AEWブロディ・リーCody沈めTNT王座戴冠!突如NWA女子王者サンダー・ロサ参入

(c) AEW

■ AEW Dynamite
日時:8月22日(現地放送時間、録画収録8月13日)
会場:米フロリダ州ジャクソンビル デイリーズ・プレイス

 他スポーツの再開などでスケジュールが狂いだしているが、AEW Dynamiteは現地水曜から土曜夜となり、『NXTテイクオーバー』と激突することに。但し、AEWは公式写真のマスコミ配布が今回に限らず毎度かなり遅いため、本誌がアップするのはさらにずれ込む案配である。もっともさすがに2つの番組を同時に見ることは不可能なので、自然と先に『NXTテイクオーバー』を見て、それの公開作業も終えてからAEWを見ることになろう。


 番組はFTRとプライベート・パーティのタッグ戦から。なんかいつの間にかタリー・ブランチャードがリングサイドで見守っていて、あとのセグメントで「Almost BestからThe Bestに導くためにFTRと組むことにした」と言うんだが、イマイチ説明不足というか・・・。まぁ試合は良かったかと。誰もプライベート・パーティが勝つとは思ってないのだが、相手がFTRだからうまくやれている。


 WWEと違って自分で考えているのだから、MJFのプロモは天才的としか言いようがない。これで『ALL OUT』PPV大会ではジョン・モクスリーのAEW世界王座戦となる。


 続いては8人タッグで、ルチャ兄弟(ペンタゴンJr&レイ・フェニックス)とザ・ブッチャー&ザ・ブレイドが一方なら、相手組はダスティン・ローデス&QTマーシャルのナイトメア同盟軍にジャングル・ボーイ&ルチャ・ザウルスという組み合わせ。早いペースの展開で、こちらも飽きさせない。女性客に人気のジャングル・ボーイがブレイドを丸め込むと、負けた側がリングに残り、そこに出てきたのは大物Xということで画鋲を巻いてCodyのTNT王座に挑戦していたエディ・キングストンだ。「皆で力を合わせて一致団結しよう!」とかマイクしていた。但し、なんか怪しい(笑)。裏切る展開のような気がする。


 クリス・ジェリコvs.オレンジ・キャシディ3はミモザ戦だそうで・・・。ジャンペンをオレンジで割ったブランチ用です。


 8人タッグのあとに6人タッグで、ケニー・オメガ&ヤングバックスのエリート軍に、恐らく一般視聴者には馴染みのないダークオーダー3,4,5号と言われても、番組構成の順番これでいいのかと思ったが・・・。ただ、3,4,5号はいずれも実力者なのだ。ヤングバックスがちゃんと技を受けての良い試合で、覆面のよくわからない連中をスクワッシュするデザインではないのだが、これまた説明不足に思える。マニアは誰とかわかっていても、これはTNT局で全国放送しているお茶の間向け中継なのである。
 あと、オメガが日本でよくあるカップ治療の吸い玉の背中で闘っていたが、終了後に椅子を持ち出して「もっと痛めつけるべき」と制裁を加える素振りをヤングバックスが止める。なんだかエリート軍がギクシャクするスキットになっていた。


 ダービー・アレンは大型黒人のウィル・ホッブスをやっつけるのはスクワッシュマッチだが、そのあとに、リッキー・スタークが同じ半骸骨のメイクで登場。サイズの合うこの二人の抗争になるのか? ブライアン・ケイジもアレンを襲っていた。


 女子タッグ杯のトーナメントはYouTube番組であり、AEWはこの写真も大量に送ってくるんだが、中身がこりゃダメだなので本誌はオモテのWebには出さず本誌内に紹介する程度にしてきた。誕生して、いきなり世界二番目の団体に躍り出たAEWだが、すべてがうまくいっている訳ではない。まして、日本のJoshi Puroresuを直輸入するとうそぶいていたが、今はコロナで日本から選手を呼べない。さらに、英国人ながら日本枠のビー・プレストリーもコロナで解雇になってしまっている。ただ、メデューサがトロフィーのプレゼンターだと発表された決勝戦は、さすがにまともだったかも。ナイトメア・シスターズということで、仲が悪いハズのブランディ・ローズ&アリーと、プエルトリコ軍のイヴァ・リース&ディアマンテのカードなんだが、メデューサの出番はちらっと画面に出ただけだ。

 トロフィーなんか要らないとばかりにプエルトリコの国旗というか、州旗を振る幕切れだった。いずれにせよ、ヒールになったりベビーに戻ったり、またヒールになったりと、ブランディさんは立場上好きなこと出来るんだろうが、視聴者はさっぱりわかってないと思われる。


 サミー・ゲバラ君が不用意に投げた椅子が顔面を直撃。ほんの少しで失明になっていたマット・ハーディが、ごめんなさいのプラカードで釈明していたサミーをボコボコにしていた。まぁそうなるしかない。


 次が驚きのセグメントというか、情報も漏れてこなかったので番組で初めて知ったが、ジョン・モクスリーが保持した新日プロのタイトルでも番組内では一切触れてないAEWが、NWA女子王者のサンダー・ロサと実況でも紹介して、プロモをやって志田光の王座に挑戦するとアピールしたのは驚きか。コロナのせいでいろんな団体の水面下の提携なりが動いていることは社会情勢からも当然なんだが、これは突然である。先週までの流れでは、ビッキー・ゲレロおばさんをマネージャー役につけたナイラ・ローズとの再戦という煽られ方だったからだ。

 スペイン語交えて「AEWの女子部門は大したことない」とやっていたから、これは『ALL OUT』PPV大会が面白くなってきた。


 トリはCodyのTNT王座戦で、ダークオーダー総督のMr.ブロディ・リーが挑戦者である。『NXTテイクオーバー』とぶつかるんだから、王座移動にするとは専門家は予想できても、一般視聴者はわからないと思うんだが、「今日からベルトが新調になった」と先にやるのはどうなのか。まぁ試合は良かった。ディスカル・クローズラインが決まるが、担架で運ばれようとするCodyにさらにボコる暴挙のエンディング。ダークオーダー軍になった美形のアナ・ジェイは、夫を気遣って出てきたブランディ・ローズを締め落として、ありゃブランディはまたベビーに戻ったのだった。トホホ。最終的には旧ベルトを粉々にしたものをズタ袋からCodyに浴びせる絵であった。


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’20年09月03日号WWEサンダードーム真夏祭典 前田ノア武藤 Pan中止DEEP RISE 佐山聡