SmackDownエリミネーション・チェンバー前哨戦セザーロ焦点も帝国支配

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 番組最初に出てきたのは「R指定」も花道に大書されているエッジで、ライト層向けに2日後に迫った『エリミネーション・チェンバー』のカードをおさらいするんだが、当然ながらローマン帝国のお出ましに。エッジはPPV大会が終われば『レッスルマニア』の対戦相手を決めると言うんだが、帝国軍は「俺しかいない」と・・・エッジの本音ではNXTでイイ試合したかったんじゃなかったのかという(笑)。

 冒頭はどこで切るかなんで、ここにはコミック役が必要ということでチェンバーにも出るサミ・ゼインが例の陰謀説ドキュメンタリー制作班を伴いいちゃもんをつけるのだが、ここはジェイ・ウソーの鮮やかななスーパーキックに倒れると。エル・ジェネリコはマスクマン設定だったのせよ、しゃべれるサミ・ゼインの役割全う。素晴らしい。サイドキックがいないとメイン選手は引き立たないのである。


 ビッグEが弁当食いながら見物という設定で、第1試合に出てきたのは中邑真輔。チェンバーの人選には漏れてるんだが、ちゃんと扱いは悪くはないということかと期待したんだが・・・。詳細は以下に譲るが、アポロ・クルーズに勝ちはするんだが、終わってからはビッグEとアポロの因縁というデザインになるのであった。やられたビッグEの絵にかいたようなストレッチャー・ジョブは古典芸なので許そう。もっとも、うるさい媒体から突っ込まれるのを恐れて担架のお仕事の公式写真は提供されていない(笑)。


 ナタリア&タミーナvs.ルビー・ライオット&リブ・モーガンの女子タッグ戦、豪快な裏投げでルビーを投げたフィニッシュといい、タミーナがやる気出していた。例によって試合出番の貰えないビリー・ケイが出てきたが、これまたタミーナーに蹴りを入れられている。


 ベイリーのコーナー、新しい四角いサングラスがいいんじゃないかと。もう女子部門の裏ボスやからな。というこでの続けての女子セグメント、シルク・ド・ソレイユの曲芸師だった、フレンチ訛りの英語を話すレジナルドが試合で凄い身体のソリで柔軟を魅せる試合詳細は以下に。最後にレジナルドがフォール取るんだが、それは単にビアンカ・ブレアとサーシャ・バンクスのダブルドロップキックでナイア・ジャックスが倒れただけなんだが、ナイアが負けると視聴者は皆んな大喜びするという・・・。

 もう、こうなったからチェンバーで女子タッグ王座戦なのか。NXTのラケル・ゴンザレス&ダコタ・カイはどうなるのかというのもあるんだが、発表はされた。
 但し、試合後のカーメラのスキット場面では、元の付き人レジナルドに戻って遅れた詫びを言うんだが、不味いワインだと顔にぶっかけられるレジナルドなのだった。


 レイ・ミステリオ&ドミニク親子は、アルファ・アカデミーのオーティスとチャド・ゲイブル師匠にやられまくるんだが、なんで反則裁定なのかさっぱりわからない。実況席で空のカップのソーダ飲んで(笑)、時々音声からむドルフ・ジグラー&ロバート・ルードもよくわからないとなるんだから、要するにオーティスたちのヒールターンということなんだろうが、ライト層には伝わらなかったと思われる。


 トリはダニエル・ブライアン&ケビン・オーエンズ&セザーロのベビーフェイス組と、ジェイ・ウーソ&サミ・ゼイン&キング・コービンのヒール軍6人タッグ戦なんだが、要するに檻がないだけで、エリミネーション・チェンバーの試合を一般番組用に見せてしまうということ。最終的にはそれぞれ皆が敵となるのはチェンバーを思えば順当であり、セザーロに結構見せ場が与えられて大満足のデザインにはななった。

 なにしろ軽いゼインをジャイアント・スイングで回すのはともかく、続いて重いキング・コービンも回したのは凄い。ケツはブライアンがゼインにイエスロックを極めるのだが、そこで終わらず、次々とそれぞれが一発決めるのを短時間に一気にやったのはさすがに全員プロである。

 ということで、そもそも実況席の右端と左端にエッジとポール・ヘイマンが座っていたんだが、エッジがジェイ・ウソーにスピアー叩きこんで終わりかと思ったら、どこから出てきたのかローマン・レインズが、俺の技もスピアーとばかりエッジをこかして、最後の絵はやはり帝国支配のスマックダウンなのだった。

■ WWE SmackDown
日時:2月19日(現地時間)
会場:米フロリダ州セント・ピーターズバーグ サンダードーム(トロピカーナ・フィールド)

