AEW宴のあと!ジェイク蛇ロバーツ見参、PACルチャ兄弟デス・トライアングル結成

(c) AEW

■ AEW Dynamite
日時:3月4日(現地時間)
会場:米コロラド州デンバー郊外ブルームフィールド 1stバンク・センター


 後出しジャンケン組からも大好評だった『REVOLUTION』PPV大会のフォロー回なので、ダイジェスト紹介なりが散りばめられるのは王道として、新世界王者となったジョン・モクスリーが冒頭で、「プロフェッショナル・レスリングを提供している!」マイクは説得力があっただろう。また、「このベルトは俺のモノでもジェリコのでもない、ファン皆さんのものだ」というのも良い。だいたいMOXの試合展開、なんでWWE時代とこんなに内容が違うのだと問われたら、やりたいようにやらせてなかったからということになる。


 独占契約ではなく、まだ他団体にも出れる内容らしいがコルト・カバナがAEWデビューを果たした。SCUと組んでダーク・オーダーを蹴散らす8人タッグのカードは悪くはないんだが、いきなりマット・ハーディが出てくるわけではないので、まぁ予告編程度である。

 女子部門は弱いと叩かれているAEWなんだが、黒人ビッグ・スウォールと図書館員レヴィー・ベイツは、もの凄く短くやっていたからボロも出ずに済んだという・・・。


 続くCodyのプロモの場面で、ジェイク”スネイク”ロバーツが出てきたのはサプライズか。「(MJFに)一回負けたくらいでガタガタ言ってんじゃねぇ!」と喝を入れていた。ダークサイドを連れてくるとか言ってたから、ダークオーダー軍ということなのか。まぁ、今回はさわりだけと。


 PACとチャック・テイラーのシングル戦となれば、いくらお客さんお待ちかねの「ボクたちホモだち!」でセコンドのバレッタと抱き合おうが、結果はPACのブルータライザーで変わらない。ただ、ミスもあり内容は生中継の怖いところ。

 もっともPPVでバカ受けのオレンジ・キャシディが出てくると、PPV大会でも加勢していたルチャ兄弟もあらわれてPACと「死のトライアングル」を結成と。スペイン語のマイクだったが、さすがにそれはわかった。インナーサークルとは別の強力なヒールユニット誕生となる。ペンタゴンJrがオレンジを担ぎ上げて、上からレイ・フェニックスがストンプを落としたが、尻にまともに命中していた。画面見ながら、思わず「痛ぁ~!」と声を出してしまった(笑)。


 りんごがモチーフのQTマーシャルは、ダスティン・ローデスやブランディと、りんご形のサイン・ボール投げ込みをやっていたが、この場面は米国ではCMで例の小画面で見せていたのだと思われる。そこからジェイク・ヘイガー戦になるんだが、大型選手同士とはいえ、ここはヘイガー勝利なのも変わらない。ただ、『REVOLUTION』で人気爆発となったハングマン・ペイジが飲みながら出てきて、もの凄く鮮やかなバックショット・ラリアットをヘイガーにガツンと決めていたのがミソだ。ヤングバックスのマットも出てくるが、やはりペイジは一人でお客から貰ったビールのカップや缶を抱え込んで帰っていくという絵だった。よくできていた構成になろう。

 

 トリは、同じく人気爆発のスケートボード青年ダービー・アレンがMOXと組んで、クリス・ジェリコ&サミー・ゲバラ組と対戦するタッグだったが、例によって客席から入場のMOXを最初は覆面の残りのインナーサークル軍が襲い、会場の売店通路でボコボコにすると。よって、アレンがリング上では一人で二人相手に戦うという展開になり、練って考えてあることは納得と。

 よって当然、『REVOLUTION』では負け役だったサミーがアレンをフォールするんだが、要は「メキシコ死者の日」メイクのガリガリ君が一人で大奮闘する試合デザインであり、うまくやれたとは評せる。ようやくMOXが戻ってかけつけるも、インナーサークルに花道の上から2台のテーブルに落とされ、勝ち誇るインナーサークルが最後の絵になっていた。

 前週の予告ではランス・アーチャー登場のハズだったが、なぜか番組には出なかった。まぁジェイク・ロバーツがまだ生きていた姿に満足しよう(笑)。


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