長州力が輸入菓子とサメ映画を探る! 『次課・長州の力旅』

 すっかりお馴染みになった、BSフジで不定期に放送されている長州力の冠番組『次課・長州の力旅』。番組の内容は、長州力とお笑いコンビの次長課長(河本準一&井上聡)が、マニアックな事情通の先生と共に、世の中の謎を探るというものだ。

 我々から見れば、何でそんなことに興味があるの? と思えるようなことに、異常な関心を寄せる人がいる。まあプロレスや格闘技も、無関心の人からすると何故そんなものを見るのか、と思うだろうが、同番組に登場する人はもっとマニアックに、ピンポイントで深く掘り下げるのだ。

▼長州力が恐怖体験に絶叫!? BSフジ『次課・長州の力旅』

長州力が恐怖体験に絶叫!? BSフジ『次課・長州の力旅』


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▼BSフジ『次課・長州の力旅』第5回で、長州も大満足!?

[ファイトクラブ]BSフジ『次課・長州の力旅』第5回で、長州も大満足!?

輸入菓子を堪能、のはずが、いちいちケチをつける長州力

 今回、長州力が訪れたのは東京の上野にあるアメヤ横丁(通称:アメ横)。長州が1人で番組冒頭の挨拶をすると、次課長の2人が出て来て「初めて、ちゃんとタイトルを言えましたよ」と褒める。つまり、それまでは番組タイトルをキチンと言えなかったわけだ。どんなMCなんだ?
 アメ横にいたのは男性のアニ先生(49歳)と女性のタマ先生(40歳)のご夫婦。このタマアニ先生は、輸入菓子の事情通だ。

 タマアニ先生がこれまで食べた輸入菓子は、51ヵ国で約1万種類。そのお菓子の味や成分を調査し、ブログにアップしているという。今回はアメ横の『二木の菓子』で、輸入菓子力を鍛える。
 そもそもアメヤ横丁という名称の由来は、戦後の闇市が始まりで2~300軒の飴屋があったらしい。さらにアメリカ製品を売っていたので、飴とアメリカが合わさってアメヤ横丁となったのだ。

 タマアニ先生は『二木の菓子』で売っていた、アメリカの『ビッグレッド』というガムを手に取る。シナモン味で、アメリカでは最も売れているガムだそうだ。匂いを嗅いだ次課長の河本は「あ~、八ツ橋!」と言った(正確には、八ツ橋はシナモンではなくニッキ)。すると長州が「これガムじゃないんだ。じゃあ飲み込んでもいいわけだ」と大ボケをかます。そんなワケないやろ。

 次にタマアニ先生は、ドイツのチョコレート『リッタースポーツ』を紹介。ドイツは世界一のチョコレート大国だという。タマアニ先生は、リッタースポーツの開封の仕方について出題した。
 長州は惜しくも不正解。正解は、袋のまま縦に割って開けるそうだ。長州は「俺の開け方の方が優れてるだろ」と文句を言うが、正しい開け方だとスポーツ観戦中に手を汚さずに済むらしい。リッタースポーツを食べた長州は「ああ、ドイツのチョコレートだ」と言った。どんな味やねん!?

 次のチョコレートは、イタリアの『ヌテラ&ゴー!』。日本で言えば『ヤンヤンつけボー』みたいなものだ。スティック状になったクラッカーに、溶けたチョコレートを付けて食べる。イタリアでは、これが朝食だそうだ。
 ここで長州が、「アンドレは、どうやってつまむ?」と十八番のアンドレ・ネタ。河本は「アンドレは28mぐらいあるんだから食べられないでしょ」とネタに乗っかった。

 次に紹介するのは、オーストラリアのチョコレート『ティムタム』。どんな食べ方なのか、タマアニ先生がクイズを出すと、長州は「外に出しておいて、溶けて柔らかくなったところを食べる」と答えたが、惜しくも不正解だという。続いて次課長の井上が答えようとすると、それを無視して長州が「ハイ!」と手を挙げた。ルール無視もいいところだが、次の答えも「溶けたところをベターっと……」と似たようなことを言う。もう、やりたい放題だ。
 正解の食べ方は、両端をかじってからミルクに付けてストローのように吸うらしい。しかし、この食べ方も長州は「(ミルクに)浸けちゃえばいいじゃん」とイチャモンを付けた。

