4月25日(日)『KNOCK OUT 2021 vol.2』選手インタビュー!ぱんちゃん璃奈 vs. MIREY、松﨑公則 vs. 花岡竜

©Def Fellow
 2021年4月25日(日)後楽園ホールにて開催される『KNOCK OUT 2021 vol.2』に出場する。ぱんちゃん璃奈 vs. MIREY、松﨑公則 vs. 花岡竜の試合前インタビューコメントが届いた。

■『KNOCK OUT 2021 vol.2』
日時:2021年4月25日(日) 17:00開場 18:00開始変更⇒16:45開場 17:30開始
会場:後楽園ホール
主催:株式会社 Def Fellow
協賛:株式会社FOREST PLANET マリオンアパレル株式会社 清水工業株式会社 ポノス株式会社 株式会社Tカンパニー 株式会社OFFICE MIRAI 備長炭焼き鳥・駅 セイクリッドフォース株式会社   
【チケット価格】
SRS席(最前列):¥20,000(¥20,500)RS席:¥15,000(¥15,500)S席:¥10,000(¥10,500)A席:¥7,000(¥7,500)
※全席指定/消費税込み
※今大会は新型コロナウイルス感染症対策のため、座席数を制限して販売いたします
※カッコ内は当日料金
※6歳未満は入場無料。ただし保護者同伴で膝上にてご観戦ください。(小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料) 
【チケット販売所】
チケットぴあ
OFFICIAL SHOP
出場各ジム

・「ツイキャス」にてライブ放送
ライブ観戦チケット:3,300円(税込)
ファイター応援チケット:6,600円(税込)
17:30より全試合終了までのPPV有料生配信。購入下記ページより
https://twitcasting.tv/kb_knockout/shopcart/67973
※視聴期限:2021年5月9日(日) 23:59 まで。何度でも視聴可
◆実況メンバー
ゲスト解説:安本晴翔(やすもと・はると)/橋本道場/KNOCK OUT-REDフェザー級王者
解説:高崎計三(たかさき・けいぞう/フリーライター)
実況:四家秀治(よつや・ひではる/ボイスオン)

勝利者賞
・バズーカ巧樹 vs 大谷翔司 WINボーナス「無法島賞」30万円
・ぱんちゃん璃奈 vs MIREY WINボーナス「創世のタイガ賞」20万円

◇既定カード(8試合)

4・25(日)『KNOCK OUT 2021 vol.2』後楽園大会!カード発表!3・13(土)『KNOCK OUT ~The REBORN~』選手コメント!壱・センチャイジム & 古村光


<メインイベント第9試合 KNOCK OUT-BLACKライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R>
バズーカ巧樹(王者/菅原道場) Bazooka Koki
 VS.
大谷翔司(挑戦者/スクランブル渋谷) Shoji Otani

4月25日(日)『KNOCK OUT 2021 vol.2』タイトル戦で再戦!バズーカ巧樹 vs. 大谷翔司インタビュー!


7人のKNOCK OUTチャンピオンが勝敗予想!

<セミファイナル第8試合 スーパーファイト/KNOCK OUT-BLACK(契約ウェイト調整中)/3分3R・延長1R>
ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE) Panchan Rina
KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者
 VS.
MIREY(HIDE GYM)
J-GIRLSピン級王者
WMC日本女子ピン級王者

◇ぱんちゃん璃奈
「今回はレベルの差を見せて勝って、戦いたい相手にアピールします!」

──先日のカード発表会見では、「再戦したいわけではなかった」というMIREY戦決定の経緯や今後の希望などについて、かなり言いたいことを言った感じに見えました。
ぱんちゃん いえ、めちゃめちゃオブラートに包みましたけど、大人なので(笑)。

──そうでしたか(笑)。ただ、対戦相手も決まって試合も近づいている今は、試合に対してどういう気持ちですか?
ぱんちゃん 今回は楽しみしかないですね。いつもだったら「この相手にはこういう対策をして、確実に勝つぞ!」とか考えてるんですけど、この半年でいろんなことができるようにもなってきたので、自分のパフォーマンスに対する挑戦、どこまでできるかという感じでとらえてます。

