21日、全日本プロレスがチャンピオン・カーニバル後半戦を後楽園ホールにて開催した。
メインは宮原健斗と青柳優馬の元タッグパートナー対決。ファンからの声援を煽りあう点も含めての意地の張り合いとなる。お互いの手の内も知り尽くしていることから、場外やエプロンも含めての多彩な攻防で両者が渡り合った。終盤には宮原のシャットダウン、ブラックアウトを回避した青柳がエンドゲームで宮原を絞り上げてギブアップを迫る。それでもロープにエスケープしてしのいだ宮原は、ブラックアウトからのシャットダウン・スープレックス・ホールドで青柳を振り切った。
この顔合わせ、三冠戦に続いてカーニバル公式戦で敗戦となった青柳は一区切りと思ったのか、試合後に握手。バックステージでは宮原がファンへの感謝を口にする。「俺はずっとこのご時世にプロレス会場に足を運んでくれる皆様が愛おしくてね、しょうがないんだよ。それをね、メインイベントで最近勝ってなかったから、お伝えする方法がなかった。普通じゃないんだ、今は。ただな、俺たちプロレスラーは非日常空間を提供するんだ。それを一ミリたりとも忘れたことはねぇ。外で思う気持ちや生活するうえでの気持ちをプロレス会場にいる時ぐらい忘れてほしいね」とプロレスラーとしての使命を噛みしめていた。
宮原は2勝1敗で石川修司と並ぶ。26日の小田原大会で石川に勝利すればブロック1位。2連破を視野にカーニバルを闘ってきた宮原は、改めて念入りに星勘定をリングアナに確認していた。
■ 全日本プロレス 2020 Champion Carnival
日時:9月21日(月祝)11:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆634人(主催者発表)
<第1試合>
MEN’Sテイオー
岡田佑介
〇ヨシタツ
5分16秒 CBJ⇒片エビ固め
●本田竜輝
力
大森隆男
<第2試合/「2020 Champion Carnival」Aブロック公式戦>
●羆嵐
7分32秒 変型腕固め
〇ジェイク・リー
<第3試合/「2020 Champion Carnival」Bブロック公式戦>
〇芦野祥太郎
8分46秒 アンクルロック
●石川修司
<第4試合/勝者・世界ジュニアヘビー級選手権試合挑戦権獲得10人タッグマッチ>
フランシスコ・アキラ
大森北斗
児玉裕輔
●佐藤光留
イザナギ
8分43秒 ファイアーバードスプラッシュ⇒片エビ固め
ライジングHAYATO
TAJIRI
〇青柳亮生
田村男児
ブラックめんそーれ
<第5試合/「2020 Champion Carnival」Aブロック公式戦>
〇ゼウス
5分16秒 レフェリーストップ(顔面絞め)
●諏訪魔
<第6試合/世界ジュニアヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
●日高郁人
17分29秒 孤高の芸術⇒片エビ固め
〇岩本煌史
[第53代王者]
※岩本が2度目の防衛に成功
<第7試合/「2020 Champion Carnival」Bブロック公式戦>
●青柳優馬
22分14秒 シャットダウン・スープレックス・ホールド
〇宮原健斗