EVIL退治したオカダ「統一とか関係なく強いヤツがベルトを」前田日明ばり発言 新日本

 27日、新日本プロレスが『CASTLE ATTACK』大阪城ホール2連戦の初日を迎えた。

 “大阪城2連戦初日”というと、2020年7月のニュージャパンカップ優勝決定戦でのオカダ・カズチカとEVILの対決が思い起こされる。同大会は最初の緊急事態宣言に伴う休業明け初の有観客大会であったが、EVILの正式ヒールターンを許した格好となった。オカダを破ったEVILが翌日に2冠王者の内藤哲也にも勝利。2020年有観客再開後の2冠戦は全4回行われたが、いずれもEVILが出場となり、セコンドであるディック東郷の介入やEVIL自身の反則殺法が物議を醸す。

 オカダは“新日本迷走”発端となったEVILに執拗なまでの対戦要求を今年に入って繰り返し、この日のメインでシングル実現となる。EVILのパワーに苦戦し、セコンド東郷に気を奪われる局面もあったものの、有観客再開後ではドーム大会に続く2度目解禁のレインメーカーで勝利をつかんだ。

オカダ「だってもう、つまんないでしょっていう……2冠戦。なんで誰も口に出さなのかなと。それやっぱ、IWGPがあるからこそ、誰も何も言えないんじゃないかと思うんですけど。結局、2冠戦で楽しんでる2人たちが明日やるだけであって、誰も、何も……もうなんだろうな、統一だとかインターコンチ(ネンタル王座)だけだとか、そんなの関係なく、強いヤツがベルト巻けばいいんですよ。そんな単純なことなのに、なんか違うことで闘って、“それってプロレスなの?”っていう。ただでさえこういう状況で、いろいろと不満がある中で、ベルトの、プロレスでもそういう不満が溜まるよいうなことをしててもしょうがないですし」。

 バックステージで思いを吐露したオカダに、かつての新日本で「ごちゃごちゃ言わんと誰が一番強いか決めたらええんや」と叫んだ前田日明がオーバーラップした。いよいよIWGP戦線に進むために、オカダはニュージャパンカップ制覇へと踏み出す。

 
■ 新日本プロレス CASTLE ATTACK
日時:2月27日(土)16:00
会場:大阪・大阪城ホール 観衆1846人(主催者発表)

<第1試合>
ジェフ・コブ
グレート-O-カーン
○ウィル・オスプレイ
 10分22秒 オスカッター⇒片エビ固め
●天山広吉
小島聡
棚橋弘至

<第2試合>
○タンガ・ロア
 12分58秒 エイプシット⇒片エビ固め
●YOSHI-HASHI

<第3試合>
○後藤洋央紀
 6分39秒 GTR⇒片エビ固め
●タマ・トンガ

<第4試合/『KOPW 2021』争奪戦 YTR式テキサス・ストラップマッチ>
[KOPW 2021保持者]
○矢野通
 12分50秒 4本目のコーナーパッド除去
●チェーズ・オーエンズ
[挑戦者]
※矢野が『KOPW 2021』を防衛

<第5試合>
○ジェイ・ホワイト
 25分42秒 ブレードランナー⇒片エビ固め
石井智宏

<第6試合>
○オカダ・カズチカ
 28分11秒 レインメーカー⇒片エビ固め
●EVIL


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