──ということは、不安要素は全くない?
ぱんちゃん 全くないですね。前回のMARI戦(昨年11月)でもありませんでした。その前はあったんですけど、どんどんどんどん不安は減っていってます(笑)。自分の動きがよくなってきていて、自分で「変わってきたな」という実感があるので、対策してきたことをきちんとやって、自分の蹴りやパンチがきちんと出せれば、絶対負けることはないと思っています。だから、いかに自分の攻撃を出せるかということで、相手というより自分の問題という感じです。

──会見の際、一つ気になったのが「ダウンを取って勝つ」という言葉にとどめていたことです。「倒す」「KOする」と言わなかったのには理由があるんでしょうか?
ぱんちゃん 「まだKOまではいけないかな」と、自分で思ったんです。「今のパワーとか今の蹴りだったらダウンは取れる」とMARI戦でも思ってたし、今回も思ってるんですけど、失神させてのKOはまだ難しいと思っているので、ダウンを必ず1回、2回取るというのが今回の目標です。

──今回はそこまでということなんですね。
ぱんちゃん はいMIREY選手には前回、判定で勝っている(2019年10月)ので、同じ勝ち方では成長を見せられないと思っています。だからきっちりダウンを取るというところが今回の課題だと思っています。

──いつもそういう風に、段階を踏んで考える方なんですか?
ぱんちゃん 現実的に考えるという感じですね。今はダウンが目標で、そこがまだできてないのにいきなりKOというのは難しいかなと思っていて。そこで感覚を掴めればKOも自然とできてくると思うので、一発KOとかじゃなくて1発ダウン、2発ダウンという感じです。

──そのダウンを奪う攻撃というのは?
ぱんちゃん 蹴りでもパンチでも、どっちでも取れると思ってます。どこの部分でも取れると思うぐらい、今回は差があるかなと。

──前回のMIREY選手との対戦では、打たれ強さやタフさは感じませんでしたか?
ぱんちゃん 今まで戦ってきた他の選手たちもみんな打たれ強かったので、彼女が特にとは感じなかったです。ただ、1回も倒れてない選手でも、倒れることは全然あると思うので。二度と私とは戦いたくないと思われるように、心を折りたいと思います。

──今大会の試合順も発表されて、セミファイナルに決まりました。それについては?
ぱんちゃん セミファイナルだろうなと思ってました(笑)。メインがタイトルマッチで、私がセミだろうなと。昨年8月のタイトルマッチ(MISAKI戦)がダブルメインの第1試合で、前回(MARI戦)がメインだったんですけど、一緒だなと(笑)。特に今、順番にはこだわってないです。ただ、一つ前が龍聖君の試合で派手にKOすると思うので、その後だけに頑張らないとなと思ってます(笑)。

──何で対抗しましょうか。
ぱんちゃん 華は私の方があると思ってるので(笑)。彼はド派手なKOをすると思いますけど、私はスピードとかアグレッシブさを見てもらえたらと思います。この女子の階級で、私はリーチだけだと思われているみたいなんですが、スピードも負けないぐらいあるという自信があって、そのリーチとスピードを使って当てれば誰も入って来れないと思ってます。

──この欠場期間中に、『REBELS』がファイナルを迎え、『KNOCK OUT』はREBORNということになりました。そうした展開を、どう見ていましたか?
ぱんちゃん 以前は「出たい」と思っていたんですけど、普通に考えてパンチが打てていなかったので、「無理して出て中途半端な試合をするよりは、逆に出なくてよかったな」と思いました。3月に出るのは厳しくて、この4月大会がギリギリだったかなという感じだったんですが、今は準備万端になったので、今は見せられるという気持ちが強いですね。

──イベント全体の流れの中で、『KNOCK OUT』の主役争いも活発になってきました。先ほど名前が出た龍聖選手もその一人ですし、もちろんぱんちゃん選手もその中にいると思います。そこについては?
ぱんちゃん 龍聖君以外は、主役候補とは思わないですね(笑)。彼はこれからもっともっと目立っていくだろうなと思います。私は別に主役になりたいわけではなくて、強さを見せたいので。主役が弱かったらちょっと……と思うし(笑)、強いところを見せられればいいので、別に今まで通りで応援してくださってる方が十分いてくれるので、特に意識はしてないですね。

──もう一つ、今大会ではもう1試合女子の試合が組まれていて、デビュー戦の相手だった川島えりさ選手が……。
ぱんちゃん (遮って)読みましたよ、インタビュー。私は興味ないです。デビュー戦の後もプロで8戦やってきてプライドも持ってるし、戦う相手も違いすぎるし。「勝ち方で勝負」みたいなことも言ってましたけど、そこに関しても負けないと思います。今は次の相手と、その先の選手を見ています。

