4日、新日本プロレスが『SAKURA GENESIS 2021』両国国技館大会を開催し、メインではIWGP世界ヘビー級初代王者の飯伏幸太がニュージャパンカップ覇者ウィル・オスプレイの挑戦を受けた。
飯伏の必殺カミゴェを、オスプレイがカウント2でキックアウト。それが飯伏の悪夢の始まりだった。サポーターをズラしての生膝カミゴェを飯伏が狙うも、オスプレイは回避。逆にキックのバリエーションで立て直したオスプレイが、ヒドゥン・ブレイド(シットダウン状態にある相手後頭部へのバック・エルボー)につなぐ。さらにストームブレイカーを見舞うと、飯伏は失神状態で3カウントを喫して初防衛に失敗した。
“斧爆弾”としてのアックスボンバーを、ヒドゥン・ブレイドで再現だ。38年前の1983年6月2日、ハルク・ホーガンによる2発のアックスボンバーで失神した第1回IWGPでのアントニオ猪木。「IWGP2冠統合提唱者」飯伏に「元祖IWGP提唱者」猪木の歩みがモロかぶり。猪木失神をきっかけとしたIWGP周辺は「呪われたIWGP」と当時言われたものだが、飯伏がまさかの継承となる。IWGPヘビー封印によって「脱・猪木」とバッシングされた飯伏が猪木化なのだから、新日本プロレスはどこまでも新日本プロレスだった。
グレート-O-カーンが相手のお株を奪うTTDを天山広吉に食らわせた1月6日、失神状態の天山は三澤威メディカルトレーナーの采配によりタンカで運ばれた。あの日と同じように、両国大会でも三澤トレーナーが入場し、オスプレイも段取りをわかっているかのように「ミサワ!!」とのマイクがあった。それでもタンカ退場しなかったのが、飯伏のせめてもの“抵抗”だったのかもしれない。
なお、オスプレイが次期挑戦者に指名しようとオカダ・カズチカを呼び寄せるも、ニュージャパンカップ1回戦でオカダを破った鷹木信悟が“異論”。オスプレイの初防衛戦はニュージャパンカップ決勝のリターンマッチとなりそうだ。
■ 新日本プロレス SAKURA GENESIS 2021
日時:4月4日(日)17:00
会場:東京・両国国技館 観衆4484人(主催者発表)
<第1試合>
DOUKI
タイチ
○ザック・セイバーJr.
10分10秒 ヨーロピアンクラッチ
●タンガ・ロア
邪道
タマ・トンガ
<第2試合>
YOSHI-HASHI
石井智宏
後藤洋央紀
オカダ・カズチカ
○矢野通
11分37秒 裏霞
●ディック東郷
石森太二
高橋裕二郎
KENTA
EVIL
<第3試合>
ジェフ・コブ
グレート-O-カーン
○アーロン・ヘナーレ
9分51秒 Streets of Rage⇒体固め
●SANADA
鷹木信悟
内藤哲也
<第4試合>
小島聡
○棚橋弘至
10分05秒 ハイフライフロー⇒片エビ固め
●バッドラック・ファレ
ジェイ・ホワイト
<第5試合/IWGPジュニアタッグ選手権試合>
[挑戦者]
SHO
○YOH
20分48秒 DIRECT DRIVE⇒エビ固め
●金丸義信
エル・デスペラード
[第64代王者]
※デスペラード&金丸が初防衛に失敗。YOH&SHOが第65代王者となる
<第5試合/IWGP世界ヘビー級選手権試合>
[挑戦者/NEW JAPAN CUP 2021優勝者]
○ウィル・オスプレイ
30分13秒 ストームブレイカー⇒片エビ固め
●飯伏幸太
[初代王者]
※飯伏が初防衛に失敗。オスプレイが第2代王者となる
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