 輸入菓子の旅が終わり、いつも通り長州による締めの一句。

  三人で行く 甘い力旅 楽しいです

 季語がないのはいつものことだが、もはや五七五にもなっていない。これで何故、みんな拍手するのか不思議だ。

ハルク・ホーガンの娘であるブルック・ホーガンが出演した映画

 次に3人がやって来たのは、東京の品川にある『しながわ水族館』。サメの水槽の前にいたのは男性の知的風ハット先生(28歳)だ。ハット先生はサメの事情通、ではなく、サメ映画の事情通。
 ハット先生は学生時代、趣味でサメ映画のレビューを始め、これがインターネットで評判となり、映画専門チャンネルから新作サメ映画の批評を依頼されるまでになったという。
 ハット先生によると、サメ映画は約150本もあるんだとか。ハット先生は、それらを全て観ているらしい。

 サメ映画の基本と言えば、最も有名な『ジョーズ』。1975年に公開された『ジョーズ』は、その後の映画界に多大な影響を与えたのだそうだ。すると長州は『ジョーズ3』について語り出す。長州はなかなかの映画通なのだ。
 ハット先生は、サメ映画はここ10年ぐらいでおかしな方向に進化した、と説明する。正統派のサメ映画はもちろん『ジョーズ』で、その流れを汲むのが『ディープ・ブルー』『シャーク・ナイト』『ロスト・バケーション』『海底47m』。ハット先生が言う『サメ映画あるある』は、最初に『水着の美女が襲われる』こと。もう一つのあるあるは『サメ目線の水中映像』だそうだ。元々『ジョーズ』では、サメの模型をバンバン使用するはずだったが、海水が入って模型が壊れてしまったので、映像と音楽でサメに対する恐怖を演出するようになったという。

 その後、サメ映画はどんな進化を遂げたのか? まず一つは『サメの巨大化』。体長18m、体重48tもの巨大なサメが登場した。しかし、そんな大きさで動じる長州ではない。
 井上が「アンドレの方がデカいですよね。アンドレのお姉さんは、アンドレよりも15cmデカい」と言う。次課長もアンドレ・ネタを駆使するようになった。

▼アンドレ・ザ・ジャイアントは、体長18m、体重48tの巨大ザメよりもデカい!?

 巨大ザメが登場する『メガ・シャーク対ジャイアント・オクトパス』という映画では、なんと巨大ザメが空を飛んでジャンボ・ジェット機を襲うというストーリーだ。しかも、このサメはジャンボ機よりもデカい。どんなサメやねん!?
 さらに、そのサメと闘うのは巨大なタコ。井上は「そのタコをアンドレが食べる」と言う。アンドレから見れば、ジャンボ機並みの大きさのタコですら、ただの酢ダコ!?

 ハット先生によると、サメ映画の流れは巨大化と、もう一つは変態化。『ダブルヘッド・ジョーズ』という映画には、ハルク・ホーガンの娘であるブルック・ホーガンが出演していた。しかし長州は、ブルック・ホーガンとは面識がないという。
 ダブルヘッド・ジョーズはその名の通り頭が2つある変態ザメで、頭と頭の間が安全地帯のため、ブルック・ホーガンはその間に入ってサメと闘っていた。

▼ハルク・ホーガンの娘のブルック・ホーガンも、サメ映画に出演

 その後もサメ映画の紹介は続くが、荒唐無稽なストーリーのB級映画ばかりなので割愛する。そしてサメ映画の旅も終了して、長州による締めの一句。

  子供達に 楽しい思い出 夏の終わり

 今度は一応、季語は入ったものの、やはり五七五にはなっていない。まさかの、破調の句という高等技術!? んなわきゃないか。
 サメ映画の魅力について、かいつまんで観ると面白いけど、長州は「最後まで観ないよ」と、ミもフタもないことを言う。河本も「2時間、我慢できないんですよ、我々」と言った。

BSフジ『次課・長州の力旅』公式サイトより


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