──分かりました。女子という点では、いろんなイベントで女子が盛り上がっていると言われていますが、そこはどう見ていますか?
ぱんちゃん 悶々としてますね。戦いたい選手がいるんですよ。彼女と戦いたいし、戦ったら勝てるなとも思っているので、今回しっかり勝ってアピールしようと思っています。

──それも楽しみにしてほしいと。
ぱんちゃん はい。今回いい勝ち方をしてアピールして、次戦でその選手と組まれなかったら暴れようと思ってます(笑)。

──暴れるのは思いとどまってほしいですが……(笑)。
ぱんちゃん でも今回は、そのためにどうしても差をつけて勝たなきゃと思ってるのは確かですね。今回もダラダラッと勝ってしまったら、言う資格がないので、一つレベルが違うというところをしっかり見せて、みんなが見たいカードを組んでもらおうと思ってます。

◇MIREY
「ダウン? 取れるなら取ればと。1年間温めた隠しアイテムで勝ちます」

──今回はぱんちゃん璃奈選手と1年半ぶりの再戦となりました。まず前回の試合を、今振り返るといかがですか?
MIREY 前回は後楽園ホールで初試合ということと、『KNOCK OUT』さんという大きな舞台に初出場ということもあって、すごく緊張してしまってカタカタだったんで、日頃の自分を出すことができなかったというのが、一番反省点ですね。

──なるほど。ぱんちゃん選手についてはどういう印象でしたか?
MIREY いや、別に特には、何とも。予想通りに、前蹴りで来る選手だなあという感じでしたね。攻撃については、別にないです。パンチとか蹴りとかも効いてなかったので。自分の戦いさえできていれば、全然いけたと思います。リングに上がる前から、会長に「アガり過ぎだ」って言われてたので(笑)。

──今回はアガらずに済みそうですか?
MIREY そうですね、2回目なので、後楽園ホールはもう攻略してないといけないなと。会長からも「次はいいかげんにしてくれよ」って言われてます(笑)。

──ぱんちゃん選手はカード発表会見で「ダウンを取って圧倒的に勝つ」と言っていましたが。
MIREY ああ、チラッと見ました。「やれるもんならやってくれよ」という感じです(笑)。私も打たれ強いつもりなので、ダウンも取れるなら取ればと。それに、私だってコロナのせいでこの1年3ヵ月ぐらい試合をしてなかったですけど、遊んでたわけじゃなくて、練習はしっかりやってたんで。

──その練習で、一番意識した部分はどこですか?
MIREY このコロナの影響で、ジムが使えなかった期間があったんですよ。ジム練習ができなかったので、会長とか他の選手と一緒に、私が大の苦手なラントレーニングをイヤというほどやらされたんです。だから足腰がメチャクチャ強くなって、踏ん張る力、踏み込む力が増したし、蹴りの威力はすごく上がってるので。今日もそうだったんですけど、練習しててもすごくいい感じに仕上がってるので、そこはぜひ皆さんに注目してほしいなと思います。

──ラントレをかなりやったということは、スタミナもアップしていそうですね。
MIREY そうですね、肺活量もかなり上がりました。公園でひたすら走ってばっかりだったので(笑)。ホントに苦手だったので、精神的にもすごく強くなったと思います(笑)。

──今回、どう勝ちたいですか?
MIREY 逆にダウンを取って勝ちたいですね。まだコロナの影響が出る前に、奥脇奈々選手との試合の前にタイで試合をして、首相撲からのヒザでTKO勝ちしているので、その時の喜びをもう一度味わえるようにやりたいです。

──ではMIREY選手のことを改めてお聞きしたいんですが、ペルーのご出身なんですよね?
MIREY はい。ペルーの首都、リマで生まれました。お母さんがペルー人で、お父さんが日本人とペルーのハーフなので、私はクォーターになります。最初に両親が出稼ぎで日本に来て、私と兄弟はその1年後に来ました。それが、私が5歳の時です。

──では、小さい頃にペルーにいて、育ったのはほぼ日本でということですね。日本語はこちらに来てから?
MIREY そうです。ペルーではスペイン語だけを使っていたので、日本語を覚えるのは大変だったと思います。お母さんに聞くと、小学校から泣きながら帰ってきてたらしいです。そんなに覚えてはいないですけど、環境も変わったし、苦労したんだと思います(笑)。

