圧倒的なパフォーマンスでイェンドジェイチェクが判定勝ち!激闘のスワンソン対クロン・グレイシー戦UFCファイトナイト・タンパ

Josh Hedges/Zuffa LLC/UFC

 総合格闘技団体UFC(Ultimate Fighting Championship)は日本時間10月13日(日)にアメリカ・フロリダ州タンパにあるアマリー・アリーナを舞台に”UFCファイトナイト・タンパ”を開催した。
 女子ストロー級の元チャンピオンであるヨアンナ・イェンドジェイチェクとミシェル・ウォーターソンが対戦したメインイベントはトップコンテンダーによる激闘が繰り広げられ、ウォーターソンに何度か好機が訪れる場面もあったが、打撃戦の流れを作ったイェンドジェイチェクが終始プレッシャーをかけ続け、5ラウンドを戦い抜いた末にユナニマス判定で勝利を遂げている。

 また、カブ・スワンソンとクロン・グレイシーが激突したセミメインイベントのフェザー級マッチもジャッジに勝敗が委ねられ、スワンソンが完勝を果たした。

 次回、UFCは日本時間10月19日(土)にアメリカ・マサチューセッツ州ボストンのTDガーデンにて”UFCファイトナイト・ボストン”を開催する。メインイベントはドミニク・レイエスとクリス・ワイドマンによるライトヘビー級マッチが予定されている。

■ UFCファイトナイト・タンパ
日時:現地時間2019年10月12日(土)、日本時間13日(日)
会場:アマリー・アリーナ(アメリカ・フロリダ州タンパ)

【メインイベント】
<女子ストロー級マッチ 5分5ラウンド>
○ヨアンナ・イェンドジェイチェク
 判定3-0(50-45、50-45、49-46)
●ミシェル・ウォーターソン

ヨアンナ・イェンドジェイチェク

「みんな、言ったでしょ、私のパーティーになるわよって。かなりハードにダンスしたし、まだあと5ラウンドはいける気がするわ。第2ラウンド終盤から骨折した足で戦っていたから、第3ラウンドの最初はきつかったけど、乗り切れて感謝している。タンパのメインイベントに出場できたことは誇りに思っている。3年前にフロリダに引っ越してきたの。母国はポーランドだけど、フロリダが第二の故郷よ。神さま、家族、友達に心からの感謝を。さあ、いくわよ、ベルトをかけて。もっとクリンチを仕掛けてくるかなと思っていたけど、その準備はしていた。グラップリングもレスリングも毎日、成長していると思う。ATT(アメリカン・トップ・チーム)でトレーニングできるのは名誉なことだし、ココナッツクリークに来てもっともっと素晴らしいアスリートになっている。彼女には驚かされたわ。素晴らしい戦士ね。彼女が今までで一番の調子だってことは分かっていた。本当の女王は誰? ひれ伏しなさい、私がホンモノの女王よ。デイナ、すぐに電話するわ。本当にうれしい。両親に感謝している。父が見てくれているはずだから。ママ、愛しているわ。パパも大好きよ」

【セミメインイベント】
<フェザー級マッチ 5分3>
○カブ・スワンソン
 判定3-0(30-27、30-27、30-27)
●クロン・グレイシー
カブ・スワンソン

「ずっと言ってきただろ、試合に勝つことがすべてじゃないと。それだけなら簡単な話だ。敗北からの復活は世界で最もハードなことだし、4試合の大試練を経てそうするのは大変だった。どんな勝利だって素晴らしいし、前回の試合でそうしたかったんだけど、メンタル面で間違えてしまって向こうのやりたいようにやらせてしまったから、もう二度と同じミスは犯したくなかった。クロンは、歴史もあるし、名前が名前だからね、俺にとってはいろんな意味がある。こっちがうまく切り抜けていたから、向こうは立って打撃で行くしかなくなるだろうという気がしていた。こっちの頭を引き込むことに関しては相手がアドバンテージを生かしていい感じだった。俺が抜け出す時にうまくやっていたと思う。あいつの騒々しさにも俺は冷静だったし、パンチを食らっているときでさえ、俺の方がマシだと思っていた。いい試合をしたいからといって固執したくない。勝ち続けて自分のパフォーマンスにどんな劣りもないことを示す、それにふさわしいと思うことにこだわりたい。生活費を稼いで、特別なことは何もしないけど、試合に勝っていきたい。まだ俺はやれるんだと証明できたから、今回の勝利はでかいと思っている」

