SmackDown再度IC王座戦サミ・ゼインとジェフ・ハーディ名勝負数え歌

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 またもJ-sports中継を毎週自動録画にしているユニバース諸氏は、追っかけ再生を始めると大リーグ中継になっていて「#土曜の朝はWWE」が有名無実になっているのだが・・・。

 番組は当然『クラッシュ・オブ・チャンピオンズ』のリキャップ、SmackDownなのでメインの従弟対決からで、ローマン・レインズと代理人ポール・ヘイマンのお出まし。ジェイ・ウーソを呼び出して再度、PPVまで見てないライト層に「サモア家長」の掟を語るところから。『ヘル・イン・ア・セル』PPVで「もう一度」みたいなことも言ってたんだが・・・。

 いずれにせよ、極悪ヒールとしてのローマン帝国誕生をフォールガイとして演じてくれた弟へのご褒美なのか、最初に組まれた試合はジェイとAJスタイルズのシングル戦であり、ここではジェイが(クラッシュでは2でキックアウトされてしまった)フロッグスプラッシュで勝利する。


 Money In The Bankの権利書を持ったままのオーティスは、ジョン・モリソンをやっつけると。


 シェイマスがショーティGをスクワッシュする辺りは普通のTVマッチでございます。


 ケビン・オーエンズ・ショーのゲストは豹変が話題のアレクサ・ブリス。今回は本物のザ・フィーンドが出てきてマンディブル・クローを決めるのであった。

 セザーロ&中邑真輔とルチャ・ハウスパーティの抗争はイマイチよくわからない。今回はグラン・メタリックとリンセ・ドラド組に、なぜかマット・リドルが加わったのは「なんでもかんでもBro」なのだ。ヒール組にはキング・コービンを加えて6人タッグのチーム。当然ながらルチャ組は途中からカリストが出てきて元の仲間割れの続き。リドルのブロデリックでベビーフェイス組の勝利なんだが、たぶん、視聴者の大半はケツまで覚えてない。


 トリはどうしてもライト層向きにもう一回やるというか、まぁ今回はシングル戦なんだが、あらためてのIC王座戦ということで、途中で2本のベルトの1本をWCWに勝手に転出した時のアランドラ・ブレイズことメデューサの伝統でゴミ箱に落とすスキットも挿入。そしてサミ・ゼインとジェフ・ハーディのタイトルマッチとなるのであった。

 コロナ期最高傑作と本誌が高評価したように、ゼインとハーディはもともとスイングする対戦相手である。ラダーのギミックがなくともゼインがコーナーのパッドをはぎ取ってある布石が最後に生きて、ハーディがむき出しの鉄骨に顔を打つことになるという、これまたよく練られた展開になっていた。起承転結のロジックがあるということ。金曜夜8時に飯食いながら見ている200万人の大衆視聴者を満足させたのではなかろうか。
 ちなみに、もう一つの「金曜夜8時」は、今頃になって神宮決戦やっており「なんじゃこりゃ?」と新日信者はチャンネル変えたかと。999円ワールドなんか加入しないという頑固者が日本は少なくないのはわかるし、WWEだって有料PPVまで見てないライト層に、もう一回やりますと構成はしてるんだが、SmackDownは別の新規内容でありLIVE中継なのである。この違いは大きい。

■ WWE SmackDown
日時:10月2日(現地時間)
会場:米フロリダ州オーランド サンダードーム(アムウェイセンター)

◆王者レインズとの因縁が再燃したジェイ・ウーソが強豪AJスタイルズを撃破!

 ユニバーサル王者ローマン・レインズ(withポール・ヘイマン)がロウ・オープニングに登場すると、レインズはPPV「クラッシュ・オブ・チャンピオンズ」で倒した従兄弟のジェイ・ウーソを呼び出した。リングに登場したジェイは「お前は俺を倒したが、心までは打ち砕いていない。ジミーがタオル投入しなかったら、王座は俺のものだった」と強がると、レインズは「俺にとっては最悪の試合だったが、俺はお前のメイン戦出場を叶えたんだ」とジェイを想っての王座戦だったと説明。さらにレインズは「一族の長として認めてほしかったが、お前は俺を侮辱した。そんなにこの王座ベルトが重要なのか?PPV「ヘル・イン・ア・セル」で再戦したいのか?」とジェイを問い詰めてリングを後にすると、ジェイも再戦を承諾した。
 さらに続けてリングにAJスタイルズが現れて「もっと相応しい人にユニバーサル王座戦を与えるべきだ」と不満を伝えると怒ったジェイが襲い掛かってそのまま2人のシングル戦に発展。両者の意地がぶつかり合う白熱の攻防を展開したが、ジェイがフェノメナール・フォアアームを狙うAJスタイルズにスーパーキック2連打を放つと、最後はジェイがフロッグスプラッシュを炸裂させて3カウント。ジェイが強豪AJスタイルズを破ってその実力を証明した。

◆ザ・フィーンドが洗脳されたアレクサを詮索するオーエンズを襲撃

 ケビン・オーエンズのKOショーのゲストとして“女神”アレクサ・ブリスが登場した。オーエンズが最近の試合で“ザ・フィーンド”ブレイ・ワイアットの音楽と共に急変するアレクサに質問すると「人は変わるものよ。たまにはあなたもどう」と返答。さらにアレクサは「脳が洗い流されて真実が分かった。彼のおかげで変わったのよ。彼はどこにでもいるわ」とザ・フィーンドに洗脳されたことを告げると、突如ザ・フィーンドが暗闇から現れてオーエンズを襲撃。ザ・フィーンドはマンディブル・クローでオーエンズを失神させるとアレクサと手を取り合って消え去った。さらに因縁が勃発したザ・フィーンドとオーエンズの2人が次週のスマックダウンで対戦することも発表された。

◆中邑真輔&セザーロがルチャ・ハウス・パーティ相手の6人タッグ戦で勝利飾れず

 SDタッグ王者中邑真輔&セザーロがバロン・コービンとタッグを組んでリンセ・ドラド&グラン・メタリック&マット・リドルと6人タッグ戦で激突した。中邑対リンセ・ドラドで試合がスタートすると、中邑が得意のヒザ攻撃で襲い掛かれば、ドラドもハリケーン・ラナやドロップキックで応戦。するとここで突如ルチャ・ハウス・パーティのカリストが現れてセコンドに付くと、連携ミスで味方のドラドに蹴りを放ってしまう。
 しかし、最後はリドルがセザーロを捕まえると必殺のブロ・デリックを叩き込んで3カウント。中邑&セザーロはPPV「クラッシュ・オブ・チャンピオンズ」ではルチャ・ハウス・パーティ相手に王座防衛したものの、今回の6人タッグ戦では勝利を飾れず、一方のルチャ・ハウス・パーティは試合後にドラドとカリストが揉めて一触即発となった。

◆元盟友サーシャ・バンクスと王者ベイリーのSD女子王座戦が決定

 元盟友の“ボス”ことサーシャ・バンクスと王者ベイリーのスマックダウン女子王座戦が次週のスマックダウンで決定した。サーシャがリングに登場すると、「ベイリーはただの臆病者だ。王座を守るために私を利用しやがって。来週はお前のSD女子王座をかけて私との一騎打ちだ。もう誰もお前を助けないぞ」と首のコルセットを外して元盟友へ宣戦布告すると、リング中央でベイリーを睨みつけるように仁王立ちした。その後、正式にベイリー対サーシャのSD女子王座戦が次週のスマックダウンで行われることが発表された。


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