──キックボクシングを始めたのはダイエット目的だったということですが。
MIREY はい。太ってしまっていたので、ダイエットしたくて。6年前ぐらいですね。

──しかしダイエットだったらいろいろと方法があると思うんですが、その中でキックボクシングを選んだのはなぜだったんですか?
MIREY 普通のフィットネスジムは、性格的に続かないだろうと思ったんです。私自身、格闘技を見るのがすごく好きで、アンディ・フグ選手とか魔裟斗選手、ブアカーオ選手が活躍してる頃のK-1が好きだったんですよ。なので、せっかく痩せるならそっち系のジムに行こうと思って、自分に一番しっくり来たHIDE GYMに入会しました。

──では最初は、試合に出るとかプロになることは考えてなかったんですね。
MIREY 全然考えてませんでした。むしろ最初は、1ヵ月に1回顔出せばいいぐらいだったので。でも、だんだんジムに通う回数も増えてきて実際に痩せてきて、他の会員さんがアマチュアの試合に出ているところを見るようになって、彼らから「楽しいよ」というのを聞いたんですね。「本当にそうなのかな?」と思って、私も出てみたというのがきっかけですね。

──アマチュア戦績はどれぐらいですか?
MIREY 10試合前後ですかね? そのうち7か8は勝ったと思います。最初の方は負けてばっかりでしたけど(笑)。

──そこから今や2冠王ですね。選手としての夢は?
MIREY 世界タイトルを獲りたいです。

──今回対戦するぱんちゃん璃奈選手は、前回の対戦の後に『KNOCK OUT』のベルトを獲りました。そこには?
MIREY 申し訳ないですけど、そこには興味ないです。今、私は2本のベルトを持っていますが、自分から見ても強いし、タイ人から見ても強いと思われている選手が何人かいるじゃないですか。そういう選手たちとやりたいと思っていて、そのために日々努力をしているので。

──では、今回の試合のテーマは何になりますか?
MIREY 今回まず一番は、ホントに恥ずかしいんですけど、「アガらずに試合をすること」です。ベルトを2本も持っていて何を言ってるんだって話ですけど(笑)。2つめは、今までの「ハードパンチャーで右フックが強い」というようなMIREYのイメージを覆すような試合をすることですね。そこだけじゃないぞと思わせる隠しアイテムを、この1年間ずっと温めてきたので、それを皆さんに見せたいです。それで「世界タイトルに向けてもおかしくない選手だな』と思わせたいですね。

──ぱんちゃん選手はベルトを持っているだけでなく、人気もある選手です。そこは?
MIREY 全然全く興味ありません!

──ものすごい即答でしたね(笑)。
MIREY ホントに興味ないです。私は、自分が強くなりたいだけなので。他は本当に興味ないです(笑)。

──では最後に、今回の試合で一番見てほしいポイントは?
MIREY 新しいMIREYになっているので、それを見てほしいですね。

──あとはアガらずに戦うだけと(笑)。ありがとうございました!

<第7試合 KNOCK OUT-BLACKフェザー級/3分3R・延長1R>
龍聖(TRY HARD GYM) Ryusei
2001.4.11生/神奈川県相模原市出身/19歳(試合時は20歳)/175㎝/左右スイッチ/7戦7勝(6KO)
 vs.
No-Ri-(ワイルドシーサーコザ) ※読み方は「ノーリー」
1992.3.15生/沖縄県沖縄市出身/29歳/169㎝/オーソドックス/23戦15勝(2KO)7敗1分
元TENKAICHIバンタム級王者

4月25日(日)『KNOCK OUT 2021 vol.2』インタビュー!龍聖 vs. No-Ri-、小笠原裕典 vs.銀次


<第6試合 KNOCK OUT-BLACKフェザー級/3分3R・延長1R>
小笠原裕典(クロスポイント吉祥寺) Yukinori Ogasawara
 VS.
銀次(Next零) Ginji

