[ファイトクラブ]NXT紫雷イオ戴冠:徹底検証In Your House飛翔と人種差別抗議デモ

[週刊ファイト6月18日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼NXT紫雷イオ戴冠:徹底検証In Your House飛翔と人種差別抗議デモ
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 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・週末、日本除く全世界でBlack lives Matter抗議デモ実施の日曜夜に
・第3章「人種国籍問わず、自分がチャンピオンに」シャーロットとの絡み
・フィオナ・アップルと紫雷イオ:トリプルH語る国際戦略とNXT日本放送
・トマソ・チャンパ締め格闘スタイルの武士道キャリオン・クロス怪物化!
・レフェリー、ドレイク・ヤングの困り顔アダム・コールVドリーム編集ダメ
・無観客期間映画仕様試合の課題と日本のTVマッチ知恵ナシ消化編成
・巨漢キース・リーと小兵ヒールJガルガノの無理な絵に20分+の無謀
・白装束で挑み負けて輝くダミアン・プリースト熟練のフィン・ベイラー戦
・ショッツィ・ブラックハート、TノックスxDカイ抗争:うまく出来た第1試合


■ WWE NXTテイクオーバー:イン・ユア・ハウス
日時:6月8日(現地時間)
会場:米フロリダ州オーランド パフォーマンス・センター

 米国の黒人が警官に「殺された」件から世界に飛び火した人種差別反対の抗議デモ、英国でも大規模にやっているのに、日本は既得権者による支配と差別は問題だが、まだまだコロナでデモする路上環境にないのか、国内ニュースにしか関心ないのだろうか。そんな海外ニュース漬けになる週末、米国日曜夜にWWEは『NXTテイクオーバー:イン・ユア・ハウス』で楽しませる戦術に打って出る。

LAはハリウッドのバイン・ストリートが抗議の人、人、人で埋め尽くされる信じられない光景

 実際、キース・リーのパンツがBlack Lives Matterである他、今大会でもあちこちで表明している選手がいたものの、元海兵隊員にしてイラク戦争では機関銃兵だったフォゴットン・サンズのジャクソン・ライカーは、トランプ感謝とツイート出して同僚たちから激しく吊し上げを食らう始末。もはや「リンダ・マクマホンはトランプ再選委員会の代表から降りるべき」と堂々と意見する選手たちも増えている状況下でのPPV特番という背景を、先に明記する必要がある。
選手を観客にした小さいパフォーマンス・センターからなんだが、アイスクリーム・サンドの広告など、スポンサーも付いたということ。まず、どっちが勝った負けたよりもそこを報道しないと大局を見誤る。また、たまたま25周年ということでIn Your House名義を持ち出したが、それはあとから取って付けただけであり、まだまだコロナお家期間だから使えるとなっただけなのは述べるまでもない。

 しかしながら、短くコンパクトに、それでいてマニア層の喜ぶマッチメイクと、風貌があまり変わってないトッド・ペティンギルを司会役に呼び戻すなど、長年WWEを見ている卒業しないファンを満足させた努力は評価すべきだろう。そして、紫雷イオのNXT王座戴冠である。これでアスカがRAW王者、AEWは志田光なので、DIVAのビキニモデル時代は完全に過去のものとなり、Joshi Puroresuがグローバル・スタンダードになったことの証でもあった。そして女子トリプルスレッド戦がメインイベントと、パラダイムシフトを象徴することになる。

 プロレスは社会を映す鏡であり、今の社会情勢を抜きに濃く、深い大会分析などナンセンスなのだ。

第3章「人種国籍問わず、自分がチャンピオンに」シャーロットとの絡み
<第6試合 トリプルスレッドNXT王座戦>
[挑戦者]●リア・リプリー
 17分35秒 フィギュアエイトを決められたリアにムーンサルト
[挑戦者]○紫雷イオ
※もう一人は[王者]シャーロット
※イオが新王者


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