6・26ストロングスタイルプロレスVol.6は無観客試合に! リアルジャパン15周年で新たな幕開け!!

 6月6日(土)、都内にてリアルジャパンプロレス/ストロングスタイルプロレス実行委員会が会見を開き、次戦『初代タイガーマスク佐山サトル ストロングスタイルプロレスVol.6』が6月26日に無観客試合にて行われる事が発表された。

 コロナウイルスが猛威を奮い始めた2月の会見時から、新間寿会長が率先して疫病との闘いを掲げてきたリアルジャパンプロレス/ストロングスタイルプロレス実行委員会。
 3月の大会では由緒ある袈裟を纏った新間寿会長がコロナを引き受けると宣言。闘病中の初代タイガーマスク佐山サトル不在の中、一致団結して乗り切ると、4月には横浜の伊達直人と稀少なマスクの寄付をするなど、物心両面でプロレス界を代表して疫病と闘ってきた。
 その甲斐あって非常事態宣言は解除となったが、未だ多人数の集まるライブやイベント、興行は開催されず、秋以後の日程も中止が毎日の様にニュースとなっている事は言うまでもない。当初6月の後楽園大会を開催予定だったリアルジャパン/ストロングスタイル実行委員会だったが、諸事情を鑑み、6月26日の無観客試合とする事を決定。土曜日という異例の会見が、その苦悩を物語る。

リアルジャパン平井代表

 無観客とは言いながら、選手、関係者は無論、我々メディアに対しても開催3日前から検温と体調の報告が要請される厳戒態勢での開催となる。
 この6月で15周年を迎えるリアルジャパンとしては痛恨の大会とも言えるが、その一方で災い転じて福となりそうな点もある。
 まずなんと言っても、スーパー・タイガー、間下隼人の所属2選手が闘いに集中出来る環境となる事が大きい。

新間寿会長(前)スーパー・タイガー(後)

平井代表(前)と間下隼人(後)

 プロレスラーであり格闘家、武道家でもあるリアルジャパン所属2選手は、闘いを内包したストロングスタイルの実践において第一人者である事は間違いないが、様々な層の観客が来場し、リングへの距離もまちまちな中、その凄みが完全に伝わっているかというと難しいものがある。それが平井代表による、プロモーター目線でのスーパー・タイガーへの厳しい評価として表されてきた訳だが、今回は酔客のヤジに悩まされる事も無く、ストロングスタイルの「闘い」を内包したプロレスが仔細に伝わる事になる。
 スーパー・タイガーは早くもモニター越しにいかにそれをより伝えるかを考えているとも語っており、その真価が発揮出来る初めての試合だという見方も出来る。
 また、ガムシャラな闘いが心情の間下隼人も「愛おしくなった」というUWAアジアパシフィック王者のベルトの価値を自分が高めると語ると同時に、無観客ならではの事を試してみたいとの事で、何が飛び出すか解らない試合への期待が高まる。
 

 なお、今回は『ニコニコプロレスチャンネル』にて生配信となるが、これは15年目で初めての生中継となり、記念すべき大会に彩りを添える。また、日程がズレて金曜日となった事も、リアルジャパンプロレスこそが、かつて金曜8時に放送されていた「正当派ストロングスタイルのプロレス」であるとアピールする好機だとも言える。

 その「ストロングスタイル」を標榜していた当時の新日本プロレス取締役営業本部長、過激な仕掛け人の新間寿氏は、マスコミによるバトルロイヤルを提案するなど、猪木vs.アリ戦を実現させたバイタリティは健在。無観客ならではの「仕掛け」も飛び出しそうで、かつて過激な仕掛けを広める一翼を担ってきた弊誌『週刊ファイト』としても、腕が鳴る思いでもある。

 かつてのプロレス者は無論、平成のデルフィン達、プ女子、今のプロレスに闘いが無いとお嘆きの方は無論、満足している方も、6・26金曜日に甦るストロングスタイルのプロレスを目撃してもらいたい。

『ニコニコプロレスチャンネル』にて実況生中継
公式サイトURL https://ch.nicovideo.jp/nicopro
※開始〜数試合は無料にて視聴可能の予定。視聴前に「視聴案内」 http://nicopro.jp/guide/ 参照のこと

■リアルジャパンプロレス 初代タイガーマスク佐山サトル ストロングスタイルプロレスVol.6
日時:6月26日(金) 開始18:30
会場:ストロングスタイルプロレス特設ホール
形式:無観客試合

主催:ストロングスタイルプロレス実行委員会
出場決定選手:スーパー・タイガー(RJPW)、船木誠勝(フリー)、間下隼人(第4代UWAアジアパシフィック王者/RJPW)

※会見詳細は電子書籍版『週刊ファイト』6月18日号に掲載予定