[週刊ファイト10月1日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼記者座談会
もはや「第2のマーケット」と言えなくなった新日プロ大阪大会。次の仕掛けは・・・
・プロレス興行の客入れも団体によって若干、判断が違ってきます
・大物招へいやヒナ壇に経費をかけなければ利益を出すことは可能
・大阪市の都構想を視野に入れて東京並みのプロレスマーケットに成長させる思惑
・展開は読みづらいけれど、今年のNJCほど番狂わせはないと見るのが妥当
最近、地方都市だけでなく首都圏の新日ファンからも「大阪大会のカードが良過ぎて公平性を欠く」との不満の声が上がっているという。加えて、興行回数も増えてきた。果たして、この背景にある新日プロの新戦略は・・・。
(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)
旧・新日プロ時代から大阪大会を担当する菅林直樹会長
A 前回の座談会の中に出てきた9月19日からの入場者制限の緩和。新日プロ9・19大阪府立に注目していたところ、主催者発表で2401人。B記者の「当初(緩和前)の2000人程度から500人くらい増やすんじゃないか」という見方はほぼ当たってました。
B 誰にでも考えられることなので自慢にならないけれど、大阪城ホール2連戦の客入れがキャパの約30%だったことで40%くらいに引き上げるだろう、と。新日プロのホームページでは「通常の座席数の50%」となっていても、50%だとソーシャルディスタンスを十分とれない。
C ガイドラインで「2万人以内」になっているプロ野球は、巨人・東京ドーム=1万9000人、阪神・甲子園球場=1万人、中日・ナゴヤドーム=1万6000人・・・とまちまち。当然、プロレス興行の客入れも団体によって若干、判断が違ってきます。チケットがよく売れた場合、反則(50%超)をやる団体も出てくるんじゃないですか。ただ、今後どんどん緩和されていくという状況じゃなく、新型コロナ感染拡大の第2波、第3波が起これば12月から元のもくあみになる可能性もあるので体力のない団体は半年先、1年先の興行日程を組むのを思案しているようです。
B でも大阪府立第一競技場の客入れで言うなら、1500人から2000人でちょうど良い団体がほとんど。コロナの影響はまったくなく、大物招へいやヒナ壇に経費をかけなければ利益を出すことは可能です。
記者座談会
▼大荒れの大阪城ホール2連戦!これもコロナの影響?
▼木谷オーナーのバイタリティーとプロレスLOVEでコロナ危機を乗り越える!