【メインカード】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ニコ・プライス
 1ラウンド(1分44秒)KO
●ジェームズ・ビック
ニコ・プライス

「タンパがホームだから、移動の必要がなかったし、気分は最高だ。叫びすぎてもう声が出ねぇ。神様への賛美だ。それしか言えない。ここにいられることが幸せだし、UFCで戦えることが恵みだ。ものすごく興奮している。打ち込んだら機能しているのが分かったけれど、どこからともなくあのケリが飛んでくる。相手が攻めてくるのが分かって、キックを放ったらクリーンヒットしたんだ。“なんてこった”と思いながら、それでも攻め続けた。俺の体が違っていて自分を見ているかのようだから、こういう変なフィニッシュが続くね。マインドも普通じゃないし、俺は変わっているのさ。間違いなく人間じゃないね。誰とも違う。ペリーにもかかってこいと言ったんだけどな。チャンスはやってくる。年内にもう1試合できれば最高だ。子供が生まれるから、受けられるかどうか分からないけど、次にどんなカードを用意してくれるのか楽しみにしている」

<女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド>
○アマンダ・ヒバス
 判定3-0(27-30、27-30、27-30)
●マッケンジー・ダーン
アマンダ・ヒバス

「このうれしさは説明できないわね。マッケンジーは本当にビッグネームだったから、私のキャリアにとって今回の試合はとても重要だった。これで今じゃ私もビッグネームだから、本当にうれしい。トップ10の誰かとやりたいわ。そうなれば最高ね。お願いよ、UFC。でも、誰を用意してくれても構わない。まずはたくさん食べて、この時を楽しむわ。動き出す前に私たちだって楽しまないとね。それからコーチとUFCと話す。彼らが私のボスだから。今回のキャンプはマネジャーと一緒に生活したの。大家族みたいに、ここに来るまでみんなで私を支えてくれた。またトレーニングに戻るのが待ち遠しいわ」

<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○マット・フレボラ
 判定2-1(29-28、29-28、28-29)
●ルイス・ペーニャ
マット・フレボラ

「タンパで戦えて最高の気分だ。ここの近くの高校に通っていたんだ。この街が好きだし、人も好き。今回は勝利を狙わないといけなくて、第3ラウンドで負けるわけにいかなかったから、めちゃくちゃがんばってやり遂げた。第1ラウンドで相手が仕掛けてきた関節技がタイトだったとしても、インサイドでコントロールできていたし、俺は問題ないと思っていた。向こうの相手に打ち込んだけど、その後、タイトになっていったんだ。でも、向こうにフィニッシュさせるなんてありえなかったし、俺はタップなんてするつもりがないから、向こうは俺を気絶させるしかなかった。息ができるスペースが少しあったから、腕に力を入れている向こうのガス欠を誘って、抜け出せるようにしたのさ。UFCキャリアが変なスタートになってしまったけど、連勝できてうれしい」

<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○エリク・アンダース
 判定2-1(29-28、29-28、28-29)
●ジェラルド・マーシャート
エリク・アンダース

「続けて勝利できてうれしいし、次の試合はいつでも、入れるところに入れてもらえれば。試合のオファーを受けて契約にサインし、現地に乗り込んで仕事をやり遂げる。第1ラウンドで1回か2回、相手をダウンさせたから、マウントを取ってフィニッシュできたかもしれないと思う。15分の試合に向けてトレーニングしているけど、それがやりたいわけじゃないし、フィニッシュがいい。それにファンだってそれを望んでいる。今回は自分の試合としては退屈な方だったと思う。しょうがないことだけどね。試合に臨んで仕事を果たしたんだから、少なくとも2枚のチェック(報酬と勝利ボーナス)をゲットできたのはうれしい。アクティブにいたいし、顔に少し傷ができたから、まずはそれを見てもらうけど、大丈夫なはず。トレーニングパートナーのウェイト・ハリスがDC(ワシントンD.C.)のメインイベントに出るし、前に住んでいたところだから、たまり場に戻って今年が終わる前にパフォーマンスを見せられたらうれしいね」

【プレリム】
<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○ライアン・スパン
 2ラウンド(2分01秒)サブミッション(ギロチンチョーク)
●デビン・クラーク
ライアン・スパン