4月25日(日)『KNOCK OUT 2021 vol.2』インタビュー!龍聖 vs. No-Ri-、小笠原裕典 vs.銀次

<第5試合 KNOCK OUT-REDスーパーフライ級/3分3R・延長1R>
松﨑公則(STRUGGLE) Kiminori Matsuzaki
1975.7.29生/東京都台東区出身/45歳/164cm/サウスポー/48戦20勝(11KO)24敗4分
元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者
元REBELS-MUAYTHAIフライ級王者
元WPMF日本スーパーフライ級王者
元J-NETWORKスーパーフライ級王者
 VS.
花岡竜(橋本道場) Ryu Hanaoka
2003.11.30生/東京都昭島市出身/17歳/165cm/オーソドックス/8戦6勝(2KO)1敗1分
イノベーション・フライ級王者

◇松﨑公則
「期待されている選手が相手だと燃える。現役はあと2~3戦、やり切ります!」

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──引退までカウントダウンの試合に突入しているとのことですが。
松﨑 そうですね。あと、この試合を含めて2戦か3戦して、今年中にはやめようと思っています。

──その理由やきっかけというのは?
松﨑 年齢的なものもあるんですが、あと若い選手がどんどん出てきて非常にレベルが高くなってきて、トップの中で残っていくのはちょっと難しいなと思って。かと言って下のレベルでやり続けるというのも情けないので、いずれどこかで区切りをつけなければとは思っていたのもあって、このへんにしようかと。

──なるほど。今回の花岡竜戦も若い選手との対戦です。今は対戦相手のほとんどが年下とは思いますが、花岡選手はその中でも17歳の現役高校生です。そういった選手との対戦というのは?
松﨑 今の10代の選手ってものすごく強いので、キツいなという部分もあるんですけど、それだけに思いっきりできるなというのもあります。もう少しで最後というのもあって、やり切れるなという思いはあります。

──花岡選手がまさにそうですが、今はジュニアから多くの試合を経験して上がってくる選手が多いですよね。そのあたり、時代の変化も感じられていると思います。
松﨑 ですね。私が始めた頃は子供の時からやるということは少なくて、早くても10代後半とかでしたよね。でも、タイでは子供の頃からやっているし、一般のスポーツも小学生からやるというのは少なくないですから、ある意味、他のスポーツと同じになってきたのかなと思います。

──ちなみに松﨑選手がキックを始めたのは何歳だったんでしょう?
松﨑 私は25歳ですね。当時は別に珍しいことでもなかったですし、ジムも今ほどありませんでしたから。

──今の花岡選手の年齢、17歳の頃には何をしていましたか?
松﨑 高校生ですよね……ゴルフ同好会にいました。

──ゴルフ! 高校生でゴルフって珍しいですよね?
松﨑 そうですね。そんなにキツい部活というわけではなかったですけど。子供の頃から叔父にゴルフに連れて行ってもらったりしていて、好きだったんですよ。それで高校に入ったらゴルフ同好会があったので、入りました。

──花岡選手には高校生活についてもお聞きしたんですが、今は3年生なので進学を目指しているけど、英語が苦手で、逆に数学が得意だと。松﨑選手はどうでしたか?
松﨑 英語は、私も高校の頃はできませんでしたね。でも大学に入ってイギリスに半年留学して、今は多少しゃべれるようになりましたけど。数学の方は大の苦手でした。花岡選手は理系なんでしょうね。私はド文系で、国語は得意でしたけど、数学とか物理はダメでした(笑)。

──受験を迎える花岡選手にアドバイスは?
松﨑 受験はほとんど失敗しているので、偉そうなことは言えないです(笑)。受験は大変ですからね。

──すみません、余談でした(笑)。というところで、今回の花岡戦についてお聞きします。花岡選手の印象は?
松﨑 ジュニアから上がってきた他の選手と同じで、うまくてテクニックもあるし、身体能力も高いし、なかなか穴のない選手ですよね。よく回転系の技を使って、スピードもあるし。強いと思います。

──12月に対戦された白幡裕星選手とは同門です。橋本道場の特徴みたいなものは感じますか?
松﨑 選手がたくさんいる道場なので、お互いにやり合っていると思うので、どんどんレベルを高め合ってるんだなと思います。もともとは空手ベースが強かったような気がするんですが、そこにムエタイ系の動きが加わって、強い選手が増えていますよね。

