SmackDown主役オーティス、コービン勝利、お仕事役Dグラックよどみない寝技の流れ披露

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 番組は試合に備えてウォームアップするマンディ・ローズからで、一方「この機会を5年待っていた」とうそぶくソーニャ・デヴィルに、ドルフ・ジグラーは「顔面攻撃はやめておけ」と言うんだが・・・。
 ガチ演説のプロモは凄かったソーニャなんだが、仲間割れ試合の内容はイマイチか。お約束で女神マンディの顔を攻撃して、つけまつげを剥いでしまうのだが、最後の場面ではマンディがメイクアップやり直している顔じゃないかという・・・。映画作りに強い本誌でも、どこで編集してやり直したのを繋いだのかわからなかったが、録画収録なのだから撮り直しも許されるとはいえ、聖なるLIVE空間でやれるレベルに達してないということを暴露してしまった嫌いは残ろう。プロレスは演劇ではないのだ。


 世界中が「三密避けよう」とやっているのに、8人タッグマッチでいいのかとも思うのだが、コフィ・キングストン&ビッグEのニューデイに、グラン・メタリック&リンセ・ドラドのルチャ・ハウスパーティが合体したチームに、ミズ&ジョン・モリソンと、フォゴットン・サンズが合体したヒール軍というのも意味不明なんだが、まぁこれまでのタッグ抗争の続きをまとめて一試合にしたと。3人とも長髪に髭で誰がどいつかわからなくなるフォゴットン・サンズのスティーブ・コトラーだけ、頭を丸めてきたからようやくわかりやすかったかも。それにしても、モリソンの身体能力はやっぱり凄いとか、メタリックやドラドは過小評価の極みなのではとは思うのだが、ケツはミズのスカル・クラッシング・フィナーレで抑え込んでいた。


 メインは尺を貰っての6人タッグだが、当初の発表ではキング・コービン&中邑真輔&セザーロ組に、ダニエル・ブライアン&ドリュー・グラックの「プロレス観の意見が合います」組と、もう一人のミステリー・パートナーということなんだが、番組冒頭からも、これがSmackDownの主役オーティスなのは当然だろう。また、試合のケツはどうせまたコービンになるとかも読めてしまうのだが、お仕事役のグラック先生のよどみない寝技の流れを見てやって下さいなと。『水曜生TV戦争』をじっくり堪能したあとで「#土曜の朝はWWE」と言われても、ライト層向きの地上波FOXでやってる大衆番組には期待もなにもないのだが、大人のファンはグラック先生の妙味に価値を見い出すのであった。

 それにしてもレッスルマニアでもラダー戦だし、このところずっと、無観客会場の背景にはラダーが並べられている。ましてやアメリカに関しては、FOX傍系のFS1局が、現地土曜夜にこれまでのラダー戦のベスト2時間番組やるんだと途中のCMでも強調されていた。熱心なユニバースや専門媒体はともかく、ライト層はすでにお腹一杯になっていると推測されるのに、果たしてこれで「やはりWWEネットワークに新規加入する」とか、やたらに高いPPVを購入するという気になるのかとの懸念はぬぐえない。

■ WWE SmackDown
日時:5月9日
会場:米フロリダ州オーランド パフォーマンス・センター

◆ストローマンがワイアットファミリー入りを拒否

 ストローマンがPPV「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」で対戦する元師匠ワイアットのファミリー復帰の勧誘を拒否した。先に登場したストローマンは「確かに俺はワイアットファミリーとしてデビューした。あいつは俺をクリエイトしたと主張するが、何か言いたいことがあれば出て来い」とワイアットを呼び出した。リングで対峙したワイアットは「俺がクリエイトしたんだからお前のことはよくわかってるよ。俺の元に戻ってこい。そしてそのベルトを返してくれ」とストローマンが以前使用していた黒羊マスクを差し出してファミリー入りを勧誘。これにストローマンは「俺は王座を防衛する。お前はパペットと遊んでろ。バーイ!MITBで会おう」とワイアットの勧誘を断った。
 ストローマン対ワイアットのユニバーサル王座戦が行なわれるPPV「マネー・イン・ザ・バンク」は日本時間5月11日にWWEネットワークで配信される。

◆中邑真輔が6人タッグ戦でオーティスらと激闘

 中邑真輔がキング・コービン&セザーロとタッグを組んで因縁のダニエル・ブライアン&ドリュー・グラック&オーティスと6人タッグ戦で激突した。中邑はけいれん式ストンピングでグラックを踏みつけて攻め込むと、交代したオーティスは中邑にクローズライン2連打から必殺のキャタピラーを放った。さらにコービンのピンチに中邑がライダーキックでグラックを攻撃すると、すかさずオーティスが中邑に体当たりして応戦。中邑はオーティスに手こずりながらも襲ってきたブライアンにハイキックを放つと最後はコービンがディープシックスでグラックを沈めて勝利を収めた。

 試合後、中邑&セザーロが倒れこんだグラックを捕まえると、コービンが自身の杖で襲撃を狙ったが、ブライアンが反撃して乱闘に発展。さらにMITBラダー戦に出場するコービン、ブライアン、オーティスが天井に吊るされたブリーフケースをめぐる前哨戦を展開すると、太ったオーティスは階段を登ろうとすると、重すぎて足段は外れるというコントを展開。ここがイチバン面白かったんじゃないか?
 6人タッグ試合は終わっているのだが、ブライアンとオーティスを蹴散らしたコービンがブリーフケースを奪取してみせ、自身がMr. MITB最有力であることをアピールした。WWE本社での男子MITBラダー戦が行なわれるPPV「マネー・イン・ザ・バンク」は日本時間5月11日にWWEネットワークで配信される。


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