◆中邑真輔が撃破したアポロ・クルーズから襲撃を受けてIC王座戦線が激化

 “キング・オブ・ストロングスタイル”中邑真輔が先週挑戦したIC王座戦を妨害したアポロ・クルーズと激突し、飛び付きアーム・バーからの丸め込みで勝利した。IC王者ビックEがソファーでリラックスしながら解説する中、「中邑を倒して王座を狙う」と意気込むクルーズはドロップキック3発から中邑を解説のビックEに叩きつけた。一方の中邑は延髄切りからライダーキック、スライディング・ジャーマンスープレックスと連続攻撃で反撃すると終盤にはスパインバスターを食らったが、最後は飛び付きアーム・バーを決めるとそのままクルーズを丸め込んで3カウント。中邑がIC王座挑戦を邪魔したクルーズに快勝した。

 しかし、試合後にクルーズが背後から中邑を襲撃してバリケードに叩きつけ、さらに鉄製ステップ攻撃を狙うとビックEが止めに入ったが、怒りが止まらないクルーズは鉄製ステップ攻撃をビックEに放って病院送りにした。
 続いてのセグメントがセス・ロリンズで、「今のは酷い。ビッグEはトモダチに裏切られたんだ。俺もセザーロに裏切られた。(先週の演説、所属選手が全員ゾロゾロと帰っていき、セザーロだけ残ったのかと思いきや・・・)ルーザーたちによって俺の復帰計画は台無しだ。もう法廷闘争やってやる」と、また演説だけのコーナーなんだが、はい、お疲れ様です。

◆サーシャ&ビアンカ対シェイナ&ナイアのWWE女子タッグ王座戦が決定

 SD女子王者サーシャ・バンクスと女子ロイヤルランブル覇者ビアンカ・ブレアがタッグを組んで王者シェイナ・ベイズラー&ナイア・ジャックスとPPV「エリミネーション・チェンバー」のWWE女子タッグ王座戦で対戦することが決定した。ベイリーが王者シェイナ&ナイアを「ディンドン・ハロー!」のゲストとして呼び込んでSD女子王者サーシャ・バンクスを侮辱していると、レジナルドの後に現れたサーシャが「私がボスよ」と反発。さらに女子RR覇者ビアンカも登場してサーシャを挑発するもレジナルドの提案で6人タッグ戦が行わることに。

 サーシャがビアンカ、レジナルドとタッグを組んでベイリー&シェイナ&ナイアと対戦すると一進一退の攻防を展開したが、終盤にナイアがレジナルドを抱え込んだところでサーシャとビアンカがダブルドロップキックを放つと、そのままレジナルドがナイアを丸め込んで勝利。試合後にはシェイナ&ナイア対サーシャ&ビアンカのWWE女子タッグ王座戦がPPV「エリミネーション・チェンバー」で行わることが発表された。PPV「エリミネーション・チェンバー」は日本時間2月22日にWWEネットワークで配信される。

◆王者レインズが「お前が選ぶのは俺1人だ」とRR覇者エッジをスピアー葬
 ユニバーサル王者ローマン・レインズがロイヤルランブル(RR)覇者エッジに王座戦を選ぶように威圧すると、メイン戦後にはレインズがスピアーでエッジを沈めて痛めつけた。オープニングに登場したRR覇者エッジは「エリミネーション・チェンバー(EC)で2つの王座戦が行われる。俺は決断をしなければならない」とレッスルマニアでの王座戦に言及すると、そこへレインズ(with ジェイ・ウーソ&ポール・ヘイマン)が姿を現して「お前が選ぶのは俺1人だ」と威圧。さらにレインズはエッジに何かを囁いてリングを後にした。

 メイン戦ではエッジが解説する中でスマックダウンEC戦の前哨戦となる6人タッグ戦でケビン・オーエンズ&ダニエル・ブライアン&セザーロがジェイ・ウーソ&サミ・ゼイン&キング・コービンと対戦。6人は白熱の攻防を展開するもブライアンがゼインをイエスロックで捕まえてタップ勝ちを収めると、試合後にはコービンがエンド・オブ・デイズでブライアンを襲撃。

 すると6人入り乱れた大技の応酬が始まって解説していたエッジもジェイにスピアーを叩き込んだが、最後はレインズがどこからともなく現れてエッジをスピアー葬。レインズは倒れこんだエッジを見下ろしながら王座ベルトを掲げて王者の実力をアピールした。王座挑戦者決定EC戦とユニバーサル王座戦が行われるPPV「エリミネーション・チェンバー」は日本時間2月22日にWWEネットワークで配信される。


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