──花岡選手とは、どう戦おうと思っていますか?
松﨑 自分の土俵まで持っていかないといけないので、どんどん前に出ていこうと思ってます。

──白幡戦でも後半になるにつれてどんどん前進していく姿が見られました。あのように?
松﨑 あれ以上ですね。最初からどんどん攻めていこうと思っています。

──あの試合では、出血しながらも気合いを入れて前進する松﨑選手の様子に会場がざわついていました。あそこまでできるのはなぜでしょう?
松﨑 何でしょうね?(笑) もともと劣等感が強いので、悔しくて「何とかしてやろう」という気持ちが出ているというか。特に期待されている選手が相手だと、燃えますね。

──だとすると、今回も燃える相手なのでは?
松﨑 確かに燃えますね、かなり。評価もされてると思いますし、実際強い相手なので、かなりやりがいはありますよね。

──相手に対して特別な感情が湧く?
松﨑 相手に対して感情的にどうこうということはないです。むしろ自分に対してですね。説明は難しいんですけど、特に試合中は何かスイッチが入る感覚はあります。

──今回の試合で特に心がけることは?
松﨑 前回は急きょの出場だったので、準備期間が短かったんですよ。その分、もともと遅い動きがもっと遅くなってしまいました。今回はもうちょっと体もできて、もうちょっといい動きができると思います。

──調整の部分で注意していることは?
松﨑 やっぱり、年も年なのでやり過ぎると疲れすぎてケガをしてしまいますし、そういうところを自分で感じながら、追い込むところは追い込むという感じですね。長くやっているので自分の体のことは分かるようになってきて、「これ以上やったらケガする」とか、「今はもう少し追い込める」というのは判断できるようになりました。

──冒頭にお聞きしたように、近い将来に引退することを決めた上での試合ですよね。モチベーションという点ではどう考えていますか?
松﨑 先のこととかは考えていないので、目の前の試合をやりきることだけですね。あと残りの試合を全力でやり切るということだけを考えています。

──試合を通じて、花岡選手に何かを伝えたいという気持ちは?
松﨑 「伝えたい」というわけではないですけど、「伝わったらいいな」という感じですかね。伝わるような試合をしたいと思います。

──今回の試合で、ここを見てほしいという一番のポイントは?
松﨑 前に出続けるという、気持ちの部分ですね。そこを見てほしいと思います。

──花岡選手に対してメッセージがあれば。
松﨑 「思いっきりやりましょう。いい試合をしましょう」と。私もそういう気持ちでいきますので。

──ありがとうございました!

◇花岡竜
「試合より学校のテストの方が大変(笑)。今回はKOする自信満々です!」

──前戦、今年2月の吉成士門戦がプロ8戦目にして初黒星となりました。
花岡 はい。プロではずっと負けなしで来ていて、黒星はつけたくないという気持ちが大きかったので、悔しかったです。「無敗対決」と大きく書かれていたし、相手が年下だったので負けたくないという気持ちが強くて、その面で悔しかった部分もあります。

──試合での反省点というと?
花岡 相手選手とは10cmぐらい身長差があって、そこをうまく攻め込めなかったなというのを、動画で振り返って思いました。自分には倒す力とかテクニックとかが足りないなというのは感じました。あとパンチが大事だなと思って、今はパンチの練習をけっこうやっています。

──今までは、そこまで重視していなかった?
花岡 パンチには苦手意識を持っていて、全然練習してなかったんですよ。蹴りの練習が多かったんですけど、今は半々ぐらいにしてパンチもやっています。最近、手応えも掴んできました。

──今回、『KNOCK OUT』本戦には初出場となります。チャンピオンの安本晴翔選手、白幡裕星選手をはじめ、橋本道場からは多くの選手が出て活躍しています。『KNOCK OUT』というイベントについては?
花岡 デビュー4戦目で、『KNOCK OUT』のオープニングマッチに出させてもらった時(2019年11月1日、佐藤仁志戦)に、本戦に出ている選手を見て、「いつかは本戦に出てみたい」と思ってました。イベントとして華やかだし、オープニングマッチだと全然注目されないので、やっぱり本戦がいいなあと。

──今回、対戦する松﨑公則選手は、昨年12月の『REBELS』で白幡選手と対戦しました。あの試合をどう見ていましたか?
花岡 裕星がずっと押してたんですけど、松﨑選手はひるむことなくずっと前に出続けていて、死ぬ気で勝ちに来る感じが怖いなと思いました。他の選手にはないベテランの怖さみたいなものを、みていて感じましたね。

