[ファイトクラブ]竹内宏介さん命日-デビット・シュルツDark Side of The Ring-コロナ鬱

2004年7月SmackDown武道館2連戦時の新間寿、写真提供の本誌ジョージ・ナポリターノ通信員、故・竹内宏介、井上譲二記者

[週刊ファイト5月14日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼竹内宏介さん命日-デビット・シュルツDark Side of The Ring-コロナ鬱
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・コロナ自粛は優良読書期間:魂のプロレス仕事人よ永遠に!
・米ABC看板番組『20/20』記者ひっぱたき事件から選手としては短命に
・本誌ジョージ・ナポリターノ記者の豊富な写真で綴る事件の全容と詳細
・89年スポーツ・エンタテインメント宣言で死語となったケーフェイの呪い
・強いストレスと「ライムとコロナビールでアルマゲドン待つ厭世感」打破
・全日本プロレス諏訪魔の注目発言:裏のウラ
・8・22WRESTLE DYNASTY延期とNever Waste a Good Crisisの教え
・マット界だけ例外とか、特殊という言い逃れはご法度


―― 5月3日は竹内宏介さんの命日。2012年にお亡くなりになられて別冊ミルホンネット刊として長編の追悼本も発売しています。関心のある方が未だポツリ、ポツリと購入してくださいますから。


魂のプロレス仕事人よ永遠に!竹内宏介さん追悼+菊池孝さん

オフレコ FMW 5・5川崎球場という方が多いだろうけどゴールデン・ウィークになると思い出すというのがあるからなぁ。中身の重複は止めておこう、別冊は独立したコンテンツなんだし。

―― それにしても緊急事態宣言の延長で皆さんストレス溜まってます。マット界的には米ゴールドジムの倒産が「来るべきものが来た」ですかねぇ。

オフレコ 一方でフロリダ再開の件、4月17日金曜発売の4月23日号で出しているんだけど、例によってなんでもかんでも早すぎて、本誌が先にやってることが浸透してないようで・・・。

’20年04月23日号コロナ見えざる殺人者との闘い 後味WM生WWE解雇 金曜夜8時 豊登 MasF

―― 「おうちでGW」である以上、「読書期間ですよ~」と繰り返すしかありません。バックナンバー揃えて「ネット検索に出てこない情報と分析ばかり」と必ず言われているわけですから。

オフレコ もちろんクロスワード・クイズもあれば、別冊ラインに限らず単独タイトルも読書期間に推薦やろう。

▼『ファイト流クロスワードパズル』第2弾!

『ファイト流クロスワードパズル』第2弾! &先週の解答編


時効!昭和プロレスの裏側 ファイトも報じなかった馬場・全日本の真実

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表紙イラスト:いしかわじゅん(特別提供)
毒を食らわば皿までも 底無し沼論~井上義啓氏と週刊ファイト

―― まだまだ紹介しきれない電子書籍の傑作が多数あります。食わず嫌いの言い訳も、テレワーク奨励、オンラインを覚える必要に迫られて重い腰をあげてくれたら幸いです。

米ABC看板番組『20/20』記者ひっぱたき事件から選手としては短命に

―― RAW深淵拡大版は別項になりますが、コロナ期間も途切れることなくRAW/SmackDownやAEWとNXTの「水曜生TV戦争」、毎週エンタメ番組を届けてくれていることは強調して足りません。ただ、やはり無観客では熱気が伝わらないとばかりだんだん視聴率が下がるのは宿命でしょうか? ライト層の飽きがあります。その間にグングン視聴率を伸ばしているのが、弱小ケーブル局VICEが毎週火曜夜に1時間番組やってるDark Side of The Ringです。

オフレコ 普通のことやろ。NHKの報道番組は信じてないけど、JFK暗殺の黒幕CIA説を掘り下げたのは面白かったし、KISSのジーン・シモンズを取り上げた『ザ・ヒューマン 誇り高き悪魔』のBS長尺版も見ごたえがあった。ドキュメンタリーものに向かうのは世界的な傾向やろう。

―― プロレスに絞りましょう(笑)。デビッド・シュルツの実録はテネシー州自宅の「プロレス関係の倉庫」に入ると、国際プロレス初来日時の1978年9月のポスターがあってラッシャー木村戦が見えるし、バウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)時代の映像は日本のテレビ番組の字幕付きです。

オフレコ 時効なんやろう。かの有名なABCの看板番組『20/20』も勝手に使っているし・・・。

―― 1984年12月28日、MSG定期戦(対アントニオ猪木戦)のバックステージでABCレポーターのジョン・ストッセルから「プロレスはFAKEなのか?」の質問に対して、ひっぱたいたら大問題になりました。放送はセグメント収録から8週間後、WWF(当時)が$280,000を払う訴訟にもなっています。あくまでDr. DあるいはDr. シュルツのヒールキャラを演じただけなのに、批判を恐れたビンス・マクマホンは結局、解雇処分とせざるをえなくなりシュルツは犠牲者となりました。

photo by George Napolitano

オフレコ あらためて「プロレスとケーフェイ」を考察する上で、格好の素材であるばかりか、シュルツはなにかと日本に縁がある。ハルク・ホーガンやマサ斎藤との親交も知られていた。最後の来日となった新日本プロレスへの1985年3月の再来日、アメリカで『20/20』が放送されて大騒ぎになっていることが伝わっていたから古舘伊知郎が暴行劇を画策。各紙誌に写真撮らせた上で、頭に包帯を巻いて当日の生中継やっている。

―― 今のファン層には大仁田厚と真鍋アナなんでしょうが、「金曜夜8時」の昭和プロレスなら古舘さんが元祖ですね。こちらはWORK(やらせ)なんですが、おうちでコロナ期間にじっくり検証するには、Dark Side of The Ringなら他媒体がやれない深淵分析でシュート活字委員会の満を持しての出番でしょう。そもそもマット界では悪名高い『20/20』から説明しないと、知らない方もいるでしょう。シュルツなら自前写真も揃ってます。


奇跡の語り部・古館伊知郎誕生のひみつ:「ワー・プロを創った男』

本誌ジョージ・ナポリターノ記者の豊富な写真で綴る事件の全容と詳細

オフレコ そもそも健康に害がある内部研究も知っていながら、タバコ業界は嘘をついてきたと告発したのはライバルCBSの『60 Minutes』。これはアル・パチーノ主演、ちょっと日本語しゃべれるタバコ会社のwhistleblower(告発者)をラッセル・クロウが演じた映画『インサイダー』を思い浮かべてくれるとわかりやすいかな。『20/20』もインチキな業界を叩くシリーズなんだけど、プロレスは真剣勝負じゃないのに・・・と言われてもなぁ。

―― ただ、当時客の三分の一くらいはガチと思って見ているのが我慢ならないという、ジョン・ストッセルの言い分には注目かも。同じ時代の日本なら9割以上がガチ信仰でしたから。

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