SmackDown4ヶ月ぶり長尺U王座戦Rレインズ締殺Dブライアン追放

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 冒頭から強調されたのはユニバーサル王座戦が4ヶ月ぶりに、地上波FOXの無料で見られるSmackDownで行われるという点だ。確かにPPVのカードには違いない。本誌先行報道通り、どうなるかはわかっていることなんだが、本当にたっぷり尺も与えてじっくりやらせたんだから文句のつけようがない。このカード1本で勝負した今回の番組は、以降も各スーパースターが「どっちが勝つか」に答える映像セグメントが随所に挿入される形で進行、セス・ロリンズは意外にも「ブラインが勝つ」とセザーロとの抗争を見据えるが、ギークのミズは「当然ローマンが勝つ!」とか笑かしてくれる出番の選手もいる構成にしていた。お前が言うなよ~。もちろんイチバン熱弁をふるったのは、尺も貰ったポール・ヘイマンだったのだが・・・。


 リング上に関してはビアンカ・ブレアから。当然ベイリーがいちゃもんを付けに絡んできて、そこにストリート・プロフィッツ、現タッグ王者ドルフ・ジグラー&ロバート・ルードもという展開に。ここで悪名高き長いCM時間になるんだが、開けたら男女混合の6人タッグになっていたというのはgoodである。「なんでここでCMなんだ?」と気勢がそがれる場合が多々あるので、ああ、なるほど6人タッグになってたのかならアリだ。イチイチ説明はしなくて見たらわかること。
 ちなみにそのCM箇所(日本向けは意味のない週間予定一覧の画像が延々と続く、当日のしか見ない熱心なユニバースには全く無用)を飛ばせるから週間の自動録画にして追っかけ再生で鑑賞するパターンなのは本誌だけではないと推測されるが、J-Sportsさん、なんか信号認識を間違えているのか勝手に朝6時からのらしい字幕入り先週の番組がPanasonic DigaのHDDで始まって「ぎょ!」としたじゃないか。Togetherは「共に」という字幕のようで、「へぇ~」とは思ったが、そんな先週の番組なんか二度見てる時間ないよ。慌ててチャンネル合わせ直した次第。こういうのは出しておかないと、同じく録画失敗したユニバースは非常に多いのではなかろうか。


 試合はベイリーさんがNOと言ったからだと思うが女子は女子とだけ闘う形式にしていたが、ベテラン組がいるからオープニングとしてうまく出来ている。最後は、間違いなくプロレス史上もっとも高く飛べる、モンデス・フォードのフロッグ・スプラッシュでルードがフォールガイだった。


 但し、次のナイア・ジャックス&シェイナ・ベイズラーvs.ナタリア&タミーナというのは、やっぱりダメ試合に。だいたい親父ジミー・スヌーカだからタミーナのスーパーフライって、一度目のはトップロープに駆け上がるのにモタモタ、モタモタで呆れた。フィニッシュのスーパーフライも、空中フォームが重すぎて技になってない。モンデス・フォードの跳躍力を見たあとの順番もあるが、いつまでこんな酷いカードやってるのか。はい、寝たのはまたシェイナでした。


 次回PPV名義が『レッスルマニア:バックラッシュ』だから、再戦はとっておくのかと考えるのが普通だが、アポロ・クルーズとビッグEのインターコンチ王座戦もここに投入。やはり全米だけで200万人が見ている金曜夜8時の地上波FOX番組重視なんでしょう。

 ということで、こちらももう一つの目玉扱いだからキッチリ尺貰って攻防を魅せてくれる。ビッグエンディングが決まりフォールなんだが、コマンダー・アジーズが足を引っ張ったので反則裁定の王座移動ナシ。もう一回あるのかも(笑)。お約束でケビン・オーエンズが乱入、最後はサミ・ゼインもヘルバ・キックをかますと。ここでアジーズの”ナイジェリアン・ネイル”が炸裂なんだが、ゼインのセールは咽喉押さえてのたうち回るんで、パンチというよりは東洋の神秘チョップなんだという・・・。まぁ首筋辺りに緩くやってるだけなんだが、上手いゼインのおかげでやっとわかりました(笑)。


 そして大トリのユニバーサル王座戦、ローマン・レインズvs.ダニエル・ブライアンである。時計見て、え?このままこのカードでやるのかと思ったユニバースは少なくないと思うが、PPV級カード、ちゃんとデリバーしてくれて大満足なのだった。

■ WWE SmackDown
日時:4月30日(現地時間)
会場:米フロリダ州タンパ サンダードーム(イングリング・センター)

◆中邑真輔が「俺は待っているぞ」と王者ローマン・レインズとの王座戦を待望

 “キング・オブ・ストロングスタイル”中邑真輔が王者ローマン・レインズとの王座戦を熱望した。スマックダウンで行われるレインズ vs. ダニエル・ブライアンのユニバーサル王座戦に関してインタビューに答えた中邑は「どっちが勝つかだって?ダニエル・ブライアンだ。ブライアンがこの勝負に負けると失うものが大きいからな。でも、もしローマンがダニエルを倒したら…。奴とは因縁がある。俺は待っているぞ」とレインズとの王座戦を望んだ。中邑は今年1月にユニバーサル王座挑戦権をかけたガントレット戦で3連勝の快進撃も、レインズの策略で敗戦して2人の遺恨が勃発。その後、2月の男子30人ロイヤルランブル戦直前に中邑は「世界王座だ。俺は世界王座を手にしたい。ローマン、お前を恐れていないぞ」と王者レインズを名指しにして世界王座奪取を誓っている。

◆“イエス男”ブライアンが王者レインズとの王座戦に敗れてスマックダウン追放

 “イエス男”ダニエル・ブライアンが王者ローマン・レインズとのユニバーサル王座戦に敗れ、スマックダウン追放が決定した。ブライアンのスマックダウン追放を条件としたこの王座戦で、負けられないブライアンは序盤からドロップキックやイエスキックで先制すると、レインズもカウンターのクローズラインや2ndロープからのパワーボムで反撃した。さらにレインズのスピアーがバリケードに誤爆すると、ブライアンはダイビング・ヘッドバットやランニング・ニーから渾身のイエスロックでレインズを捕まえたが決定打とはならず、最後はこれを回避したレインズがパワーボム2発からのギロチンチョークでブライアンを失神させてレフェリーストップ。レインズが王座防衛に成功してブライアンのスマックダウン追放が決定した。

 試合後にはレインズが倒れ込んだブライアンにパイプ椅子攻撃を狙ったが、ここで現れたセザーロがレインズにアッパーカットを放って救出。

 しかし、セザーロは続けて現れたレインズの“右腕”ジェイ・ウーソに襲撃されてロープに張り付けにされると、最後はレインズが躊躇なくブライアンの顔面にパイプ椅子攻撃を叩き込んだ。


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