──技や動きの面ではいかがでしょう?
花岡 近距離になった時のヒジがうまいなと思って小っちゃい頃から見ていたので、そこは気をつけたいなと思ってます。

──「小っちゃい頃」! 最初に見たのは何歳の時でしたか?
花岡 ちょこちょこ見てはいたんですけど、印象深いのは中2の時に見た晴翔先輩とのタイトルマッチ(2017年6月11日、REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級タイトルマッチ)ですね。ゾンビみたいな感じでどんどん前に出てきていたので、怖いなと思いました。

──ちなみに、花岡選手のお父さんは何歳ですか?
花岡 47歳ぐらいです。なので、松﨑選手とほぼ同じぐらいの年齢です。

──ですよね。父親ぐらいの年齢の人と殴り合うって、普通はあり得ないことだと思うんですが、気持ち的にはどうですか?
花岡 まあ、年は特に関係なく、普通にいち選手として戦うという感じです。

──どう戦ってどう勝ちたいですか?
花岡 スピードとテクニックは自分にはあるかなと思うので、それを使いつつ、『KNOCK OUT』の大会なのでノックアウトしにいく姿勢を見せて、最後は倒して勝ちたいです。

──そこに、先ほど練習の割合を増やしているというお話だったパンチは、どれぐらい生かせそうですか?
花岡 今までKOが少なかったので、KOのイメージがあまりなかったんですけど、最近は練習していて「これだったら倒せるな」という技が増えてきたので、それが当てられれば倒せるかなと思います。何パターンか練習しているので、それがうまくハマれば。

──自信のほどは?
花岡 自信は満々です。今回、52kgということもあって普段より試合体重が重いので、減量も少ないんですよ。その分も普段より動けるし、パワーを維持したまま練習もできているので、そこはデカいかなと思います。

──『KNOCK OUT』は3月大会でREBORNとなって階級やタイトルも変わった部分があって、スーパーフライ級では同門の白幡選手が新たにチャンピオンになったという状況ですが、タイトル戦線についてはどう考えていますか?
花岡 タイトルがほしくないと言ったらウソになるんですけど、ベルトよりも、強いと言われてる選手とどんどん試合をしていきたいという思いが強いです。組まれたら誰とでもやりますし、RED、BLACK、どちらでも出られるので、強い選手と両方でやった上で、そこにベルトがついてきたらなと思っています。

──当面、対戦したい選手、気になっている選手は?
花岡 『KNOCK OUT』でスーパーフライ級、フライ級だと、老沼隆斗選手とは1回やってみたいですね。

──近い階級も含めて、同門の選手たちはいいお手本ですよね?
花岡 そうですね。いろんなタイプの選手がいますし、同じ階級の選手も何人かいるので、いいお手本になってもらっています。階級が近い選手には負けたくないなという気持ちもあります。

──橋本敏彦会長からは、どんなことを言われていますか?
花岡 松﨑選手はもらってももらってもガンガン前に来るので、それに呑み込まれないようにと。そのために、前に松﨑選手と戦った裕星がサウスポーでもあるので、似たスタイルになってもらって、スパーリングで攻撃をよけたり回り込んだりという練習をしています。

──「仮想・松﨑公則」というわけですね。さて、今は17歳で高校3年生ということですが、学校生活で気になっていることは?
花岡 もう3年なので、考えているのは進路のことばっかりですね。4年制の大学に行きたいと思っているので、「成績を上げなきゃ」とか「テスト頑張らなきゃな」とか、そればっかり考えてますね(笑)。

──試合との両立が大変そうですね。
花岡 そうですね。練習は休みたくないので、そこはうまく調整してやっていこうと思っています。練習に行って家に帰ると11時過ぎとかになってしまうので、勉強は練習の前に、学校でやったりしています。テスト前は、試合が近くなければ1週間ぐらい休みをもらって、一気に詰めて勉強してる感じですね。

──素晴らしいです。ちなみに成績は……。
花岡 ほとんどが「3」で、「5」が1つ、「4」が4つぐらいですかね。

──いいじゃないですか! ちなみに得意科目と苦手科目は?
花岡 得意なのは数学です。苦手なのは、英語が本当にできなくて、毎回「3」か「2」の際どいところです(笑)。単語を覚えるのも大変なんですけど、文法が難しくて……。基本、一つのことしかできないので、違う言葉を覚えるのがそもそも無理です(笑)。

