Photo by George Napolitano
ブシロードのスターダム買収から始まった日本時間の木曜日だが、やはり毎日、大きなニュースが次から次へと飛び込んでくるのは米マットということになる。前日は、SmackDownの総監督職からエリック・ビショッフの解任が公表されたばかりだ。そして「水曜生TV戦争3」である。日本からだと、現実には同時に見るとかが出来ないし、ちゃんとレポートするとなれば、集中して1番組づつ見る必要がある次第だが、TNT生中継のAEW3回目はフィラデルフィアから。ということで、ジョージ・ナポリターノ記者を現地に派遣して、エリート関連は圧倒的に情報No.1というのを週刊ファイトが死守すると。
それにしても里歩の人気爆発がもの凄い。一般論としてもうるさい客が多く、WWEがベビーフェイスとして売ろうとするローマン・レインズやセス・ロリンズが出てきても、ブーイングを浴びせてしまうお客のコントロールが難しい、悪く言えばガラの悪い都市なんであるが、明らかにお客さんは里歩に感情移入している。ともにベビーフェイスであり、前回はタッグも組んでいたDr.ブリット・ベイカーD.M.D.との女子王座初防衛戦も、会社が美人として売り出しているベイカーではなく、みんなのアイドル里歩ちゃん応援なんだから時代は変わったか。日本人選手は毒霧を吐くとか、ステレオタイプなことを強要している(実況ではotherの団体と皮肉られる)WWEとの対比も興味深いのだ。
前回、リアル・マンディブルクローとか皮肉られていたがロックジョウ(アゴ固め)と呼ぶも、里歩は必死で口を閉じる。
また、これだけ毎日のように北米プライムタイム(日本表記ゴールデン)にプロレス番組をガンガンやるようになると、供給過多の問題が浮上して、かえってPPV大会は買わなくなるものだ。実際『ヘル・イン・ザ・セル』は内容も、購入件数も酷い惨敗になるというシビアな教訓が出たばかりだが、AEWが11月9日にやる『Full Gear』の予告編というか、クリス・ジェリコのAEW王座に挑むCodyの決意を妻ブランディ、お母さん、DDPや同僚選手が語るビデオパッケージの出来が素晴らしく、これは見ないといけないと思わせるのだから、本稿執筆時点でまだNXTは見てないのだが、「水曜生TV戦争」は今のところAEWが先行していることは疑いようがない。
里歩の王座防衛後、ベビーフェイス正規軍は握手。
■ AEW Dynamite
日時:10月16日(現地時間)
会場:ペンシルバニア州フィラデルフィア リアコウラスセンター
もっともPPV大会用に先にジェリコvs.Cody戦が発表されてしまうと、本日の番組でやるダービー・アレンvs.ジェリコ戦はなんなのだと、ケツがわかりすぎてしまう懸念が生じるものだが、そこはAEW考えてある。ダービー・アレンの両手を後ろに手錠を嵌めるかのようにジェリコはテープでぐるぐる巻きにしてしまうのだが、そのままアレンは飛んだりバンプしたりと、大善戦するのである。最後はジェリコ軍インナー・サークルのジャック・ヘイガー(スワガー)が加勢してピンされるんだが、なかなかやるじゃないかとアレンの存在がTV画面から世界配信されたことになろう。
とりあえず里歩の写真で速報版を構成しますが、全試合詳細拡大版は金曜18日発売の週刊ファイト10月24日号に収録されました。
※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)
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