタックからボディスラムで叩きつけられるも、折れずひるまず俊敏に低空ドロップキックから顔面への低空ドロップキックと畳みかけノーザンスープレックス。
 とにかく勢いがあった。が、要所要所詰めが甘く最後は詩美の強烈なラリアットをまともに食らって吹っ飛ばされ、ダメ押しのコウモリ吊り落としで強制終了。

「何度やったって同じだよ ぽいぽい」なつぽい、たむを挑発
<第3試合 6人タッグマッチ>
中野たむ&●白川未奈&ウナギ・サヤカ(COSMIC ANGELS)
 14分0秒 炎華落とし⇒片エビ固め
◯舞華&ひめか&なつぽい(Donna del Mondo)

 アーティスト・オブ・スターダム王者COSMIC ANGELSの3人とベルト総取りを宣言しているDonna Del Mondoの3人による眼目の対決。


 試合開始から高濃度の刺激が生まれ観客はハイスピード&華やかな激闘に酔いしれた。


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