――無理と言わず頑張りましょうよ(笑)。試合とテストではどちらが大変ですか?
花岡 断然、テストですね。追い込みとかは大変ですけど、試合の非日常感が好きなので、楽しいんですよ。テストはつらいじゃないですか。

──そちらも頑張ってくださいということで(笑)、選手としての大きな目標は?
花岡 やっているからには、世界の大きなベルトを一本はほしいというのはありますね。

──そこにつながる試合をしていくということですね。では最後に、今回の試合で一番見てほしいポイントは?
花岡 いつもは「スピードとテクニックを見てほしい」と言ってるんですけど、観客の皆さんも倒すところが見たいと思うので、今回は倒しにいく姿勢を見てほしいです。今回はKOを狙っていきますんで。

──分かりました。しかし今の、特にジュニアからずっとやっている選手は皆さんそうですが、本当にお話がしっかりしていますね。
花岡 ホントですか? お父さんにはいつも「もっとしっかりしゃべろ」って怒られるんですよ(笑)。「何言ってるのか分かんねえよ!」って。緊張すると言葉が出なくなっちゃって。

──全然そんなことないと思います! ではそこも自信を持って、試合も勉強も頑張ってください!
花岡 ありがとうございます(笑)。

<第4試合 KNOCK OUT-BLACKライト級/3分3R・延長1R>
麻火佑太郎(PHOENIX) Yutaro Asahi
1999.8.20生/長野県上田市出身/21歳/174cm/左右スイッチ/14戦9勝(1KO)5敗
 VS.
古村匡平(FURUMURA-GYM) Kyohei Furumura
1999.8.24生/佐賀県三養基郡出身/21歳/174cm/オーソドックス/18戦16勝(7KO)1敗1分
大和MUAYTHAIスーパーライト級王者

4月25日(日)『KNOCK OUT 2021 vol.2』ツイキャスにてライブ配信決定!全試合順決定!選手インタビュー!

<第3試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級/3分3R・延長1R>
炎出丸(クロスポイント吉祥寺) Hidemaru
 VS.
加藤和也(ドージョー☆シャカリキ) Kazuya Kato

<第2試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級/3分3R・延長1R>
濱田巧(team AKATSUKI) Takumi Hamada
1994.12.8生/千葉県松戸市出身/26歳/165cm/オーソドックス/18戦10勝(5KO)7敗1分
 VS.
酒井柚樹(TEPPEN GYM) Yuzuki Sakai
1996.6.10生/神奈川県横浜市出身/24歳/158cm/オーソドックス/19戦6勝(1KO)10敗3分

<第1試合 KNOCK OUT-BLACK女子45.0kg契約/2分3R>
川島えりさ(クロスポイント吉祥寺) Erisa Kawashima
 VS.
井上弥生(橋本PREBO) Yayoi Inoue

4月25日(日)『KNOCK OUT 2021 vol.2』指定全席完売!開場・開始時刻繰り上げ!バズーカ巧樹 vs. 大谷翔司 7人のKNOCK OUTチャンピオンが勝敗予想!

※出場選手はケガ等により変更となる場合があります。

【スケジュール】2021年
01/11(月・祝)  『創世のタイガ』&『無法島』PRESENTS REBELS ~New Year Festival~  新宿FACE
02/28(日)  REBELS ~The FINAL~  後楽園ホール
03/13(土)  KNOCK OUT ~The REBORN~  後楽園ホール
03/28(日) KNOCK OUTアマチュア・チャンピオン決定トーナメント  新宿FACE
04/04(日)  SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX vol.1  新宿FACE
04/25(日) KNOCK OUT 2021 vol.2 後楽園ホール
05/22(土) KNOCK OUTプロ大会 後楽園ホール
06/12(土) 昼:アマチュア大会/夜・プロ大会  新宿FACE
07/18(日) KNOCK OUTプロ大会 後楽園ホール
08/22(日) 昼:アマチュア大会/夜・プロ大会  新宿FACE
09/25(土) KNOCK OUTプロ大会 後楽園ホール
10/29(金) KNOCK OUTプロ大会  後楽園ホール
11/28(日) KNOCK OUTプロ大会 後楽園ホール
12月調整中
※運営都合により上記予定は変更または中止される場合がございます。


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’21年04月22日号レッスルマニア特集 春姫スターダム開幕 新日本キック 新章NXT-AEW