NXTテイクオーバー30キャリオン・クロス、キース・リー倒し戴冠!ダミアン・プリースト北米王者

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 30回記念を迎えた『NXTテイクオーバー』だが、前日にサンダードームがお披露目になったばかりなのに、フルセイルからとなったものの、選手が声を出していて、Holy shitの合掌とか、続けて見ることになるからこっちの方がリアルじゃないかというのが全部終わってから書きだす総評の最初に思ったことかも。紫雷イオはヒールなのかベビーなのかにせよ、やっぱり選手たち皆さんIo, Ioとやってるじゃないかと・・・(笑)。いや、このカードとなるとダコタ・カイがヒールなんで当然なんだが
 全試合網羅の詳細拡大版は週刊ファイト9月3日号収録になるが、それにしても元NFLスターのパット・マカフィー、初めてのプロレス試合で良くやったと感心するしかない。場外へのスワントーン・ボムまで決めていた。どう考えても普段はプロレス番組をやる側目線で何年も見てきたファンなのだろう。タイミングとか、なにをやってはいけないかを本能的にわかっている。そりゃブロウアップしてしまい、顔を真っ赤にしてハァハァ息切らしてはいたが、無事に聖なるLIVE空間で遅咲きデビュー戦やってのけたのはもの凄いことだ。ドレイク・ヤンガーがレフェリーで、転向組の初試合となれば責任重大なのだが、そこは絶妙に33歳のルーキーを休ませて滅茶滅茶上手かった。レフェリー目線で試合を楽しむのは大人の観戦法になる。この試合や、マニア層には恐らく最高試合と評されるティモシー・サッチャーが関節技でフィン・ベイラーを8割追い詰めるカードなどは本誌収録とする。


 紫雷イオは冒頭、ハンドスプリング・エルボーに失敗。何事もなかったように続けていたが、左手を痛めているようなのも単なるセールではないようで・・・。

 一方のツインテールのイーヴィーが化けたダコタ・カイ、今回も新コスチュームだ。ひとつの方策としてここで戴冠、仲間割れしたティーガン・ノックスとの抗争プログラムにするなら、イオはカイリが抜けたRAWでアスカとトリプルテイルズ復活という道筋も検討されたであろうが、直前放送回でのジェシー・カーミア戦から、計画はなくなったと週刊ファイト8月27日の表紙はリア・リプリーにしている。

 リアは再び金髪、口紅は黒といういで立ちだった。


 キャリオン・クロスがキース・リーを倒しNXT王座を戴冠。もちろんフィニッシュはドゥームズデイ・サイトーだ。天国のマサ斎藤さんも喜んだに違いない。技は次世代に受け継がれていく。

【試合結果】
<KICKOFFマッチ NXTタッグ王座挑戦者決定戦>
ファンダンゴ&○タイラー・ブリーズ
 6分52秒 スーパーキック
●オニー・ローカン&ダニー・バーチ
※もう一組はラウル・メンドーサ&ホアキン・ワイルド

 本戦は、実況にマウロ・ラナーロ不在から。職人タイラー・ブリーズが技を受けて、受けてと・・・掴みはバッチりです。

<第2試合 シングルマッチ>
○フィン・ベイラー
 13分32秒 1916(ブラディサンデイ)
●ティモシー・サッチャー

<第3試合 NXT北米王座決定ラダー戦>
○ダミアン・プリースト
 21分24秒 吊るされたベルト奪取
争奪者:ベルベティーン・ドリーム、ブロンソン・リード、キャメロン・グライムス、ジョニー・ガルガノ

<第4試合 シングルマッチ>
○アダム・コール
 16分12秒 パナマサンライズ
●パット・マカフィー

<第5試合 NXT女子王座戦>
[王者]○紫雷イオ
 17分13秒 ムーンサルト
[挑戦者]●ダコタ・カイ w/ラケル・ゴンザレス
※王座防衛

<第6試合 NXT王座戦>
[王者]●キース・リー
 21分51秒 ドゥームズデイ・サイトー・スープレックス
[挑戦者]○キャリオン・クロス
※新王者クロス

 キャリオン・クロスの紹介PVがメタリカ『St.anger』一曲目の♪franticで、非常に凝った出来になっている。ロバート・トゥルージロの5弦ベース最重低音リズムに乗ってFRANTIC(半狂乱)TICK TICK TICKだから、そういうことなのである。

■ WWE NXTテイクオーバーXXX
日時:8月22日(現地時間)
会場:米フロリダ州ウィンター・パーク フルセイル大学スタジオ

◆紫雷イオがムーンサルト2連打でダコタを撃破して王座防衛に成功

 “漆黒天女”こと王者紫雷イオが「NXTテイクオーバーXXX」で因縁の挑戦者ダコタ・カイ w/ラケル・ゴンザレスとNXT女子王座戦で激突した。イオは序盤からドラゴン・スクリューやダブル・ニーで攻め込むも、場外でセコンドのラケルが立ちはだかって妨害するとダコタが背後からイオをポストに叩きつけて反撃した。さらにイオがダブル・ニー3連打やコーナートップからのダブル・ストンプを放つと、ダコタもアーム・バーや必殺のGTKを決めたが決定打とはならず、逆にダコタのフロントキックがレフェリーに誤爆した直後にイオが必殺のムーンサルトを決めるもレフェリー不在。

 さらにここで乱入したラケルがイオにチョークスラムを叩き込んで倒れていたダコタとレフェリーを起こすもカウント2。ピンチを脱したイオは場外へのムーンサルトで2人を蹴散らすと、最後は再びムーンサルトをダコタに叩き込んで3カウント。イオはラケルの介入に手こずるも因縁のダコタを撃破して王座防衛に成功した。

 試合後にはイオがラケルに襲撃されるも、リア・リプリーが現れてラケルと睨み合いを展開。これでダコタ&ラケルが引き下がり、イオは王座ベルトと共に勝利をアピールした。

◆キャリオン・クロスが元2冠王者キース・リーを沈めてNXT王座を戴冠

 王者キース・リーとキャリオン・クロス w/スカーレットが「NXTテイクオーバーXXX」のNXT王座戦で激突した。リーは序盤からクロスボディやバリケードにクロスを叩きつけて攻め込んだが、ポストに誤爆するとクロスに左腕を蹴り上げられてダメージを負ってしまう。続けてクロスがアームロックや飛び付きアーム・バーでリーの左腕を集中攻撃したが、リーはそのまま持ち上げたクロスにパワースラムを放って激しい攻防を展開した。

 試合終盤にはリーがクロスのクロスジャケットを辛うじてロープエスケイプで回避すると、残った力を振り絞ってスピリットボムを放つも決定打とならず、最後はクロスが2ndロープから雪崩式ドゥームズデイ・サイトーを叩き込んで3カウント。かつて2冠を誇ったリーは王座陥落し、クロスがNXT王座を戴冠した。


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