「今回の勝利でようやくみんなに、俺がこの階級でコンテンダーだってことに気づいてもらえていたらいいな。俺が打ち負かしたノゲイラ戦の後でも誰も俺を見向きもしなかったし、デビン・クラークみたいな若いヤツとやりたかったんだ。そうすれば勝利を飾ってリスペクトも受けられると思った。2020年もアクティブでいたいと思う。これが俺の人生であり仕事なんだ。養って守らないといけない家族がいる。それを達成するために俺は自分の体を使っていく。これをするために赤ん坊の頃からずっとトレーニングしてきたんだ。試合が長くなりすぎると母ちゃんが心配するから、第1ラウンドでのフィニッシュを決めていけるようになりたいね。ストレングスとコンディショニングのコーチに感謝したい。状態は最高だった。レスリングになった後も疲れていなかったからね。いつおなら疲れて息があがっていたのに。夢のようだ。ダラスに住むのは初めてなんだけど、コーチのサイフとはずっとやってきた。今回は5週間しかトレーニングしていないから、すごくいい気分だ」

<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○マイク・デイビス
 3ラウンド(4分45秒)KO
●トーマス・ギフォード
マイク・デイビス

「UFC初勝利は最高の気分だ。ボクシング、ムエタイ、MMA、オールプロでは23連勝したけど、ソディック(ユサフ)戦で初めて負けた。向こうはゲームプランをしっかり練ってきていたし、あの試合は俺の負け。ジムを移って瞑想も始めた。すべてを学んで調整することを覚えたんだ。その後、2試合やって2勝し、ギルバート・バーンズ戦を受けた。あの試合は楽しかったし、実はギルバートのことを尊敬している。あの試合は俺が負けたけど、楽しかったから、また勝利街道に戻ってこられて最高だし、ここにい続けたいと思っている。向こうはあまり見せなかったかもしれないけど、打撃で相手を痛めつけていることは分かっていた。ひとつ気づいたのは向こうが左フックをブロックしないこと。打ち込むたびにヒットしていた。毎回ふらついていたから、攻め続けたんだ。次はフルキャンプをやってフェザー級に落としたい。12月に組んでくれるなら行くよ」

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○アレックス・モロノ
 判定3-0(27-29、27-29、28-29)
●マックス・グリフィン
アレックス・モロノ

「UFCでのキャリアでは一番長く勝ち続けている。これで3連勝。偶然なんかじゃないし、3試合前からフォルティスMMAに加入してここにいる。ジムの責任感やサイフのファイターの取り組み方とか判断がものすごくでかいんだ。試合に負けることよりも、それ以上に相手の反撃がもっと怖かった。今回の勝利は俺にとって大きいし、いい試練になったと思うから、少しだけランキングが上がるかな。向こうがフィニッシュを狙ってくるのは分かっていたから、向こうの頭を蹴ってダウンもさせたし、裏拳とかすべてが決まったけど、彼はものすごくタフだね。脱帽だよ。ジャッジが29-27だと言われたときは、第2ラウンドに自分が10-8だったのは分かっていたけど、それでもどうなるかは分からないからね。これまで3回のスプリット判定があってすべて負けているし、ジャッジに勝負を委ねるのは好きじゃないから、とにかくいいニュースを聞きたかった。1月か2月に戦いたい。ディエゴ・リマと戦いたいかな。だから次は彼をリクエストするよ」

<フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○デイブソン・フィゲイレード
 1ラウンド(3分08秒)サブミッション(ギロチンチョーク)
●ティム・エリオット
デイブソン・フィゲイレード

「次はベナビデス戦だ。昨年、戦うことになっていたけど、向こうは俺が怖がっていると思ったみたいだが、俺はケガをしていて試合を受けられなかったんだ。今はベナビデスとやって、ヤツの発言の借りを返さないとな。二度と戯言をほざけないようにノックアウトしたい。あいつがウソつきだってことをみんなに見せてやりたいよ。暫定ベルトをかけてやるってのはどうだ? セフードは来年の半ば頃まで戻ってこられないんだろ。だったら暫定のベルトを争わせてくれ。ベナビデスがやりたいと言ってくれればいつでもいい。ヤツはいつがいいんだ? 俺は今すぐでもいいぜ。来月でも来年でもいつでもやってやる。あいつがああ言ったんだからビビってんじゃねえぞ。誰がビビリなのか証明する時間だな。これはファイトビジネスだ。トークで稼いでいるわけじゃない。だからやろうぜ」

