[ファイトクラブ]世界標準Joshi Puroresu~再開~報道番組のガラパゴス化とマット界

[週刊ファイト6月18日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼世界標準Joshi Puroresu~再開~報道番組のガラパゴス化とマット界
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・NXT紫雷イオ、RAWアスカ、AEW志田光~パラダイムシフトの現場から
・新日動けば報道ステーション!石井智宏ワープロ-KNOCK OUT名勝負
・改めて経済再開後:新日本プロレス連続興行とUFCファイトアイランド
・マット界の例に置き換えて・・・国内報道番組の偏向とズレの課題検証


―― シュート活字委員会の2本目は、恒例の今週の総括です。もっとも紫雷イオが女子に限っても質が最高峰かつ、所属選手数でも圧倒的に最大のNXT王座戴冠がイチバン大きいことには違いない。ましてアスカはRAW王者、志田光がAEW王者ですから、DIVA時代が完全に終焉して、Joshi Puroresuが世界標準になったことがオモテの記録にも残った記念すべき一週間でした。

オフレコ ましてRAWではシャーロットとアスカが冒頭とトリで 45 分も番組を占拠したことが最も重要な数字データには違いない。週に主なWWEだけで3つもあるから、現地の専門媒体でも全部を追いかけることに必死になりがちで、この快挙の歴史的な大きさがイマイチ把握できてないように思えた。

―― これらの検証は、ブログ速報とまったく異なる『NXTテイクオーバー:In Your House』の深淵レポート、さらにRAWも拡大版を電子書籍のみに収録なので、ここでは重複はやらないでおきましょう。

オフレコ コロナ期間になって国内プロレス格闘技にしか関心ない方には、しばらく遠ざかっているというファンがいるのは仕方ないけど、海外もカバーする週刊ファイトに関しては、忙しさはまったく変わってない。

―― それどころか、むしろコロナ期間の無観客大会だからこそ、団体の真の実力が見えるとか、実際、興味深い大会というか、PPV含めたパラダイムシフトを感じさせる番組が続いています。

オフレコ 選手の真の実力も試されたな。客がいるから恰好ついていた過大評価されていたキャラと、画面の遠く向こう側にも伝わる選手の差が露呈された。

―― それにしても、いくらフロリダに住んでいる選手が多いにせよ、米国は国内すら、州外に出るなとなっている州があり、収録に来られないスタッフ、選手もいることを思えば、毎週RAW3時間、NXT2時間、SmackDown2時間の、新規内容を提供し続けているWWEは凄いことです。作る側の苦労を知っている我々は、さまざまな点でハンディがあることを知ってますから。

オフレコ AEWもDynamiteが2時間、DARKが1時間と、すべて別内容やからな。

―― 戸澤陽がいなくなったんで日本ではあまり取り上げられなくなりましたけど、WWEネットワークのみの205 LIVEだって毎週別内容の番組を提供し続けています。他にも「メインイベント」という番組もあって、これも独自のカードやってるんです。NXT UKのみ収録会場が使えず中断を余儀なくされたこともありまりましたが・・・。基本トーク番組の「バックステージ」はUSAネットワークの火曜夜、WWEネットワークのみの「バンプ」だって毎週内容は違います。焼き直しではありません。

オフレコ それに比べて国内は、番組枠があるところはプロレス格闘技、どれも再編集ばかりでお茶を濁すしかなかった。

新日動けば報道ステーション!石井智宏ワープロ-KNOCK OUT名勝負

―― それを悪く言ってもしょうがありません。金曜夜8時のBS朝日、石井智宏特集ではようやく特徴が出たと5月28日号で誉めてあります。

オフレコ そして30分の深夜番組『ワープロ』の方も、石井智宏をまた別角度からやっていたな。

―― 2013年のストーン・ピットブル石井智宏vs.柴田勝頼戦とか、2016年のオカダカズチカ戦、どちらも大阪の試合なんですが、新日本プロレスというか、日本のプロレスの良さを具現化してました。海外の新日信者のほうに人気が高い選手ですね。国内では過小評価されてますけど。

オフレコ 格闘技も、KNOCK OUTは2019年のベストバウトとして、重森陽太vs.翔・センチャイジム戦をまたやっていた。終わってからの控室の絵にはこれまで使ってないのもあった。

―― もっともキック界は、ほとんどが選手だけでは食えません。ところがコロナ期間でバイト職も切られ、ジムは閉まっていて行けないと、廃業決断の選手が大勢いることをよく聞きます。

オフレコ 7・11RISEの無観客試合、那須川天心の対戦相手がまた公募って・・・。どこも苦しいわなぁ。

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