今『ストロングスタイルプロレス』が断然面白い。4・22後楽園、“初代タイガーマスク”佐山サトル『ストロングスタイルプロレス Vol.10 〜初代タイガーマスク40周年記念第1弾〜』も神興行の完成度となった。
所属選手が3人という現状、いきおい様々な選手がリングに上がるストロングスタイルプロレス。
超多団体時代にあっては珍しくない事ではあるが、15年の歴史、そして偉大なる初代タイガーマスク佐山サトルの名を冠する団体とあって、名だたるレスラーが集うリングはさながら梁山泊の様相を呈している。
以前からその流れはあり、時としてカオスな大会にもなっていたが、ここ最近『ストロングスタイルプロレス』が興行としての完成度を高めているのが、日高郁人の猛特訓下、強さにてプロレスラーとしての闘いを通じた表現力を急速に増している間下隼人、スーパー・タイガーの存在である。
初代タイガーマスク/佐山サトルの2年振りのリングインを受けて第4試合に登場した、UWAアジアパシフィックヘビー級選手権王者・間下隼人は、前王者将軍岡本と真っ向勝負の肉弾戦。
規格外のスーパーへビーの猛撃で壮絶な玉砕を遂げたものの、初代タイガーマスク40周年に相応しいド迫力ファイトで場内を沸かせた。
負けました。将軍岡本強い。しかしここで折れるほど甘く育てられてないので…巻き返します🔥#ss_pw#ストロングスタイルプロレス #一発が重すぎる
— 間下隼人 (@hayato820) April 22, 2021
そしてメインには、レジェンド王者・スーパー・タイガーが登場。
こちらもスーパーヘビー級の河野真幸と1歩も退かぬ壮絶な攻防を展開。
最後は河野真幸の巨体を大きく弧を描いて投げきり、見事な防衛で師である初代タイガーマスク/佐山サトルのデビュー40周年記念大会第一弾を締めくくった。
スーパータイガーは、マイクを握ったところへ乱入してきた村上和成と舌戦を展開すると、
「2021年、初代タイガーマスク40周年! 俺が! 本物の虎見せてやるよ! ありがとうございました!!」
と、咆哮。
かつて、強さを活かしきれない表現とのギャップに苦しみ、悩める虎としてメインイベントを張った事もあるスーパー・タイガー。
しかし今や強さと表現力を兼ね備えたプロレスラーとして覚醒。堂々とメインイベンターの役目を果たした。
初代タイガーマスクが世に出て40周年。2021年は、スーパー・タイガーが、名実共に「初代タイガーマスク」の後継者となるという意味でも記念すべき年となりそうだ。
■ “初代タイガーマスク”佐山サトル『ストロングスタイルプロレス Vol.10 〜初代タイガーマスク40周年記念第1弾〜』
日時:4月22日(木) 開始18:25
会場:東京水道橋・後楽園ホール
観衆:703人(満員札止め=主催者発表)
ニコプロにてアーカイブ配信中(途中まで無料試聴可)
https://live.nicovideo.jp/watch/lv331468900
今大会も『(株)Nadya』社の協力で、徹底した感染症予防対策を施しての開催となった。
<メインイベント レジェンド選手権試合 60分1本勝負>
[王者]
○スーパー・タイガー(ストロングスタイルプロレス)
11分04秒 タイガースープレックスホールド
●河野真幸
[挑戦者]
※第15代王者スーパー・タイガー初防衛に成功
<セミファイナル タッグマッチ30分1本勝負>
○ケンドー・カシン(はぐれIGFインターナショナル) 田中稔(GLEAT)
13分47秒 腕十字固め
大谷晋二郎(プロレスリングZERO1) ●高岩竜一(フリー)
<第4試合 UWAアジアパシフィックヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[王者]
●間下隼人(ストロングスタイルプロレス)
12分31秒 カイケツ
○将軍岡本(ブードゥー・マーダーズ)
[挑戦者]
※将軍岡本が第5代王者となる
「自分がやらなきゃいけないのに…」
と絞り出した間下隼人。
「自分なりの目標、道筋、練習、心構えを見つけて、絶対復習してやる」
と、リベンジを誓った。
【初代タイガーマスク登壇挨拶】
初代タイガーマスク/佐山サトルのかつての付き人、山ちゃんこと山崎一夫が登場。新日本プロレス退団からタイガージム、第1次UWFと付き従い、袂を分かった弟子から花束が贈られた。
<第3試合 女子スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負>
○ジャガー横田(ワールド女子プロレス ディアナ) 伊藤薫(フリー)
10分53秒 エビ固め
雪妃真矢(アイスリボン) ●安納サオリ(フリー)
「怪我をした事がないので心配していない」
と語っていた安納サオリだが、全女師弟コンビの波状攻撃で腰を破壊され、立つのがやっとの状態に追い込まれた。
<第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
○村上和成(フリー)
7分13秒 サッカーボールキック⇒体固め
●阿部史典(プロレスリングBASARA)
<第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
スーパー・ライダー(ストロングスタイルプロレス) ○日高郁人(ショーンキャプチャー)
9分38秒 石見銀山⇒体固め
伊藤崇文(パンクラスism) ●頓所隼(フリー)
修斗vs.パンクラス対決!
伊藤とのグラウンドの攻防を楽しむスーパー・ライダーが中々帰って来ないから心配した、という日高郁人。
若い選手の台頭による活性化を歓迎しつつも、馬が合うこのコンビでもっと暴れたいと意気軒昂で、タッグリーグ戦が開催されれば参戦したいとのこと。
※詳しくは電子書籍版『週刊ファイト』4月29日号に掲載
初代タイガーマスク 佐山サトル & ストロングスタイルプロレス 一般社団法人 初代タイガーマスク後援会 公式サイト
http://www.firsttiger.jp/
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