攻勢AEWシャキール・オニール登場!ヘリ着陸Kオメガ&Dキャリス

(c) AEW

■ AEW Dynamite
日時:12月9日(現地放送時間)
会場:米フロリダ州ジャクソンビル デイリーズ・プレイス


 スティングの電撃複数年契約の発表と王座交代劇の内容となった先週の特番Winter is Coming、さらに現地火曜日、前夜となる他局の放送には違いないImpact Wrestling番組への新王者ケニー・オメガの登場と、攻勢を賭けているAEW。今回もその勢いをさらに爆発させるべく、SHAQことバスケのレジェンド選手であるシャキール・オニールの投入と、さらにたたみかけてきた回となった。

 もっともAEWはマスコミに翌日になってから公式写真を遅れに遅れて配布するんだが、肝心のSHAQのセグメントは省かれているという・・・。スタジオ収録のインタビューだから、会場の試合写真ではないということだろう。


 試合はヤングバックスvs.Hybrid2(ジャック・エバンス&アンヘリコ)から。BTEトリガーがアンヘリコに決まるんだが、目まぐるしいスピードといい掴みはバッチリか。

 試合後アクレイムドが乱入しようとするもSCUが阻止する場面は、NXTがタッグチームの顔見世で色々登場させるのと似た発想だろうか。


 コート姿のCodyに続いては早くもスティングの登場に。WCW時代があるから、トニー・シェバーニと抱き合って、お前さんが「スティング!」と絶叫するのが好きだった、またやってくれとか・・・。

 例によって客席に一人ポツンといるダービー・アレンには、同じペイント・レスラーということでお仲間のようだが、Codyに関しては小僧っ子呼ばわりで先輩風を吹かす。微妙な距離感なのだろう。


 ブライアン・ピルマンJr.とクリフ・ギャリソンのVarsity BlondesはDynamiteでの試合は初登場に。職人FTR w/タリー・ブランチャードが対戦相手を務めてくれました。


 あれもこれもと詰め込み過ぎの感は残るんだが、ダークオーダー10号がダスティン・ローデスにランニングブルドッグに沈むカードでは、またまたダークオーダー・ウノ(1号)がダスティンを勧誘しようとして、引っ叩かれるというオチに。

 注目のSHAQのインタビュー・セグメントなんだが、ブランディがまたまたヒールに逆戻りのようで、ベビーになったりヒールになったり何度コロコロ変えてるのかとも思う。SHAQ様に水をぶっかけていた。あんたら夫婦がAEW幹部なんだから、まぁ好きにやって下さいな。


 クリスジェリコ率いるインナーサークルが、MJFとウォードロウの加入も内部でギクシャクとなっており、本日で分裂とするか、仲直りになるか決するというセグメントもあった。ただ、いずれは派手に裏切りやるにせよ(笑)、そんなに急に分裂にするわけないじゃないか。意識的なファンは大半が読めていたと思うゾ。


 ランス・アーチャーがルチャ兄弟と組んで、ブッチャー&ブレイドにエディ・キングストン参謀を加えた6人タッグ戦も。ブッチャー&ブレイドの合体ネックブリーカーにフェニックスが沈むが、終わってからもアーチャーは暴れます。


 怪奇派アバドンの復帰戦は新人をゴリースペシャル・ネックブリーカーが仕留めたが、志田光が救出に顔見世してました。


 Impact Wrestling番組登場に続いて、ドン・キャリス&ケニー・オメガがヘリで会場に到着。クリーナー掃除人のオメガ入場にはホウキ持った女性ダンサー先導が2名から4人に増強と大物扱いになりました。

 重大発表の内容なんだが、日本のファンにとっては「東京ドームでのジェリコvs.オメガ戦がなければAEWは誕生しなかった」とのガチ発言が余りにも重い。おかげで新日本プロレスの米国戦略は死刑宣告されたも同然になったからだ。


 番組トリはMJFがはめているダイヤの指輪争奪ということで、オレンジ・キャシディが挑んだんだが、インナーサークルとベストフレンズがやりあうだけでなく元ルセフのミロも試合介入してMJFのフォール勝ち。


 それでも若手二人がメインというところが、AEWの平均視聴者は約8万人増の995,000と好記録になる源なのか。いや、もちろんSHAQが出ます、スティングが出ますが直接の誘因にせよ、そういう回でも若手を登用することを怠らない。NXTは約1000人増の659,000なんだが、両者の差は広がった格好になる。ただ、この時期は例年だと落ち込むことまで考慮するなら、水曜TV戦争のホットで熾烈なしのぎあいは凄いことなのである。


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’20年12月17日号年間回顧鷹の爪大賞 全日最強 WarGames KオメガSHAQ 藤田S虎 Kカン