DグラックAJスタイルズCZW王座戦再現!タッグ王座ベイリー&サーシャに移動SmackDown

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 PPV大会『バックラッシュ』の仕込みが続く放送回となったSmackDownは、前週、実人生をパロディにして飲酒運転で手錠をかけられたジェフ・ハーディが、無実だったというところから。しかし、当然シェイマスが痛めつけてこのカードも『バックラッシュ』ということになる。


 オーティス&マンディはおさらいビデオからバロン・コービンと。ただ、こちらもコービンの場外での反則とうやむやなケツのままで持ち越しのようだ。


 ソーニャ・デヴィルとレイシー・エヴァンスの抗争も続いているが、今回は途中でマンディが画面に出てきて、元格闘家のソーニャを揶揄することで、レイシーのウーマンズ・ライトが命中というケリに。


 番組を通してのアクセントとしては、MIZとジョン・モリソンがブラウン・ストローマンにいたずらを仕掛けるスキットが随所に出る構成だが、インタビュアーのカイラ・ブラックストンが緑の液体を頭上からかけられるのは絵的には面白い。


 最後はもちろん、ストローマンがミズとモリソンのワゴンをひっくり返して仕返しやっていた。


 インターコンチ王座を巡って次週にダニエル・ブライアンとAJスタイルズが戦うんだが、ブライアンが「俺が勝ったらインターコンチ王座は毎週防衛戦をやってやる」とアジるのは、AEWのCodyがTNT王座を毎週やるというのと対比している。

 そして、本誌は100%展開が読めていた通り、お仲間のドリュー・グラックとAJスタイルズが戦うんだが、いくら今や全国区、いや世界の盟主といえどもWWEは東海岸基盤の団体であり、34歳の若さだったダニー・ハボックの訃報はわかっていること。ここはグラックCZW王者と挑戦者AJスタイルズの再現というカードになだれ込むのである。週刊ファイト6月11日号で拡大版をたっぷり収録した通り、通好みのカードが披露されるのであった。当然ケツはジャックナイフ式エビ固めで丸めてグラックが勝利、AJはインタコンチ王座決定戦を前に呆然とする絵なのだ。天国のダニーに捧げる! サプライズのケツとか驚くのは東海岸マット界の歴史を知らないだけ。これでいいのだ。


 社会情勢的にはこれだけ海外番組では終日#BlackLivesMatterをやっていて、黒人だけに限らず様々な偏見の課題がニュースになってるというのに、チャド・ゲイブルをショーティGとして、元フットボール選手のモジョ・ローリーが「チビ、チビ」とからかうのはいかがなものかと思うのだが・・・。

 あ、中邑真輔もセザーロも番組には6人タッグで出ています。


 番組トリはタッグ王座戦。くっついたり離れたりしているベイリーとサーシャ・バンクスだが、しばらくはチームで引っ張るようで、ということは・・・という番組の構成なのだった。


 例によってベイリーが受け役でバンプ取るんだが、試合はなかなか良かった。アレクサもがんばっていたし、ニッキーも見せ場を魅せていたから落ちてない。ベイリーは二冠王者ということになった。

■ WWE SmackDown
日時:6月6日(現地放送時間)
会場:米フロリダ州オーランド パフォーマンス・センター

◆AJスタイルズがトーナメント決勝戦を前にグラックにまさかの敗戦

 次週のスマックダウンで行なわれるIC王座決定トーナメント決勝戦で激突するAJスタイルズとダニエル・ブライアンがリングで対峙した。王座を狙うAJスタイルズは「俺はもっとも偉大な王者になる」と主張すると、ブライアンは「俺たち2人はIC王者としてのビジョンが全然違う。AJは防衛戦で相手を選ぶ臆病者だ。俺は誰だろうと毎週タイトル戦を闘うぞ」と自身のビジョンを示して舌戦を展開。さらにAJスタイルズがブライアンのコーチでもあるドリュー・グラックにチャンスをやると言って呼び込むと、グラックがAJスタイルズに襲い掛かって2人はシングル戦に突入した。
 試合ではグラックがドロップキックやジャーマン・スープレックスで攻め込むと、AJスタイルズがスタイルズクラッシュをブライアンに見せ付けるように狙ったが、その隙にグラックがジャックナイフホールドでAJスタイルズを丸め込んで3カウント。AJスタイルズはトーナメント決勝戦を前にグラックにまさかの敗戦を喫した。

◆中邑&セザーロがショーティG と6人タッグ戦で遺恨を深める

 中邑真輔&セザーロがモジョー・ローリーとタッグを組んで、ショーティG&ニュー・デイ(コフィ・キングストン&ビックE)と6人タッグ戦で対戦した。先週のロイヤルランブル戦で因縁が勃発した中邑&セザーロとショーティGは激しく激突。ショーティGがドラゴンスクリューをセザーロに先制すると、中邑はエルボー攻撃でビックEに攻め込んだが、ショーティG&ニュー・デイの連携攻撃でフロッグスプラッシュを食らって劣勢の展開となった。

 さらにショーティGがアンクルロックでローリーを捕まえると、すかさず中邑がスライディング・ニーでこれをカットしてピンチを脱したが、最後はショーティGが中邑&セザーロを場外で妨害した隙にニュー・デイがローリーにミッドナイトアワーを決めて3カウント。中邑&セザーロはこの敗戦でさらにショーティGとの遺恨を深めた。

◆ベイリー&サーシャがWWE女子タッグ王座を戴冠!ベイリーは2冠達成!

 ベイリー&サーシャ・バンクスがWWE女子タッグ王座戦でアレクサ・ブリス&ニッキー・クロスを破り、見事WWE女子タッグ王座を戴冠した。試合序盤、アレクサとベイリーが平手打ちの応酬を展開すると、ニッキーはサーシャをポストに叩き付け、ベイリーにはクロスボディを放って躍動。ベイリーも2ndロープからのベリー・トゥ・ベリーをアレクサに叩き込んで反撃したが、今度はニッキーが場外でトルネードDDTをベイリーに決めると、リングではアレクサがサーシャにサンセットボムでフォールするも惜しくもカウント2。一時は交代を巡りサーシャとベイリーのチームワークが乱れるも、最後はベイリーがアレクサを妨害した隙にサーシャがバンクステートメントから十字架型めをニッキーに決めて3カウント。この勝利でベイリー&サーシャが新WWE女子タッグ王者となり、スマックダウン女子王者のベイリーは2冠を達成した。

◆WWE Live Japan開催中止のお知らせ

 本誌既報通り、本年7月2日(木)エディオンアリーナ大阪、7月3日(金)と4日(土)横浜アリーナで予定していた「WWELive  Japan」の開催中止が公式に発表された。
 チケットの払い戻しについては、6月8日(月)10:00〜7月12日(日)23:59の期間に実施される予定。「WWEはまた日本のみなさまの前でパフォーマンスをお見せすることをお約束いたします」とのメッセージである。


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