[週刊ファイト8月13日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼記者座談会
コロナ渦、攻め続ける新日プロ。「攻撃こそ最大の防御」となるか!?
・プロレス専門誌はネガティブな記事をほとんど書かない
・興行的にはメットライフも神宮もほとんど変わらない
・邪道・外道は東スポを読んでるらしい
・新日プロ、スターダムがイケイケなのは業界全体にとって良いこと
一般週刊誌は基本的に有名人などの粗探ししかしない。一方、プロレス専門誌はネガティブな記事をほとんど書かない。団体や選手と一体となってマット界を盛り上げ発展させるという編集方針は正しいが、ほめてばかりでは読者を楽しませることは出来ない。そこで、このコーナーでは、そのバランスを考えて各記者が発言している。今号の“ターゲット”も新日本プロレスだ。
(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)
画像引用:明治神宮球場のオフィシャルホームページ
A まずは21年ぶりとなる新日プロの神宮球場大会が決まった背景について。
B 新型コロナの影響で新日プロが首都圏でのビッグマッチ第1弾として屋外の大会場を使用するんじゃないかという見方はありました。で、以前、G1優勝戦を行ったメットライフドームかな? と思っていたら神宮球場が発表された。まァ、立地条件はメットライフよりもずっと良い。
C ただ、少なくとも8月いっぱいまでは「上限5000人」のままなので興行的にはメットライフも神宮もほとんど変わらない。神宮球場大会開催の背景としては、7月の時点で、8月に入ったら屋外イベントの観客動員の上限がさらに緩和され1万人程度入れられるんじゃないかという期待感もあったと思います。大会場でやれば華やいだ雰囲気を出せますが、客席がスカスカの状態だとボルテージが上がらない。それなら経費の掛からない後楽園ホールでEVIL vs.内藤の2冠戦をやってもいいんじゃないか? というのが私の見解です。
B 4カ月前に無観客試合をテレビで見た知り合いのファンに感想を聞くと彼はこう言いました。「超美人でもスッピンだと大したことねえなという感じ」って(笑い)。
A 昭和の大物レスラーでボルテージの重要性を1番分かっていたのは猪木さんで、特にTVマッチのときは担当の営業マンに「絶対に満員にしろ!」と命じていたらしい。
B それはみんな分かっていることなので今は少ない観客数の中、少しでもボルテージを高めるために、いろいろと工夫している。コロナ以前に比べて乱入、場外乱闘がマット界全体で増えているでしょ?
C ただ、新日マットにおけるユニットの介入、乱入の多さはコロナから始まったものじゃないので熱狂的なファンも食傷気味になっている。これに関しては身内のライガーも東スポ紙上で警鐘を鳴らしています。
A マッチメークの内幕に触れず提言の形になってますが、邪道&外道批判に変わりはないという・・・。
B 会社としては当然、言ってほしくなかったと思う。
記者座談会
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