<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○マルロン・ヴェラ
 3ラウンド(3分17秒)TKO
●アンドレ・イーウェル
マルロン・ヴェラ

「オクタゴンに入るたびに、経験が増えるし、備えももっとできている。俺のやるべきことはしっかり取り組み続けること、ハードワークを続けること、常にジムにいて自分の成長できる方法を探っていくことだ。ここは競争がすべて。しっかりパフォーマンスしたいから、だからこそこれだけ必死にがんばっているんだ。常に言っているように、次が誰であろうと準備はできている。電話がかかってきたらイエスと言って、ブーツを履いてオクタゴンに上がるだけ。今回の試合でちょっと痛めてしまって治療しないといけなくなったけど、準備ができ次第、すぐにコーチに連絡して次にどうするか聞いてみる。成功は手に入れなきゃいけないもの。金がなきゃ勝つことだってできない。毎日稼ぐ。この階級で俺はコンテンダーだと思っている」

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ミゲル・バエザ
 2ラウンド(2分32秒)TKO
●ヘクター・アルダナ
ミゲル・バエザ

「UFCで初勝利を挙げた今の気持ちは言葉じゃ表せられない。長いこと必死にがんばってきた成果だし、俺に時間と愛を捧げてくれたすべての人たちにとっても功績さ。今回の試合を組んでくれたこと、家族を連れてくるのに手助けしてくれたことをUFCに感謝している。今のこの気持ちを言い表すには新しい言葉を作らないといけないくらいだよ。他に言いようがない。俺は常に1試合ずつやっているし、デイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズで最高のチャンスに恵まれ、そのおかげでカメラやメディアに慣れることができた。でも、あれもこれも2つは別々のモンスターさ。一度にひとつずつ攻めないといけない。UFCが用意してくれるものなら何でもいい。これは俺の旅路の始まりに過ぎない」

<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○マービン・ヴェットーリ
 判定3-0(30-27、30-27、30-27)
●アンドリュー・サンチェス
マービン・ヴェットーリ

「これで2連勝だ。その前はイズラエル(アデサニヤ)と戦って、今やあいつがチャンピオンだ。ものすごく接戦の試合だったし、俺が勝っていたって言ってくれる人も多かったから、アップダウンが何度かあったけど、今はいい感じできている。最初の8試合かそこらも、相手の半分はトップ15か元トップ15のヤツだったから、楽な試合は一度もなかったけど、最高の学びになったと思っているし、今はちゃんとした軌道に乗っている。Kings MMAには本当に素晴らしい人たちばかりで、テクニックだけじゃなくてエネルギーもすごいから、真の格闘家になれている。試合をフィニッシュできるようにならないといけないけれど、圧倒的なパフォーマンスを発揮できていると思うから、とにかくがんばり続けていればそうなると思う。カナダの試合は代打で出ることになっていつもの俺の試合っぽくなかったのに、3日前になってあいつが離脱しやがったからちょっと頭にきていた。イタリアから俺の試合を見に来てくれた家族や友達もいたし、コーチたちが必死にがんばってくれていたから、ものすごく腹が立って。それに、あいつはトラッシュトークがひどかったから、今回の試合で力を示し、俺の方が優れているんだってことを見せつけたかった。それができてうれしいよ」

<女子フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○J.J.アルドリッチ
 判定3-0(29-28、30-27、29-28)
●ローレン・ミューラー
J.J.アルドリッチ

「勝たないといけなかった。何よりも自分のために。私がここにいるのには理由があるし、私はここに属していて、自分が戦えるんだってことを証明したかった。打たれたときだって、反撃して勝てるところを見せたかったの。フライ級ではこれが初勝利。本当に気分がいいわ。フライ級でも小さくないしね。ストロー級ではかなり大きくて、UFCではそこしかなかったから減量をがんばっていたけど、フライ級ができてうれしいし、スターたちと戦えるのもうれしい。セコンドから気分はどうだと聞かれたから、最高の気分だと答えたわ。試合に勝つってね。第2ラウンドは向こうが取ったと思っていたから、第3ラウンドで攻めたかったし、圧倒的なパフォーマンスを見せたかった。達成できたと思っているわ」


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