3月28日は武道館で『K-1』、後楽園ホールで『RISE147』の興行戦争となった。
武尊の復帰戦で武道館は満員札止め(主催者発表)となったが、神童・那須川天心はRISE後楽園の第3試合、TEEM TEPPEN梅井泰成のセコンドとして登場。
いつものごとく身振り手振りの熱いアドバイスで勝利をアシストした。
<第3試合 フェザー級(-57.5kg) 3分3R延長1R>
○梅井泰成(TEAM TEPPEN/同級8位)
判定 3-0
●山田直樹(KSS健生館/DEEP☆KICK57.5kg1位)
良い日でした🔥🦖 pic.twitter.com/Yqi7fQAG1L
— 那須川 天心 (@TeppenTenshin) March 28, 2021
しかし試合後、大会を総括し終えたRISE伊藤隆代表が
「天心が武道館行った件は訊かれなかったから話さなくて良いんだ…」
と、呟いた為、後楽園ホールで取材していた記者は一瞬意味が解らず沈黙。急遽色めき立っての囲み取材となった。
伊藤代表によると、第3試合終了時点で間違いなく後楽園ホールに居た神童はタクシーに飛び乗って武道館へ向かい、武尊戦に姿を見せたとのこと。
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🚨速報🚨
武尊選手 激勝🔥
_________________#那須川天心 が見つめる中
最強の敵 #レオナペタス にKO勝利💥そして、リング上から天心に宣戦布告🔥
「最高の舞台で最高の試合をやりたい。」#武尊 vs #天心
ついに実現なるか⁉️#k1wgp— ABEMA(アベマ)@今日の番組表から (@ABEMA) March 28, 2021
その上で、
「大晦日『RIZIN』にわざわざ来てもらったので、業界の常識的な返礼として顔を出した。儀礼的なもの」
と付け加えた。
そして
「今回の件で、先走るメディアがあると思うので」
と釘を刺しつつ、K-1サイドとはかつて対戦表明に関してシコリが遺る事もあって
「那須川天心vs.武尊戦に関しては、交渉する段階までも辿り着いてない」
と、完全に白紙状態である事を強調した。
振り返ってみれば、19年9月の段階で伊藤代表は
「やるなら半年以内。1年後とかじゃお客さんも興味が無くなる」
と、19年末RIZINでの試合、さらにRISE vs.K-1対抗戦も提案していた。
しかしあれからはや1年半が経過している今、神童の2022年格闘技卒業カウントダウンも見据え、伊藤代表・RISEとしては時機を逸している…という空気が伝わってくるのは確か。
噂通りRIZIN/東京ドームの興行の実現に向けて一気に動き出したかに見える3月28日だったが、実態は未だスタートラインにも立っていない、と言えるだろう。