所属として初陣の武藤敬司「清宮が期待の星っていうのはわかるけど」 ノア

 15日に所属となった武藤敬司がノアの大会に初めて姿を現す。24日の後楽園ホールに475人のファンが駆けつけた。

 メインイベントで気合い十分の武藤が先発を志願すると、清宮海斗が呼応する。3月14日の福岡国際センター大会でGHCヘビー級王者・武藤に清宮が挑戦するが、強さを誇示したい武藤と先制したい清宮が“合致”した格好だ。序盤で清宮が見せたのは、武藤のドラゴンスクリューを空転させる間合い。昨年8月10日での武藤戦でのテクニックの再披露だが、清宮は武藤に対する対抗策を掌握しつつ、試合をきっちりつくれる技量を持っている。だからこそ、ノアにおける武藤最初のシングル再戦を清宮が担うのだろう。

 後半にも武藤との顔合わせがあった清宮は、ミサイルキックやジャーマンで武藤を追い込む。一方の武藤はシャイニングウィザードで清宮を黙らせる。最後は武藤が稲葉大樹をシャイニング2連発で沈めて、清宮の先制を許さなかった。この日はノア所属として初陣となった武藤だが、バックステージで「まだ安パイの域は脱してないというか。もっとスピーディに成長してほしい」と清宮に注文。上から目線のコメントを取材陣の前で残してみせた。

武藤「正直、この前もちょっと麻雀にたとえて言ったけど、やっぱりまだ安パイの域は脱してないというか。このハイが通るか、通らないか。俺は通ったらハネ満以上ツモれるなっていう、そこまで危険な感じはまだしねえな。ある意味、潮崎戦でチャンピオンになって、もしかしたら若干燃え尽き症候群というかさ。清宮には潮崎以上の脅威というかさ、そういうのを。もっともっと彼の持っているエネルギーを貯めて、向かってきてほしいというか。実はノアの一員になったからね。わかるよ。俺は清宮が期待の星っていうのはわかるんだけど、もっとスピーディに成長してほしいというか。まあ、タイトルマッチまでそんなにねえからな。まあ、俺もノアの一員として、親切丁寧に清宮を潰しにいきますので」。

 
■ ノア STEP FORWARD 2021
日時:2月24日(水)18:00
開場:東京・後楽園ホール 観衆475人(主催者発表)

<第1試合>
〇矢野安崇
 6分13秒 トレスフルール
●大原はじめ

<第2試合>
タダスケ
仁王
●覇王
 5分48秒 無双⇒体固め
〇稲村愛輝
谷口周平
モハメド ヨネ

<第3試合>
●日高郁人
鈴木鼓太郎
 9分26秒 YO-ROLL
〇YO-HEY
吉岡世起

<第4試合>
●岡田欣也
小峠篤司
原田大輔
 15分06秒 ムーンサルトプレス⇒体固め
進祐哉
〇HAYATA
小川良成

<第5試合>
征矢学
マサ北宮
●中嶋勝彦
拳王
 22分09秒 カーフスライサー
ケンドー・カシン
藤田和之
○桜庭和志
杉浦貴

<第6試合>
●稲葉大樹
潮崎豪
清宮海斗
 17分20秒 シャイニングウィザード⇒体固め
田中将斗
丸藤正道
○武藤敬司


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